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佐渡裕さんによる高校・吹奏楽部の指導

 いつかのテレビ番組で、指揮者の佐渡裕さんが、ある高校の吹奏楽部の生徒たちに演奏指導をしている光景が放映されていました。プロの有名指揮者を前に、緊張して力いっぱい楽器を吹こうとする生徒たち。その音をほんの少し聴いただけの佐渡さんは、「決して大きな音を鳴らそうとする必要はない。力を抜いて吹いてごらん」とアドバイスします。するとどうでしょう、彼らの奏でる音が、たちまちふくよかで艶のある音色に変貌したのです。

 そのほか幾つかのアドバイスも加え、わずかな時間の指導にもかかわらず、それまでと見違える、いや聴き違えるほどにレベルアップした高校生たちの演奏。決して高度な技術を求めたわけではないのに、一聴してわかるほど、もう全然違って聴こえるんですからね。いやー、あらためて指揮者の役割の大きさに驚くとともに、やっぱりプロの技量ってスゴイもんだなーと深く感動した次第です。

 それからもう一つ、佐渡さんが重ねて言っていた、「必ずしも力いっぱいが良いとは限らない」という言葉。これはですねー、吹奏楽の演奏だけに限った話ではないと思います。たとえばスポーツだったり仕事だったり、私たちがふだん行動しているいろんな場面に共通していえる、なかなか示唆に富んだお話だと思いますね。


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