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体の慣用句あ行/か行/さ行た行な・は行ま行~

か行

顔色を見る

相手の表情を見て、その気分や機嫌(きげん)のよしあしを探る。【用例】相手の顔色を見ながら、相談をもちかける。【類句】顔色を窺(うかが)う

顔が売れる

名が広く世間に知られる。有名になる。【用例】だんだん私も顔が売れてきた。

顔が利(き)く

信用や力があるために相手に対して無理が言える。【用例】あの店に顔が利く。

顔が曇(くも)る

何か悲しいことや心配事があって、表情が暗くなること。【反対語】顔が晴れる。

顔がそろう

集まるべき人が、すべて集まる。【用例】同窓会に、なつかしい顔がそろった。

顔が立つ

その人の評価が高められるようなことがあって、面目(めんぼく)が保たれる。【用例】期限までに工事を完成できなければ、私の顔が立たない。

顔がつぶれる

その人の評価を落とすような結果になり、面目が失われる。【用例】期待に応えられないと、監督の顔をつぶすことになる。

顔が広い

知り合いが多く、つきあいが広い。【用例】あの人は社内でとても顔が広い。

顔から火が出る

恥ずかしさで顔が真っ赤になる。【用例】昔の失敗談が話題になって、顔から火が出るような思いをした。

顔に書いてある

何も言わなくても、また何かうそを言っていても、表情に本当のことが表れるたとえ。【用例】私と一緒ではつまらないと、君の顔に書いてある。

顔に泥(どろ)を塗(ぬ)る

恥をかかせて名誉を傷つける。【用例】親の顔に泥を塗る。【類句】顔を汚す。顔をつぶす。

顔向けができない

面目を失って、人に顔を合わせることができないほど恥じ入るようす。【用例】恥ずかしくて世間に顔向けできない。

顔を貸す

頼まれて、人に会ったり会合に出席したりする。【用例】仕事が終わったら、ちょっと顔を貸してほしいんだが。

顔を出す

①あいさつなどで人の家を訪ねたり、儀礼的に会合に出たりする。
②あることに関連して、その名が出る。【用例】毎年、長者番付に顔を出す。

顔を立てる

相手の体面を保たせる。【用例】今日は君の顔を立てよう。

顔をつなぐ

時おりはあいさつに出向いたり集まりに出席したりして、その人や組織などと縁が切れないようにする。【用例】年に一、二度は会合に出て、顔をつないでいる。

顔をほころばせる

うれしさで思わずにっこりする。【用例】彼の顔を見て、ほっとしたように顔をほころばせた。

肩すかしを食う

相手にうまくそらされて、意気込んでやったことが無駄(むだ)になる。【用例】がんばって勉強したのに、簡単なテストで肩すかしを食った。

肩が軽くなる

重い責任や負担から解放されて気が楽になる。【用例】無事に大任を果たして、肩が軽くなった。

肩で息をする

息苦しそうに肩を上下に動かして呼吸する。【用例】あわてて部屋に入ってきた彼は、肩で息をしていた。

肩で風を切る

わが物顔に、肩をそびやかして得意なようすで歩く。また、威勢がよくて、得意げに振る舞っているさま。【用例】一時は肩で風を切る勢いだったのに・・・。

肩の荷が下りる

責任や義務を果たして、ほっと一安心する。【用例】この仕事が終わって、肩の荷が下りた。

肩ひじ張る

肩をそびやかしひじを張った構えをとる意で、いばった態度で人に接したり、気負って何かをしたりするようす。【用例】相手を威圧しようと、肩ひじ張って交渉の場に臨む。

肩身が狭(せま)い

他人に対して引け目を感じているようす。【用例】流行おくれの服で、肩身の狭い思いをした。

肩を怒(いか)らす

肩に力を入れて、ことさらに高く引き上げるようにする意で、誇(ほこ)らしげな、また、相手を威圧(いあつ)するような態度を見せること。 【用例】肩を怒らしてにらみつける。

肩を入れる

本気になって助力や後援(こうえん)をする。「肩入れをする」ともいう。【用例】女優をめざす彼女に肩を入れる。

肩を落とす

力が抜けて肩がたれる意で、ひどく落胆(らくたん)したり気力を失ったりするようす。【用例】不合格の通知に、がっくりと肩を落とす。

肩を貸す

目的を達成させるために応援したり協力したりする。【用例】友人の事業に肩を貸す。

肩を並べる

同じような力や勢いをもつ。【用例】努力したので、A君と肩を並べるほどになった。

肩を持つ

見方をする。ひいきをする。【用例】母はいつも弟の片を持つ。

体が空(あ)く

仕事や用事が終わって暇(ひま)になる。【用例】来週になると体が空くと思う。

体を張る

命がけで事に当たる。【用例】体を張って会社の名誉を守る。

眼中(がんちゅう)にない

まったく気にかけない、問題にしない。心に留(と)めない。【用例】彼女はいま仕事に夢中だから、君のことなど眼中にないよ。

眼(がん)をつける

相手の顔をじっと見ること。おもに相手が自分を見ていたとして、いちゃもんをつけるときの言葉。【用例】お前、いまオレに眼をつけただろ?

眼(がん)をつける

相手の顔をじっと見ること。おもに相手が自分を見ていたとして、いちゃもんをつけるときの言葉。【用例】お前、いまオレに眼をつけただろ?

肝(きも)が小さい

非常に度胸(どきょう)がなく頼りない。【用例】彼のような肝が小さい男に、そんな冒険はできない。

肝が据(す)わる

人が驚くようなことでも、全く動じない人のことのたとえ。【用例】肝が据わった人物。

肝が太(ふと)い

何事にもおじけづいたり慌てふためいたりせず、勇気があり大胆である。図太くて物おじしない。【用例】アイドルは肝が太い子ではないと生き残れない。

肝に銘(めい)じる

忘れないように、深く心にとめておく。【用例】監督の言葉を肝に銘じて、練習に励む。

肝を煎(い)る

①もどかしさなどで、いらいらする。
②世話をすることで、「肝煎り」」ともいう。

肝をつぶす

非常に驚くこと。【用例】急に熊が現れたので、肝をつぶした。【類句】肝がつぶれる。

肝を冷やす

ぞっとする。【用例】大事なものを落としそうになって、肝を冷やした。

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口裏(くちうら)を合わせる

前もって打ち合わせ、お互いの話の内容が食い違わないようにする。【用例】あの二人は、口裏を合わせて、自分たちのミスを隠そうとしている。【類句】口を合わせる。

口がうまい

(心はそうでもないが)ものの言い方がじょうずである。人の気に入るように話す。【用例】彼は口がうまいのでだまされないようにしなさい。

口がうるさい

①他人のすることを、あれこれとうるさくうわさをするようす。
②何かにつけてうるさく小言(こごと)を言うようす。

口が多い

必要以上によくしゃべるようす。【用例】口が多い男はきらいだ。【類句】口数が多い。

口が重い

口数が少なく、あまりものをしゃべらない。【用例】彼の欠点は口が重いことだ。

口が堅(かた)い

言うべきでないことをむやみに他言しない。【用例】彼は口が堅い男だから、信用できる。

口が軽い

べらべらとよくしゃべって、言ってはいけないことまで言う。【用例】口が軽い女と付き合ってはだめだ。

口が過ぎる

言うのを控えた方がいいことや言うべきでないことまで言う。【用例】少し口が過ぎたかもしれない、申し訳ない。

口がすっぱくなる

同じことを何度も教えたり、注意したりするようす。【用例】口がすっぱくなるほど言って聞かせたのに・・・。

口がすべる

言ってはいけないことや言う必要のないことを、うっかりしゃべってしまう。【用例】つい口がすべって、失礼なことを言ってしまった。【類句】口をすべらす。

口が減らない

あれこれと負け惜しみを言うようす。【用例】あいつは口が減らないやつだ。

口が曲がる

恩を受けた人などの悪口を言うと罰(ばち)が当たって口の形がゆがむという意で、そんな悪口は言えないということ。【用例】あんなに世話になったあの方の悪口を言ったら、口が曲がりますよ。

口が悪い

①憎(にく)まれ口をきく。②人をあまりほめない。

口車(くちぐるま)に乗せる

言葉たくみに言いくるめて、相手をだます。 【用例】相手の口車に乗せられて、金をだまし取られた。

口添(くちぞ)えをする

ある人が交渉や依頼をしているときに、それがうまくいくように脇からいろいろと言って助けてやる。【用例】後輩のために口添えをする。

口に合う

飲食物が好みの味である。【用例】この味付けは僕の口に合う。

口にする

①口に出して言う。【用例】そんな下品な言葉を口にするな。
②口に入れて味わう。【用例】お酒を口にする。

口に上(のぼ)る

話題になる。うわさになる。【用例】世間の口にのぼる。

口を利(き)く

両者の間に立って関係がうまくいくように取り計らう。【用例】こんないい土地が買えたのは、友達が地主を知っていて口を利いてくれたからだ。

口を切る

①まだ開けていない樽(たる)のふたやビンの栓(せん)などを開ける。
②大勢の中でまず最初に発言する。【用例】沈黙を破って彼が口を切った。

口をそろえる

みんなが同じことを言う。【用例】その意見に、みんな口をそろえて賛成した。

口を出す

他の人が話しているところに、脇から自分の意見などを差しはさむ。【用例】いちいち口を出さないでくれ。

口をとがらせる

不服そうな顔をする。【用例】むっとして口をとがらせる。

口を閉ざす

ある事柄について、尋(たず)ねられても言わずにいる。【用例】あの出来事があって以来、彼は口を閉ざしたままだ。

口をぬぐう

悪いことをしていながら、そ知らぬふりをしている。【用例】こんなにうわさが広まっていては、いつまでも口をぬぐっていられない。

口をはさむ

他人同士の話や相手の話の途中に割り込んで何かを言う。【用例】いちいち口をはさまないでほしい。

口を封(ふう)じる

自分にとって都合の悪いことなどを相手に言わせないようにする。【用例】反対派の口を封じる。

口を割る

隠していたことを、仕方なしに話す。【用例】犯人がついに口を割った。

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首がつながる

免職(めんしょく)されたり解雇(かいこ)されたりせずにすむ。【用例】定年が延び、危うく首がつながった。

首が飛ぶ

失敗をおかすなどして、免職になったり解雇されたりする。【用例】そんなことをしたら、首が飛ぶぞ。

首が回らない

お金などがなくて、やりくりがつかなくなるようす。【用例】借金でどうにも首が回らない。

首にする

免職にする。また、解雇する。【用例】勤務状態の悪い者を首にする。

首根っこを押さえる

相手の弱みなどを押さえ、有無を言わせないようにする。【用例】証拠書類を見つけられ、首根っこを押さえられては、どうしようもない。

首をかしげる

不思議に思ったり疑問に思ったりして、考え込むような動作をする。【用例】私の説明に、彼は首をかしげていた。

首を切る

その組織に不必要な、または好ましくない者として解雇(かいこ)する。【用例】反対者の首を切る。

首をすげ替える

今までその地位・職にあった人をやめさせ、代わりに他の人を就(つ)かせる。【用例】首相が大臣の首をすげ替える。

首をそろえる

何かをするために、関係者がみなそこに集まる。【用例】事件の関係者が一堂に首をそろえる。

首を突っ込む

自分からそのことに関係する。【用例】政治に首を突っ込んで、家業をおろそかにする。

首を長くする

今か今かと待ちわびる。【用例】弟は懸賞に当たって、賞品が着くのを首を長くして待っている。

首をひねる

わからなくて考える。思案する。【用例】原因不明の奇病に、医者も首をひねっている。

声が弾(はず)む

高く勢いづいて、いかにもうれしさを隠(かく)しきれないような声の調子になる。【用例】大学受験に合格したことを知らせる息子の電話は、声が弾んでいた。

声を落とす

あまりに大声にならないように、声の調子を下げる。【用例】彼の話になると、みんな声を落とした。

声を殺す

他人に聞こえないよう小声で話す。【用例】あの二人はさっきから声を殺して何事か密談している。

声を絞(しぼ)る

出ない声を無理に出す。また、声を小さくする。【用例】病人は苦しい息の下から声を絞って語った。

声を呑(の)む

強い感動や驚き、悲しみのために声が出なくなる。【用例】あまりの美しさに、一同は声を呑んだ。

声を潜(ひそ)める

周囲の人に聞こえないように小声で話す。【用例】声を潜めて良からぬ相談をする。

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小首をかしげる

首をちょっと傾けて考えるかっこうをする意で、疑問に思って考えているようす。 【用例】この絵のどこがいいのだろうと、彼も小首をかしげて見ていた。【類句】首をかしげる。

心が通う

互いに理解し合って気持ちが通じ合う。【用例】心が通うおつきあい。

心が弾(はず)む

うれしさやあふれる希望のために心が浮き浮きする。【用例】心が弾むような音楽。

心にかける

心にとめて心配する。【用例】いつも心にかけてくれてありがとう。

心に刻(きざ)む

忘れないようにする。よく覚えておく。【用例】父の励ましの言葉を心に刻んで故郷を出る。

心に留(と)める

大切なこととして、忘れてしまわないようにする。【用例】彼の言葉を心に留める。

心に残る

何かから強い印象を受け、いつまでも忘れられずにいる。【用例】彼女の寂しそうな顔が今も心に残っている。

心にもない

口で言うだけで、実際にはそう思っていない。【用例】心にもないことを言って人を喜ばせる。

心行くまで

十分に満足し、思い残すことがなくなるまで何かをするようす。【用例】友人と連れ立って、心行くまで秋の北海道を楽しんだ。

心を痛める

うまい解決や処理の方法が見いだせずに、あれこれ悩(なや)む。【用例】息子の勉強嫌いに心を痛めている。

心を入れ替える

今までの好ましくない態度を改める。【用例】今日から心を入れ替えて勉強します。

心を打つ

接する人を感動させる。【用例】久々に人の心を打つ話を聞くことができた。

心を鬼にする

かわいそうだと思いながら、同情を示すことはその人のためにならないと考えて、わざと冷淡(れいたん)な態度をとる。【用例】心を鬼にして友人に金を貸すことを断る。

心を傾(かたむ)ける

強い関心や情熱を抱き、一心にそのことに当たる。【用例】日夜会社の再建に心を傾ける。

心を砕(くだ)く

あれこれと気を使って、心配する。【用例】初心者にも理解しやすいように、特に表現には心を砕いた。

心を汲(く)む

人の気持ちを察する。【用例】親の心を汲んで、アメリカ留学をあきらめた。

心を惹(ひ)かれる

そのことに心が向き、もっと深く接したいという気持ちになる。【用例】人柄のよさに心が惹かれる。

心を許す

警戒心(けいかいしん)などを持たずに、心から親しみを持つ。【用例】彼とは心を許して話し合える。

心を寄せる

ある人に好意や愛情を抱く。【用例】あの人が、息子が心を寄せている女性だ、

腰が重い

気軽に行動を起こそうとしないようす。【用例】あの人は腰が重くて、なかなか会長を引き受けてくれなかった。

腰が据(す)わる

しっかりと安定したようす。また、他のことに気をとられることなく物事に専念するさま。【用例】彼は次から次へと職を替えて、まったく腰が据わらない。

腰が低い

ていねいでへりくだったようす。【用例】彼は肩書の割には腰の低い人だ。

腰が弱い

いくじがない。粘(ねば)りがない。【用例】そんな腰が弱いことではだめだ。

腰を入れる

本気になって物事をする。【用例】もっと腰を入れて練習しろ。

腰を落ち着ける

そこに落ち着いて居続けるつもりで一か所に身を置く。【用例】少しは腰を落ち着けて仕事に取り組んだらどうだ。

腰を折(お)る

途中でじゃまをする。【用例】人の話の腰を折ることはよくない。

腰を据(す)える

落ち着いて一つの物事を行う。また、一か所に落ち着いて何かを行う。【用例】大阪に腰を据えてもう二十年になる。

腰を抜(ぬ)かす

非常に驚いて気力を失う。【用例】あまりの恐ろしさに腰を抜かした。

小鼻をうごめかす

いかにも得意(とくい)そうにしているようす。「小鼻」は鼻の先の左右のふくらんだ部分。【用例】大企業に内定が決まった彼は、小鼻をうごめかして友人たちに自慢していた。

小鼻をふくらます

いかにも不満なようす。【用例】小鼻をふくらまして文句を言う。

小耳にはさむ

ちらりと聞く。【用例】こんな話を小耳にはさんだのですが、ご存知ですか。

あ行か行さ行た行な・は行ま行~

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使いこなしたい慣用表現

◎あたかもよし
◎辺りを払う
◎言い得て妙
◎如何せん
◎生き馬の目を抜く
◎異彩を放つ
◎いざ知らず
◎一日の長
◎一も二もなく
◎一線を画する
◎一頭地を抜く
◎言わずもがな
◎因果を含める
◎打てばひびく
◎倦(う)まずたゆまず
◎倦むことなく
◎得てして
◎襟(えり)を正す
◎おいそれ
◎推して知るべし
◎惜しむらくは
◎押しも押されもせぬ
◎遅きに失する
◎男を上げる
◎思いきや
◎思い半ばに過ぐ
◎折り紙つき
◎折しも
◎笠に着る
◎肩で風を切る
◎刀折れ、矢尽きる
◎寡聞にして
◎間然するところがない
◎気が置けない
◎機が熟す
◎踵(きびす)を返す
◎肝に銘ずる
◎釘を刺す
◎口幅ったい
◎酌んでも尽きない
◎軽々に
◎気色ばむ
◎けだし
◎言下
◎毫(ごう)も
◎心にかかる
◎腰を据(す)える
◎こそすれ
◎事ともせず
◎小耳にはさむ
◎こもごも
◎細大漏らさず
◎沙汰の限り
◎察するに余りある
◎三拍子そろう
◎歯牙にも掛けない
◎(~するに)如くはない
◎忸怩(じくじ)
◎耳朶(じだ)に触れる
◎死命を制する
◎下にも置かない
◎鎬(しのぎ)を削る
◎耳目を集める
◎衆を頼む
◎十目の見るところ
◎知らぬ存ぜぬ
◎心眼を開く
◎人口に膾炙する
◎人後に落ちない
◎進退窮まる
◎水泡に帰す
◎図星を指す
◎正鵠を射る
◎寂(せき)として
◎せつな
◎選を異にする
◎相好を崩す
◎俗耳に入りやすい
◎俎上に載せる
◎底を割る
◎そぞろ
◎高をくくる
◎多とする
◎矯めつ眇めつ
◎端倪すべからざる
◎重畳
◎緒に就く
◎頭角をあらわす
◎等閑に付する
◎同日の談ではない
◎堂に入る
◎時を得る
◎どのみち
◎度を失う
◎なまじ
◎二の次
◎二の舞を演ずる
◎沛然
◎拍車をかける
◎半畳を入れる
◎範を仰ぐ
◎引きも切らず
◎筆舌に尽くしがたい
◎ひとしお
◎百も承知
◎平仄が合う
◎非を鳴らす
◎臍(ほぞ)を噛(か)む
◎間尺に合わない
◎眦(まなじり)を決する
◎微塵(みじん)も
◎味噌をつける
◎身を粉にする
◎名状しがたい
◎以て瞑すべし
◎矢も楯もたまらず
◎ややもすると
◎ゆるがせにしない
◎窈窕(ようちょう)
◎由(よし)も無い
◎よしや
◎余人
◎宜しきを得る
◎埒(らち)が明かない
◎我が意を得る

体のことわざ

開いた口へ牡丹餅(ぼたもち)

青葉は目の薬
 
赤子(あかご)の手をひねる

揚(あ)げ足を取る

顎(あご)で背中を掻(か)く

顎(あご)の雫(しずく)、口に入らぬ

朝雨(あさあめ)は女の腕まくり
 
足下から鳥が立つ
 
足下を見る

足を削りて履(くつ)に適せしむ

足を知らずして靴を為(つく)る

頭が動けば尾も動く
 
頭隠して尻隠さず
 
頭の上の蠅(はえ)を追え

頭(あたま)禿(は)げても浮気は止まぬ

後足で砂をかける

あばたもえくぼ

あんころ餅で尻を叩かれる

怒り心頭に発する

石に口漱ぎ流れに枕す

石に耳あり

痛くもない腹を探られる

岡目八目
 
奥歯に衣(きぬ)着せぬ

親の脛(すね)をかじる
 
飼い犬に手を噛まれる

壁に耳あり障子に目あり
 
棺桶(かんおけ)に片足を突っ込む

肝胆(かんたん)相(あい)照らす

肝胆(かんたん)を砕(くだ)く

傷口(きずぐち)に塩
 
木で鼻をくくる
 
胸襟(きょうきん)を開く
 
兄弟は両の手

口自慢の仕事下手

口には甘いは腹に毒

口に糊(のり)する

口に蜜(みつ)あり腹に剣(けん)あり

口は閉じておけ、目は開けておけ
 
口は禍(わざわい)の元

唇(くちびる)滅びて歯寒し

口弁慶(くちべんけい)
 
口も八丁手も八丁
 
毛を吹いて疵(きず)を求む
 
健全なる精神は健全なる身体に宿る

骨肉相食む
 
舌は禍(わざわい)の根
 
死人に口なし

杓子(しゃくし)で腹を切る
 
愁眉(しゅうび)を開く
 
正直の頭(こうべ)に神宿る
 
上手の手から水が漏る
 
掌中(しょうちゅう)の珠(たま)
 
食指(しょくし)が動く
 
知らぬ顔の半兵衛
 
粋(すい)が身を食う

脛(すね)に傷持つ

すりこぎで腹を切る
 
背に腹はかえられぬ

その手は桑名(くわな)の焼き蛤(はまぐり)

卵に目鼻(めはな)
 
断腸(だんちょう)の思い
 
血は水よりも濃い
 
茶腹(ちゃばら)も一時
 
忠言(ちゅうげん)耳に逆らう
 
頂門(ちょうもん)の一針
 
爪(つめ)に火をともす
 
爪の垢(あか)を煎(せん)じて飲む

手が空けば口が開く

手の舞い足の踏む所を知らず
 
手八丁口八丁
 
頭角(とうかく)を現す
 
泣きっ面に蜂
 
名は体を表す

二階から目薬
 
肉を切らせて骨を断つ
 
二の足を踏む
 
濡れ手で粟(あわ)

寝首(ねくび)を掻(か)く
 
寝耳に水
 
喉元(のどもと)過ぎれば熱さを忘れる
 
暖簾(のれん)に腕押し

肺肝(はいかん)を砕(くだ)く

白眼(はくがん)

白眉(はくび)
 
歯に衣(きぬ)着せぬ
 
腹が減っては戦ができぬ
 
腹八分目に医者いらず

腹も身の内

顰(ひそみ)に倣う

髀肉(ひにく)の嘆(たん)
 
人の口に戸は立てられぬ
 
腑(ふ)に落ちない
 
臍(へそ)で茶を沸かす
 
屁(へ)をひって尻(しり)すぼめる
 
臍(ほぞ)を噛む
 
骨折り損のくたびれ儲け
 
惚(ほ)れた目には痘痕(あばた)も靨(えくぼ)
 
眉(まゆ)に唾をつける
 
真綿(まわた)で首を絞める
 
身から出た錆(さび)

耳学問

耳をおおって鈴を盗む
 
実を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ
 
実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂(いなほ)かな

胸突き八丁
 
目から鱗(うろこ)が落ちる
 
目から鼻へ抜ける
 
目くそ鼻くそを笑う
 
目と鼻の先

目に入れても痛くない

目は口ほどに物を言う

目には目を歯には歯を
 
目の上の瘤(こぶ)

目の寄るところへ玉が寄る
 
目は口ほどに物を言う
 
目は心の鏡
 
物言えば唇(くちびる)寒し秋の風

世の中は盲千人目明き千人

夜目(よめ)遠目(とおめ)笠の内

弱り目に祟(たた)り目
 
両手に花
 
良薬は口に苦(にが)し