日本の国土まとめ
・日本の領土・領域
・日本の地形(日本の山/日本の川/日本の平野/日本の盆地・台地)
■ 日本の位置
日本は、ユーラシア大陸の東側、太平洋の西側に位置し、北海道・本州・四国・九州の4つの大きな島と約6800の島々からなっている。その範囲は、北半球のおよそ北緯20度から46度の間、東半球のおよそ東経123度から154度の間にある。
日本の標準時子午線は、東経135度で、兵庫県明石市などを通過している。15度の経度で1時間の時差が生じる(360÷24=15)ため、経度0度の経線が通るロンドンとの時差は9時間(135÷15=9)となり、日本の方が9時間進んでいる。
■ 日本の範囲
日本の東西南北の端には、それぞれ下記の島が位置する。
(北端)択捉島(えとろふとう)・・・北緯45度33分
(南端)沖ノ鳥島(おきのとりしま)・・・北緯20度25分
(東端)南鳥島(みなみとりしま)・・・東経153度59分
(南端)与那国島(よなぐにじま)・・・東経122度56分
■ 日本の領域
国が国であるための条件は、領土・国民・主権(政府)が存在することである。つまり、国の領域(とくに領土)に国民がいて、その国民を代表する政府がなければならない。
国の主権がおよぶ範囲を国の領域といい、領土・領海・領空からなる。
(領土)陸地の部分。日本の領土の総面積は約38万平方km(北方領土を含む)。
(領海)領土の海岸の基線から12海里(約22km)までの海。基線は干潮時の海岸線。
(領空)領土と領海の上空。なお、上空の上限は地上から約100kmの大気圏までとされるが、宇宙空間との境ははっきりしていない。
どの国にも属さない海は公海といい、船は自由に航行できる。
どの国にも属さない空域を公空といい、航空機は自由に飛行できる。
北方領土とは、北海道の北東にある択捉島・国後島・色丹島・歯舞群島のことであり、第二次世界大戦の終了直前に当時のソビエト社会主義共和国連邦が占領し、現在に至るまでロシア連邦が占領を続けている。
北方領土はもともと日本がロシアより早くその存在を知り、多くの日本人がこの地域に渡航するとともに、徐々にこれらの島の統治を確立してきた。それ以前もロシアの勢力が北方領土に及んだことは一度もなく、1855年に調印された日魯通好条約では、当然自然に成立していた択捉島とウルップ島の間の国境をそのまま確認するものだった。
1951年のサンフランシスコ平和条約で、日本は樺太、千島列島を放棄したが、北方領土は放棄しておらず、その返還を働きかけている。
■ 日本のまわりの海
日本は、オホーツク海、太平洋、日本海、東シナ海の4つの海に囲まれている。
それらの海を、寒流である千島海流(親潮)とリマン海流、暖流である日本海流(黒潮)と対馬海流の4つの海流が流れている。
寒流と暖流がぶつかるところを潮目(潮境)という。潮目では、流れに乗って寒暖それぞれの魚が集まりやすく、また上昇流で運び上げられた養分により魚のえさになるプランクトンが多くなるため、よい漁場となっている。
■ 経済水域
領海とは別に、海岸の基線からから200海里(約370km)以内の海を経済水域という。経済水域では、水産・鉱物資源や自然エネルギーに対する権利が沿岸国にあるとされ、他国の権利を排除、制限できることから、排他的経済水域ともよばれる。
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■ 日本の山
日本列島は、環太平洋造山帯に属し、中心には背骨のように山脈が連なっており、国土の約4分の3が山地である。また地殻運動や火山活動が活発で、各地に火山がある。
日本の山脈・山地
日高山脈 | 北海道の中央南部をほぼ南北に走る、北海道唯一の山脈 |
北見山地 | 北海道の北東部をほぼ南北に走る山地 |
天塩山地 | 北海道の北西部をほぼ南北に走る山地 |
夕張山地 | 北海道の中南部にある山地 |
白神山地 | 青森県から秋田県にまたがる山地。ぶなの原生林などが世界遺産に登録 |
奥羽山脈 | 東北地方を東西に分ける山脈 |
出羽山地 | 奥羽山脈の西側に並んで走る山地 |
越後山脈 | 新潟と福島の県境をなす山地を中心とする山脈 |
関東山地 | 関東地方と中部地方をへだてる山地 |
飛騨山脈 | 北陸地方と東北・関東地方との境をなす山脈。北アルプスともよばれる |
木曽山脈 | 長野県南西部から岐阜・愛知県境にかけてのびる山脈。中央アルプスともよばれる |
赤石山脈 | 長野県、山梨県、静岡県にまたがって連なる山脈。南アルプスともよばれる。なお飛騨・木曽・赤石の3つの山脈をあわせて日本アルプス(日本の屋根)とよばれる |
鈴鹿山脈 | 三重・滋賀の県境をなし、南北に連なる山脈 |
紀伊山地 | 紀伊半島の大部分をしめる山地。国内有数の多雨地帯 |
中国山地 | 中国地方を山陽地方と山陰地方に分ける山地 |
四国山地 | 四国の中央部を東西に走る山地 |
讃岐山脈 | 香川と徳島の県境をなす山脈 |
九州山地 | 九州の中央部を北東から南西に走る山地 |
※山地と山脈の違い
いくつかの山が集まって、一つのまとまりをつくっているところが山地。山地のうち、山の峰が脈状に連なっているものが山脈。
日本の山(火山)
大雪山 | 2291m | 旭岳・・・北海道で最も高い山 |
羊蹄山 | 1898m | 北海道を代表する名山。「蝦夷富士」とよばれる |
有珠山 | 733m | 洞爺湖の南に位置する活火山 |
岩木山 | 1625m | 青森県の最高峰。「津軽富士」とよばれる |
岩手山 | 2038m | 岩手県の最高峰。「南部片富士」とよばれる |
鳥海山 | 2236m | 山形県と秋田県にまたがる、東北で2番目に高い山。「出羽富士」とよばれる |
磐梯山 | 1819m | 福島県北部に位置する。「会津磐梯山」「会津富士」ともよばれる |
男体山 | 2486m | 栃木県の中禅寺湖の北側に位置する。 |
浅間山 | 2568m | 長野県と群馬県にまたがる活発な活火山 |
八ヶ岳 | 2899m | 長野県から山梨県にかけて20の峰が連なり、最高峰は赤岳 |
槍ヶ岳 | 3180m | 飛騨山脈南部にある。 |
乗鞍岳 | 3026m | 飛騨山脈南部にある、剣ヶ峰を主峰とする山々 |
穂高岳 | 3190m | 飛騨山脈にある、奥穂高岳を主峰とする山々 |
富士山 | 3776m | 日本一高い山 |
北岳 | 3193m | 赤石山脈北部に位置する、富士山に次ぐ日本第2位の高い山 |
白山 | 2702m | 石川県と岐阜県にまたがる。最高峰は御前峰 |
御嶽山 | 3067m | 長野県と岐阜県にまたがる |
大台ケ原山 | 1695m | 奈良県と三重県にまたがる。日出ケ岳とも。世界有数の多雨地域 |
大山 | 1729m | 鳥取県にある。「伯耆富士」ともよばれる |
石鎚山 | 1982m | 四国山地西部にある、西日本で最も高い山 |
雲仙岳 | 1483m | 長崎県の島原半島中央部にあり、三峰五岳からなる火山群。主峰は普賢岳 |
阿蘇山 | 1592m | 九州中央部にある世界有数のカルデラ |
桜島 | 1117m | 鹿児島県の錦江湾にある。かつては島だったが1914年の噴火によって大隅半島と陸続きになった |
開聞岳 | 924m | 鹿児島県の薩摩半島の最南端に位置し「薩摩富士」ともよばれる |
宮之浦岳 | 1936m | 鹿児島県の屋久島中央部に位置し、九州で最も高い |
日本の川の特徴は、@ 短くて流れが急であること、A 流域面積がせまいこと。
そのため、日本は降水量が多いにもかかわらず、降った雨はすぐに海に流れ出てしまい、利用できる水資源が少ない。そのため、川の上流にダムをつくり、水をためるとともに洪水を防いでいる。
日本のおもな川
石狩川 | 北海道中西部を石狩平野を経て日本海に注ぐ。流域面積は日本第2位、長さは第3位。中流には川の蛇行によってできた泥炭地と多くの三日月湖がある |
天塩川 | 北海道北部を寄盆地から天塩平野を経て日本海に注ぐ |
十勝川 | 北海道東部を十勝平野を経て太平洋に注ぐ |
雄物川 | 秋田県を北流し横手盆地から秋田平野を経て日本海に注ぐ |
北上川 | 岩手県中央部を南流し、北上盆地、仙台平野を経て宮城県東部の石巻市から太平洋に注ぐ。東北地方で最も長い |
阿武隈川 | 福島県の郡山盆地、福島盆地を経て宮城県の仙台平野から太平洋に注ぐ |
最上川 | 山形県の米沢盆地、山形盆地、新庄盆地、庄内平野を経て日本海に注ぐ。日本三大急流の一つ |
阿賀野川 | 福島県、群馬県から新潟県の越後平野を経て日本海に注ぐ。かつて新潟水俣病の公害が発生 |
信濃川 | 長野県から新潟県の越後平野を経て日本海に注ぐ、長さ日本第1位の川。長野県側では千曲川とよばれる |
神通川 | 岐阜県から富山県の富山平野を経て富山湾に注ぐ。かつてイタイイタイ病の公害が発生 |
利根川 | 関東地方を北から東へ流れ、太平洋へ注ぐ。流域面積は日本第1位、長さは2位。「坂東太郎」の別名 |
富士川 | 長野県から山梨県の甲府盆地、静岡県を経て駿河湾に注ぐ。日本三大急流の一つ |
大井川 | 静岡県の中央部を流れ、駿河湾に注ぐ |
天竜川 | 長野県の諏訪湖から愛知県、静岡県を経て太平洋に注ぐ |
木曽川 | 長野県から岐阜県、愛知県の濃尾平野、三重県を経て伊勢湾に注ぐ |
長良川 | 岐阜県から愛知県の濃尾平野、三重県を経て揖斐川と合流し、伊勢湾に注ぐ |
揖斐川 | 岐阜県から三重県を経て伊勢湾に注ぐ。木曽川・長良川とあわせて木曽三川とよばれる |
淀川 | 滋賀県の琵琶湖から流れ出て、瀬田川、宇治川、淀川と名前を変えて大阪湾に注ぐ |
紀ノ川 | 奈良県から和歌山県の和歌山平野を経て紀伊水道に注ぐ |
吉野川 | 高知県から徳島県の徳島平野を経て紀伊水道に注ぐ。「四国三郎」の別名 |
四万十川 | 高知県の西部を流れ、太平洋に注ぐ。本流に大規模なダムがないことから「最後の清流」とよばれる |
筑後川 | 阿蘇山を水源に熊本県、大分県、福岡県、佐賀県の4県を流れ、筑紫平野から有明海に注ぐ。「筑紫二郎」の別名 |
球磨川 | 熊本県の人吉盆地、八代平野を経て八代海に注ぐ。最上川・富士川とならぶ日本三大急流の一つ |
※日本の三大急流・・・最上川、富士川、球磨川
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