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大地の「気」

 都会のあちらこちらに建設され人気の高いタワーマンション。しかし、その上層階に住む子供たちの”学び”にとっては「決していい環境とは思えない」という中学受験専門の家庭教師さんの主張を目にしました。年々、タワーマンション住まいの顧客が増えているなか、上層階に住む子供たちに特有の傾向に気づいたというのです。どうも成績が伸びにくい、って。

 そんなことが本当にあるのかなと思いますが、その理由を伺うとずいぶんなるほどと感じます。高層階ならではの、自然から遠ざかった非人間的な住空間。窓も開かないため、風を感じることも鳥のさえずりを聞くこともできず、五感が養えない閉鎖的な環境・・・。これらの条件が子供の成長に悪影響を及ぼしているのではないか、って。うーん、ひょっとして子供たちだけでなく、大人にとっても良くないことかもしれません。

 実は人間の体にとって、大地の「気」というか、大地から受けるエネルギーのようなものがとても大事だといいます。たとえば、マンションの高層階に引っ越したら、急に体調が悪くなったり、イライラするようになったり・・・。これは大地の「気」が上の階まで上がってこないからなんですね。家庭教師さんの主張を裏打ちするような話です。

 また、大地のエッセンスである「土」が少ない場所では、仕事でも恋愛でも何ごともきちんと完了せず、中途半端に終わりがちになってくるんだとか。土には、ものごとを締めくくり、完了させる力があるといいます。また私は、ガーデニングなどによる「土いじり」はストレス解消の効果もとても大きいと感じています。土に触れることによって、農耕民族だった私たちの祖先の遺伝子が蘇って脳内が活性化される!

 ちなみに、大地の気が届くのは建物の何階までかというと、せいぜい3階くらいまでだそうです。じゃあ、それより上に住んでいる人はどうしたらいいか。答えは簡単、土をできるだけたくさん持ってくればいい。ベランダで植物をたくさん育てるようにすればいいんですって。

誓いの言葉

 教会で結婚式を挙げると、「誓いの言葉」というのがありますね。 新郎新婦が神父か牧師の前に立って、それぞれ、「相手が病めるときも健やかなときも、富めるときも貧しきときも、死が二人を分かつまで夫婦とする・・・」と誓うものです。

 私なんぞ、えらいロマンチックな言葉だなとずっと思っていましたが、作家の井沢元彦さんによれば、これは決してそうしたものではないというんですね。

 どういうことかというと、長い夫婦生活においては、いろんな出来事がある。病気もあれば貧乏もありうることを想定し、そのような場合でも決して相手を見捨ててはいけないということを「契約」として確認しているのだと。

 しかも、二人が同時に死ぬことはまずありえない、心中か飛行機事故か、ごくまれなケースしか考えられない。だから、婚姻契約はどちらか片方の死によって終了するということも併せて確認しあっているのだと。裏返せば、その後は再婚してもいいんだよと。

 これが日本の結婚式だと、神主さんが読み上げる祝詞(のりと)もそうですが、おめでたいことばかり言って、披露宴で、「病気になったら」とか「貧乏になったら」とか、まして「どっちかが先に死んだら」なんて話は絶対にしませんよね。縁起でもない、と袋叩きにあう。「切れる」「別れる」「離れる」なんて言葉も、禁句。

 こういうの、日本に古くからある「言霊(ことだま)信仰」というそうです。よいことを言っていればよいことが起きる、悪いことを言えば悪いことが起きる。今でもいろんなところで見られますね。「平和、平和」と叫んでいれば平和になる、みたいな。
 

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一般常識のまとめ

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読書に関する名言

本をよく読むことで自分を成長させていきなさい。本は著者がとても苦労して身に付けたことを、たやすく手に入れさせてくれるのだ。〜ソクラテス

本の無い家は窓の無い部屋のようなものだ。〜キケロ

良書を初めて読むときは、新しい友を得たようである。
前に精読した書物を読みなおす時は、旧友に会うのと似ている。〜オリヴァー・ゴールドスミス

あらゆる良書を読むことは、過去数世紀の最高の人々と会話するようなものだ。〜デカルト

今日の読書こそ、真の学問である。〜吉田松陰

本を読むことを止めることは、思索することを止めることである。〜ドストエフスキー

すべての本は、束の間の本と生涯の本の2種類に分けられる。〜ジョン・ラスキン

書物そのものは、君に幸福をもたらすわけではない。ただ書物は、君が君自身の中へ帰るのを助けてくれる。〜ヘルマン・ヘッセ

書籍は青年には食物となり、老人には娯楽となる。病める時は装飾となり、苦しい時には慰めとなる。内にあっては楽しみとなり、外に持って出ても邪魔にはならない。特に夜と旅行と田舎においては、良い伴侶となる。〜キケロ

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