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ヴェルディのレクイエム

 三大レクイエムといえば、モーツァルトフォーレ、そしてヴェルディの作品ですね。中でもフォーレのレクイエムは、クラシック音楽ファンの間で、自分のお葬式で流してほしい曲のナンバー1に挙げられているとか。なるほどですねー、大いに納得です。もっとも不肖私としては、もう少し賑やかな曲のほうがいいかなと思うんですけど。

 そんでもって、この3曲は、それぞれに違った特色があって好みが分かれるところだと思いますが、皆さんはいかがでしょうか。とくにフォーレの”静”、ヴェルディの”動”といわれ、フォーレの世界を愛する人は、劇的でオペラティックなヴェルディを敬遠する人が多いといいます。たしかにヴェルディを初めて聴いたときは、レクイエムというイメージからあまりにかけ離れていて驚いたもんです。

 しかし、ヴェルディのレクイエムを、その題名にとらわれることなく純粋に一つの芸術作品、音楽として鑑賞するなら、これほど見事に楽器と人間の声が溶け合った絶品はなかなかないのではありますまいか。かの宇野功芳先生は、この作品を「音による大壁画」と比喩しておられます。まことに言い得て妙。実に壮大な音楽で、はげしく魂が揺さぶられるのであります。私のお葬式にはこちらのほうが好ましく思うのですが、でも参列した人たちはビックリするでしょうね。


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