あるオーディオ専門家さんが書いた本によれば、たとえばオーディオ機器の中でいちばん「音」への影響が大きいのは、スピーカーではなくアンプだといいます。これまでずっとスピーカーがいちばん重要だと聴かされ続けてきたように思うんですが、そうではない。何よりアンプが大事だって。皆さまはいかが思われますでしょうか。
さらにその本によれば、アンプの出力について、やたら高出力なのが尊重される傾向があるけれど、家庭でかなりの大音量で聴いてもせいぜい2〜3Wなので、80Wだとか100Wのアンプを持っていても意味がないそうです。小さい音量で聴くにしてもパワーに余裕があるほうが良いという話も耳にしますが、これも全く根拠はないそうです。妙な宣伝文句に誘われて余分なカネ払うのはもったいないって。
これは確かにそう思います。手前味噌ながら、私が愛用してるアンプはたかだか30W+30Wの出力ですが、全く問題ありません。大体いつもヴォリュームの10時のところで聴いていますが、それを超えるととんでもない大爆音になってしまいます。さらに大出力のアンプのよろしくない点は、家庭では、持ち前のパワーが生かせない上に、けっきょく信号が雑音にまみれてしまう領域ばかりで聴くハメになってしまうってことだそうです。これは音に拘る人にとって聞き捨てならない、かなり由々しき話だと思いますよ。
また同書によれば、重ければ重いほど良いアンプというのも、まったくナンセンスだそうです。重いのが良いとする理由は振動防止のためだというけど、実験でアンプの天板を平手でバンバン叩きながらCDを聴き比べても、何ら違いはないといいます。それでもどうしても重いのが好きなら、アンプの上にコンクリートブロックを積み上げろ、って。ずいぶん乱暴で、これもオーディオ・マニアの常識を覆すようなお話ですが、いかがなもんでしょう。
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