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飛鳥文化
中国の六朝文化やギリシャ・インドの影響もみられる。わが国の仏教芸術の始まり。
白鳳文化
遣唐使によって唐の文化がもたらされる。生命力、創造力の充実した文化。
天平文化
唐文化の影響や仏教的性格が顕著。律令政治を背景にした貴族文化。古典的様式の完成。
国風文化
遣唐使が廃止され、日本独自の貴族文化が誕生。仮名文学、寝殿造、大和絵、浄土教美術など。
鎌倉文化
武家政権の成立により、それまでの優雅な公家文化と素朴で力強い武家文化が共存して新しい文化が発展。
北山文化
禅宗を背景とした武家文化と公家文化が融合。足利義満の時代に開花。水墨画、能など。
東山文化
武家文化と公家文化の融合に加え、文化の地方への普及。足利義政の時代。わび、さびという新しい美意識。
桃山文化
南蛮文化の影響が加わった自由清新な文化。振興の権力者や豪商が担い手。現実色が強く、豪放、絢爛。
元禄文化
上方の富裕な町人を中心とした、現実主義的で儒教的道徳に束縛されない自由な文化。
化政文化
江戸の町人を中心とした文化。刹那的、退廃的な色合いが強い。粋、通がもてはやされた。
(浮世絵)
■栄花物語
40巻。宇多天皇から堀河天皇まで15代、約200年間の歴史を編年体で記す。藤原道長の栄華を中心に、宮廷貴族の生活が仮名書きで描かれている。作者は、正編30巻を赤染衛門、続編10巻を出羽弁とする説が有力だが、不詳。
■今鏡
10巻。『大鏡』の延長線上に位置し、後一条天皇の万寿2年(1025)から高倉天皇の嘉応2年まで約150年間の歴史を紀伝体で記す。長谷寺詣での途上に出会った老女の昔語りという形式。作者未詳。
■水鏡
3巻。神武天皇から仁明天皇まで57代、約1500年間の歴史を仮名書きで編年体で記す。『大鏡』にならい、長谷寺で老尼が修行者を通じて葛城山の仙人から話を聞くという形式。作者未詳。
■増鏡
17巻。19巻、20巻の増補本もある。治承4年(1180)の後鳥羽院の誕生から、元弘3年(1333)の後醍醐天皇の隠岐島より京都への還幸まで約150年間の歴史を、編年体で記す。嵯峨の清涼寺で老尼が回想談をするという形式。「四鏡」の成立順では最後に位置する作品。作者未詳。
■保元物語
3巻。1156年に起こった保元の乱の顛末を和漢混交文で記した軍記物語。作者未詳。
■平治物語
3巻。1159年に起こった平治の乱の顛末を和漢混交文で記す。作者未詳。
■平家物語
平家一門の興亡を流麗な和漢混交文で描いた軍記物語。「徒然草」226段は作者を信濃前司行長(しなののぜんじゆきなが)としているが、成立事情は複雑で多くの諸本が伝わり、成立年次も未詳。琵琶で語られ仏教的無常観が貫流、国民的一大叙事詩として現在に生きつづけている。
■太平記
40巻。第一部は後醍醐天皇の討幕計画から北条氏滅亡まで、第二部は建武新政の失敗、足利尊氏の離反、楠木正成の戦死、後醍醐天皇の死まで。第三部は足利政権の内部抗争を経て、幼将軍義満を補佐する細川頼之の執事就任まで。50年余りにわたる全国的な戦乱を描いた軍記物語。作者未詳。
■愚管抄
7巻からなる史論書。作者は比叡山の学僧、慈円。神武天皇から第84代・順徳天皇までの歴史を記す。日本の政治の変遷を「道理」によって捉え、漢字片仮名文で述べたもの。
■吾妻鏡
47巻または52巻。1180年の源頼朝挙兵から1266年までの歴史を、和風漢文・編年体で記す。作者未詳。
■神皇正統記
3巻。北畠親房が常陸小田城で執筆。歴代天皇の事績を後村上天皇の代まで述べ、徳のある天皇を摂関家中心に貴族が補佐する政治こそ理想とする政道論を展開、南朝の正統性を論証した史論書。
■義経記
8巻。源義経の生涯を、不遇な生い立ちと悲劇的末路に重点を置き、弁慶や静御前などの活躍と合わせて、一代記風に描いた伝記物語。作者未詳。
(源義経)
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