有名な銀座・高級クラブのママが掲げる、「イイ男」「デキる男」の条件というのがありまして、ちょっと気になります。服装のこととか態度や行動のことなど色々掲げられている条件のなかで「花の名前を知っている」というのがあります。へーっという感じ。さすがに目のつけどころが粋といいますか、日ごろ様々な男性に接して観察している立場ならではの着眼なのでしょう。
憚りながら不肖私も少なからず花を愛でており、そこそこ名前も言えます(自慢か!)。でも、そんな花好きの私が常々感じていることがありまして、何かというと、多くの「若者」たちは花にあまり興味を示さないってことです。これは男子に限らず女子も同じで、経験上、若者たちとの会話のなかに花の話題を持ち出しても、なかなか場が盛り上がることはありません。実物を見て「わー、きれいねー」という反応はあっても、それ以上にはなりません。あまつさえ、名前を知っている花の数もわずかです。
実は、私自身も若いころは同じような感じだったし、私の息子たちも花には殆ど関心を示しません。これはなぜだろうと考えてみますに、若者たちは、彼ら彼女ら自身が「花」そのものだからだと思うところです。自分たち自身が「春秋に富む」花に他ならない。周囲にも同じ仲間の”花”たちがたくさんいる。だから、あえて植物の花に興味を示す意味がない。たぶんそういうことだろうと思うんです。
逆にいえば、花を愛で始めたら、年をとった証拠なのでしょう。ま、違った言い方をすれば「大人」ということであります。ものすごい負け惜しみですけど。
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