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アンプとスピーカーの関係

 よく「大型スピーカーを鳴らすにはアンプの駆動力が必要」などと言われます。見た目から受ける印象も、いかにもそうだろうなと感じるところです。しかし、工学的にはまったく逆だといいます。小型ウーハーを使用したスピーカーは大型スピーカーに比べて能率が低いため、同じ音量で聴くためには何倍もの電力・電流が必要になる、って。

 能率のよい大型スピーカーだと、アンプ出力は実のところ10Wもあれば十分だそうです。100Wものアンプなどさらさら必要ない。ところが10Wで高品質なアンプなど何処にも売ってない。なぜなら、お客は100W+100Wのアンプには飛びついても、10W+10Wの小さな出力のアンプには見向きもしないからです。つまり単にマーケティングの理由によるわけです。やはり多くの人は、少しでもパワー大きいほど性能が優れていると考えますからね。

 それから、実はここから先の話が重要というか、大きな問題をはらんでいまして、ハイエンド市場で売られているパワーアンプは100万円クラスで100Wから300W位ですが、このような大出力のパワーアンプと大型スピーカーの組み合わせは、むしろ不利な面があるそうです。一般家庭では、結局かなりボリュームを絞って聴くことになるため、本来のパワーを生かせない。それどころか、信号が雑音にまみれてしまう領域ばかりを使って聴くハメになる。これは極めて深刻かつ残念なお話でありますよ。


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