四字熟語
(難しい熟語もふくまれています。中学受験生は青色文字の語を絶対に覚えましょう)
合縁奇縁 | あいえんきえん 人と人とのめぐりあいや相性(あいしょう)などは、すべて不思議(ふしぎ)な縁(えん)のはたらきによるということ。 |
相碁井目 | あいごせいもく 何事につけても人の実力は上下さまざまであること。相碁とは実力が相等しい者どうしで打つ碁のことで、「井目」は碁盤(ごばん)上にしるされた九つの黒い点のこと。 |
哀訴嘆願 | あいそたんがん 心から願い、切実に訴えること。 |
愛多憎生 | あいたぞうせい 度を過ぎて愛情を受けると、他人の憎(にく)しみを買い、身の破滅(はめつ)のもとになる。 |
哀悼痛惜 | あいとうつうせき 人の死を悲しみ惜(お)しむ気持ちの伝統的な表現。 |
愛別離苦 | あいべつりく 八苦のうちの一つで、親子・兄弟・夫婦など、愛する人と別れる苦しみ。 |
曖昧模糊 | あいまいもこ 物事があやふやではっきりしないこと。 |
青息吐息 | あおいきといき ひどく苦しいさま、困り果てたようす。 |
悪意悪食 | あくいあくしょく 衣服や食べ物が粗末であること。 |
悪因悪果 | あくいんあっか 悪い行いには必ず悪い報いがあるということ。 |
悪逆無道 | あくぎゃくむどう 残酷で無残なこと。類:悪逆非道、極悪非道 |
悪事千里 | あくじせんり 悪いうわさはたちまちの間に広く知れ渡るということ。 |
悪戦苦闘 | あくせんくとう 死にものぐるいの苦しい戦いをすること。懸命(けんめい)に努力すること。類:千辛万苦 |
可惜身命 | あたらしんみょう 体や命を大切にすること。 |
悪口雑言 | あっこうぞうごん 人の悪口をあれやこれやと並び立てて罵(ののし)ること。類:罵詈雑言、悪口罵詈 |
阿鼻叫喚 | あびきょうかん 惨事(さんじ)にあった人々が地獄(じごく)のような苦しみで泣き叫(さけ)ぶこと。 |
阿諛追従 | あゆついしょう おせじや媚(こ)びへつらいで相手の機嫌(きげん)をとること。 |
暗雲低迷 | あんうんていめい 危険や不安がすぐに迫ってきそうな状況。 |
安居危思 | あんきょきし 平穏無事なときにも、万一の場合を備えて常に用心を怠らないことが重要だということ。 |
安居楽業 | あんきょらくぎょう 居に安んじ業を楽しむ。住まいや仕事が安定し、楽しく暮らすさま。 |
安車蒲輪 | あんしゃほりん 安車とは、馬車は立ち乗りが普通だった、古代中国のすわって乗れる老人や婦人用の馬車のこと。その馬車がゆれないように、車輪に蒲の穂をまいたことから、老人をいたわることのたとえ。 |
安常処順 | あんじょうしょじゅん 平穏(へいおん)な日々に慣れた平和でのどかな暮らし。 |
安心立命 | あんしんりつめい 心を安らかにして身は天命にゆだねること。 |
暗中飛躍 | あんちゅうひやく 裏(うら)でひそかに活動、策動(さくどう)すること。暗躍。 |
暗中模索 | あんちゅうもさく 手がかりがないままに、いろいろ探し求めること。 |
安寧秩序 | あんねいちつじょ 世の中が平穏(へいおん)で秩序(ちつじょ)と安全が保たれていること。 |
安穏無事 | あんのんぶじ 変わったこともなくおだやかなこと。類:平穏無事 |
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唯々諾々 | いいだくだく 是非善悪(ぜひぜんあく)を抜(ぬ)きに、ただ、はいはいと言って人の意見に従うこと。類:百依百順 |
移花接木 | いかせつぼく 花の枝を接(つ)ぎ木する。ひそかに人や物を取り替え、表面をつくろうこと。 |
遺憾千万 | いかんせんばん 非常に残念なこと。くちおしくてならないこと。 |
衣冠束帯 | いかんそくたい 朝廷に出仕するときに着用する服装。 |
意気軒昂 | いきけんこう 心に活気があり高揚(こうよう)した精神状態。類:意気揚々、意気衝天 |
意気消沈 | いきしょうちん 元気をなくし、しょんぼりすること。類:意気阻喪 |
意気衝天 | いきしょうてん 気概(きがい)が高らかで、天をつくほどの意気込みがあること。類:意気軒昂、意気揚々 |
意気投合 | いきとうごう お互いの気持ちや考えがぴったり合うこと。 |
意気揚々 | いきようよう 得意(とくい)で元気いっぱいなようす。類:意気軒昂、意気衝天 |
異口同音 | いくどうおん 多くの人が口をそろえて同じことを言うこと。「異句同音」は誤り。類:異口同辞、異口同声 |
異国情緒 | いこくじょうちょ いかにも外国らしい気分や感じのこと。 |
意思疎通 | いしそつう お互いの考えがよどみなくよく通じること。 |
以耳代目 | いじだいもく 実際には見ていないのに、聞いただけで見たことにする。 |
意志薄弱 | いしはくじゃく 自分の明確な意志をもたないさま。類:薄志弱行、優柔不断 |
石部金吉 | いしべきんきち 堅物(かたぶつ)で、融通(ゆうずう)のきかない人。 |
意匠惨憺 | いしょうさんたん 創作(そうさく)の苦しみ。いろいろと悩(なや)み工夫(くふう)をこらすさま。類:苦心惨憺、粒々辛苦 |
医食同源 | いしょくどうげん 病気予防も食事も、その本質は同じだということ。 |
以心伝心 | いしんでんしん 言葉に出さなくとも自然に気持ちが相手に通じること。「心を以って心に伝う」と訓読する。類:不立文字 |
異端邪説 | いたんじゃせつ 正統でないよこしまな教え、思想、学説。 |
一意専心 | いちいせんしん 他のことには目もくれず、ひとつのことだけに心を集中すること。類:専心一意、一心不乱 |
一衣帯水 | いちいたいすい 狭(せま)い川や海を挟(はさ)んで近接していること。「一筋(ひとすじ)の帯のように狭い川」というのがもとの意味。 |
一言居士 | いちげんこじ 何事にも自分の意見をひとこと言わないと気のすまない人。 |
一期一会 | いちごいちえ 生涯で一度の出会い、一回限りの人との出会い。茶道で、どの茶の会でも一生にただ一度のことだと思って、つねにまことを尽くせという教え。 |
一言半句 | いちごんはんく ほんのわずかの言葉。類:一言一句、一言隻句 |
一字千金 | いちじせんきん 詩や文章がすぐれているのをほめる言葉。 |
一日三秋 | いちじつさんしゅう わずか一日でも会わないと、三年も会わないように感じられてとても待ち遠しいほどに、非常に思い慕(した)うこと。類:一日千秋、一刻千秋 |
一日千秋 | いちじつせんしゅう 一日が千年のように非常に長く感じられること。類:一刻千秋、一日三秋 |
一諾千金 | いちだくせんきん 約束を重んじること。 |
一汁一菜 | いちじゅういっさい 簡素(かんそ)な食事。 |
一念発起 | いちねんほっき あることを成し遂げようと決心すること。類:一念発心、一心発起 |
一罰百戒 | いちばつひゃっかい 一つの罪や過ちを罰することで他の戒(いまし)めとすること。 |
一病息災 | いちびょうそくさい 何か一つ病気を持っていると、体をいたわるので、かえって健康でいられるし、病身な人ほど、得てして長生きするということ。 |
一分一厘 | いちぶいちりん ほんのわずか。 |
一部始終 | いちぶしじゅう 始めから終わりまで。ささいなことまで全部。 |
一望千里 | いちぼうせんり ひと目で千里も見渡せるほどけしきが広々としているようす。 |
一網打尽 | いちもうだじん 悪者を一度に全部捕えること。「一網」は「ひとうちの網」、「打尽」は「取り尽くす」の意。 |
一目瞭然 | いちもくりょうぜん 一目見ただけで全部がはっきりわかること。類:一目即了 |
一問一答 | いちもんいっとう 一つの問いに対して一つの答えをすること。 |
一陽来復 | いちようらいふく 寒い冬が去り暖かい春がめぐりくること。よくないことが続いたあとに、いいことがめぐってくること。 |
一粒万倍 | いちりゅうまんばい わずかな資本から非常に大きな利益を生むこと。 |
一蓮托生 | いちれんたくしょう 行動や運命を共にすること。 |
一六銀行 | いちろくぎんこう 質屋のこと。1+6=7のしゃれ。 |
一路平安 | いちろへいあん 旅立つ人に「道中ご無事で」と祈る言葉。 |
一獲千金 | いっかくせんきん あまり苦労をせずに一度に大金を儲(もう)けること。 |
一家眷族 | いっかけんぞく 家族と血縁者。類:一族郎党 |
一喜一憂 | いっきいちゆう 状況が変化するたびに喜んだり悲しんだりすること。 |
一気呵成 | いっきかせい 一気に物事を仕上げてしまうこと。 |
一騎当千 | いっきとうせん 一人で千人の敵に勝てるほど強い実力者。類:一人当千 |
一挙一動 | いっきょいちどう 一つ一つの動作・ふるまいのこと。 |
一極集中 | いっきょくしゅうちゅう 機能や権限が一カ所に集まってしまうこと。 |
一挙両得 | いっきょりょうとく 一つのことをすることによって、二つの利益をおさめること。類:一石二鳥 |
一件落着 | いっけんらくちゃく 事件やトラブルがうまくおさまって片がつくこと。 |
一口両舌 | いっこうりょうぜつ 話が食い違うこと。二枚舌(にまいじた)を使うこと。 |
一刻千金 | いっこくせんきん わずかな時間が大きな価値を持っていること。「千金一刻」とも。 |
一切合切 | いっさいがっさい 何もかも。すべて。残らず。「合切」は「合財」とも書く。 |
一切衆生 | いっさいしゅじょう この世に生を受けているすべてのもの。類:一切有情 |
一殺多生 | いっさつたしょう 一人を犠牲(ぎせい)にして多くの人を生かすこと。「いっせつたしょう」とも。 |
一子相伝 | いっしそうでん 学問・技芸などの奥義(おうぎ)を、我が子一人だけに伝え秘密(ひみつ)にすること。類:父子相伝 |
一視同仁 | いっしどうじん すべての人を差別なく公平に愛すること。「同人」は誤り。 |
一瀉千里 | いっしゃせんり 川の水が流れ始めるとたちまち千里も走るという意から、物事がすみやかにはかどること。 |
一生懸命 | いっしょうけんめい 命がけで努力すること。「一所懸命(いっしょけんめい)」から変化した語。 |
一触即発 | いっしょくそくはつ 大事件に発展しそうな切迫(せっぱく)した危険な事態に直面していること。 |
一進一退 | いっしんいったい 進んだり退いたりすること。また、状況、事情がよくなったり悪くなったりすること。 |
一心同体 | いっしんどうたい 複数なのに一人のように考えも行動も同じこと。類:異体同心 |
一心不乱 | いっしんふらん 心を一つのことに向け、他のことに心を乱さないこと。類:一意専心 |
一世一代 | いっせいちだい 人の一生のうち二度とないようなすばらしいこと。 |
一石二鳥 | いっせきにちょう 一つの行為で同時に利益を二つ得ること。類:一挙両得 |
一旦緩急 | いったんかんきゅう いざという場合。緊急(きんきゅう)のことが起こった場合。 |
一知半解 | いっちはんかい 生かじりで知識が十分自分のものとなっていないこと。類:半知半解 |
一朝一夕 | いっちょういっせき わずかな日時、短い時間。類:一旦一夕 |
一長一短 | いっちょういったん 長所もあるが、短所もあるということ。類:一得一失 |
一刀両断 | いっとうりょうだん 刀のひと振りで相手を真っ二つに切ること。思い切りよく、ずばりと物事を解決すること。 |
一得一失 | いっとくいっしつ 一つの利益があると同時に、一つの損失があること。類:一長一短 |
意馬心猿 | いばしんえん 馬が走り騒(さわ)ぐのを制しきれないように、人間の欲情を抑(おさ)えきれないこと。 |
威風堂々 | いふうどうどう 威厳(いげん)があって立派に見える態度や雰囲気(ふんいき)。 |
韋編三絶 | いへんさんぜつ 書物の綴(と)じひもが三度も切れるほど繰り返し読みふけること。 |
意味深長 | いみしんちょう 言外(げんがい)に含(ふく)みのある別の意味が隠(かく)されていること。「意味深重」は誤り。これを縮めて「イミシン」と俗にいう。 |
因果応報 | いんがおうほう 幸も不幸も過去における善悪の結果だということ。類:悪因悪果 |
慇懃無礼 | いんぎんぶれい 表面はていねいに見せかけて、心の中は尊大(そんだい)で相手を軽視すること。 |
因循姑息 | いんじゅんこそく 古い慣習にとらわれ改めようとしないこと。保守的で消極的なこと。 |
因小失大 | いんしょうしつだい 目先の小さい利益をむさぼって大きな利益を失うこと。 |
隠忍自重 | いんにんじちょう じっとがまんし、軽々しく行動しないこと。 |
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有為転変 | ういてんぺん 世の中の全ては絶えず変化して留(とど)まらないこと。類:有為無常、諸行無常 |
右往左往 | うおうさおう あわてふためいて右へ左へ行ったりきたりすること。 |
烏合之衆 | うごうのしゅう 人が、無目的に大勢集まっているたとえ。 |
右顧左眄 | うこさべん 右を見たり左を見たりして考え迷(まよ)うこと。なかなか決心のつかないこと。「左顧右眄」ともいう。 |
有象無象 | うぞうむぞう 有形無形のすべての物。または、十把一(じっぱひと)からげのつまらない連中のこと。 |
内股膏薬 | うちまたごうやく その時々の都合で無定見(むていけん)・無節操(むせっそう)にあちらに従ったりこちらに従ったりして、態度のはっきりしないこと。類:二股膏薬 |
有頂天外 | うちょうてんがい 有頂天を極(きわ)め、さらにその上の状態。 |
海千山千 | うみせんやません いろいろな経験を経ていて、ずるがしこく老獪(ろうかい)でしたたかな人のこと。類:百戦錬磨 |
有耶無耶 | うやむや あるのかないのかわからないこと。いいかげんなこと。類:曖昧模糊 |
紆余曲折 | うよきょくせつ 曲がりくねっていること。事情がこみいっていて複雑なこと。「紆」は「曲がる」の意。類:曲折浮沈、盤根錯節 |
雲散霧消 | うんさんむしょう (雲が散り霧が消えるように)跡形(あとかた)もなく消えてしまうこと。 |
雲泥万里 | うんでいばんり 天と地が遠く隔(へだ)たっているように、二つのものの差が大きいこと。極端(きょくたん)に違うもののたとえ。 |
永久不変 | えいきゅうふへん 長く久しくいつまでも変わらないこと。 |
栄枯盛衰 | えいこせいすい 栄えたり衰(おとろ)えたりすること。類:栄枯浮沈 |
栄耀栄華 | えいようえいが 華(はな)やかでぜいたくなこと。 |
益者三楽 | えきしゃさんごう 有益な三つの楽しみ。第一に礼楽に親しみ調和の取れた暮らし、第二に人の美点を話題にする、第三に立派な友を多く持つこと。 |
依怙贔屓 | えこひいき お気に入り、特定の者だけに肩入れすること。 |
会者定離 | えしゃじょうり 会った者は、いつかは必ず離れる。 |
得手勝手 | えてかって わがままなこと。自分だけに都合のいいように行動すること。 |
蜿蜒長蛇 | えんえんちょうだ 行列などが、長いヘビのようにうねりながら一列に続いているさま。 |
婉曲迂遠 | えんきょくうえん 非常にまわりくどいこと。 |
遠交近攻 | えんこうきんこう 遠くの国とは親しくして、近くの国を攻(せ)める。 |
遠水近火 | えんすいきんか 遠い所にあるものは急場の役には立たないこと。「遠水、近火を救わず」 |
怨徹骨髄 | えんてつこつずい うらみ、骨髄に徹す。激しく人を怨(うら)むことのたとえ。 |
円転滑脱 | えんてんかつだつ 他人と衝突(しょうとつ)しないようにうまくやるようす。類:円滑洒脱 |
円満解決 | えんまんかいけつ 不満や不十分なところがなく、物事がうまく解決すること。 |
円満具足 | えんまんぐそく 充分に満ち足りて不足のないこと。人がらに欠点がなく温厚(おんこう)なようす。 |
遠慮会釈 | えんりょえしゃく 他人にひかえめで、軽く挨拶(あいさつ)すること。 |
遠慮近憂 | えんりょきんゆう 先のことまでよく考えて行動しないと、必ず急な心配事が起こって苦しむことになる。 |
応急措置 | おうきゅうそち 急場の間に合わせにする仮の処置。 |
黄金分割 | おうごんぶんかつ 小部分と大部分の差が、大部分と全体の比に等しくなるように分割すること。大と小の比率は1.618対1。 |
往時渺茫 | おうじびょうぼう 昔のことははるか遠くに過ぎ去った、の意。 |
往時茫々 | おうじぼうぼう 昔のことがぼんやりしていて定かでないこと。 |
王道楽土 | おうどうらくど 王道に則(のっと)って治められている楽しく平和な国。 |
椀飯振舞 | おうばんぶるまい 盛大なごちそう。また、気前よく物を与えたりごちそうしたりすること。類:大盤振舞 |
岡目八目 | おかめはちもく 他人の打つ碁(ご)をわきで見ていると、いい悪いが対局者よりよくわかって、八目も先まで見通すことができる。はたで見ていると、物事の真相などがはっきりわかること。「傍目八目」とも書く。 |
汚名返上 | おめいへんじょう 悪い評判や失敗を返上すること。 |
温厚篤実 | おんこうとくじつ おだやかで誠実で人情のある人柄(ひとがら)のこと。類:温良篤厚 |
温故知新 | おんこちしん 昔のことをよく学んで、そこから新しい知識や価値を見い出し、活用しようとすること。 |
音信不通 | おんしんふつう 便りや連絡が全くないこと。 |
乳母日傘 | おんばひがさ 乳母(うば)が抱(だ)き、日傘をさしかけるように、恵(めぐ)まれた環境で子供を育てること。 |
厭離穢土 | おんりえど この世をけがれたものと考えて、忌(い)み嫌(きら)うこと。 |
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