本文へスキップ

リスニング・ルームは洋室と和室のどっちがよい?

 洋室と和室のどちらがリスニング・ルームに適しているか。部屋の音響の特質として、洋室は「ライブ」、和室は「デッド」といわれ、一般的にはライブな洋室のほうが好ましいとされます。しかしながら、不肖私はかつて和室をリスニング・ルームとして使っていたことがありますが、和室は決して悪くないと思っています。なぜなら、畳や襖などの絶大な吸音効果によって、重心が低く落ち着いた感じの品の良い響きが得られるからです。ディスクには元々ホールの残響なども一緒に録音されているので、殊更にそれを増幅させる必要はないとする意見もありますしね。それに、もし部屋がデッドすぎると感じライブな方向にもっていきたければ、反射板などを用いて割と簡単に調整ができます。

 そんでもって、じゃあ、和室のほうに全面的に軍配を上げるかといえば、実はそうでもないです。あくまで個人的・独善的な好みの話になりますが、和室は確かに音響的に優れていると感じるものの、部屋自体の雰囲気という面ではどうしても今一つの感が拭えません。まして洋楽の最たるクラシック音楽を和室で聴くのは、どうもしっくり来ない、というか大いに違和感があります。アンプやスピーカーなどオーディオ機器の佇まいとのマッチングという面でも、洋室のほうが似合っていると感じます。やっぱり、雰囲気はとても大事にする性質(たち)ですので。

 ところで、その雰囲気という面では、部屋の「照明」も極めて大切な要素であり、また、れっきとしたオーディオ・アクセサリーの一つだともいわれます。なぜなら、音楽を聴くときは、照明は暗いほうが感覚を集中できるからです。コンサートホールだって、演奏本番のときは照明を落としますでしょ。さらに、同じ照明でも色の種類によって音の聴こえ方も変わってくるといいます。私たちの脳というCPUは視覚と聴覚を同時処理しているので、暗く感じる色温度のほうがより聴覚を研ぎ澄ますことができるそうです。お奨めは暖色系ですって。暗いオレンジ色なんかいいと思うなー。


目次へ ↑このページの先頭へ