若い男性のクルマ離れは、女性が簡単に運転できるようになったことが一因? オートマ、パワステ、カーナビ等の普及によって、今の時代、もはやクルマの運転に男は必要なくなった。たしかに、オートマもパワステもなかったころの運転はけっこう大変だったし、何より男らしさを発揮できる、身近で最たるシーンだったように思います。それが失われてしまったことが大きい、って。一理あるような気がします。
とはいえ、今もなお、クルマにロマンを感じ続けている男はたくさんいます。そのクルマの上手な買い方についてですが、ある自動車メーカーの”試験部”で働いている人の話によれば、出たばかりの新車は、決して買うべきでないといいます。売り出してから見つかる想定外の不具合が、細かいのを含めれば大変多いんだそうです。そういうのを見つけては、絶えずちょこちょこ直している。とくに部品どうしの相性などで問題が起きやすいのだとか。
だから、新車は発売後1年以上たってから、どんなに短くとも半年たってから買うべきだ、と。まあ巷間よく言われていることではありますが、製造に携わっている本人たちの弁だから間違いない話なんでしょう。ディーラーの営業マンもその通りだと言っていました。そして、いちばん上手な買い物は、名車といわれるモデル末期のクルマだそうです。完成度はめちゃくちゃ高くなっているし、装備も充実しているので実質的な値段も下がっている。
そうは言われても、実際に買う段になるとなかなか悩ましいところだろうと思います。高い買い物ですし、すぐに「オクレ」になるクルマを買うのは如何なものかと・・・。実は先ごろ約10年ぶりにクルマを買い替えまして、これが何と、同じメーカーの同一世代の同じ車種を選んだのです。従って、まさにモデル末期のクルマ。でも、ずっとこの車種が気に入っていましたし、私も年を取ってきたので慣れたクルマがいいだろうとの安心第一からの理由です。
途中、2度ばかりのマイナーチェンジを経ているものの、基本設計やエンジン・スペックは何も変わっていません。ところがです。いざ乗ってみると、乗り味が前のクルマと全然違うのです。ずいぶん驚きました。聞けば、ボディ剛性を高めたうえに足回りの改良を加えているそうで、たったそれだけなのに、まるで別の車種に感じます。こうした変化はスペックだけでは決して表わせない「熟成」のようなものでしょう。古いモデルとはいっても、安全・快適装備などは一応最新のものが備わっていますし、むしろ良い買い物をしたと大変満足しております。
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