本文へスキップ

CDとオーディオ機器の「静電気」

 オーディオ・ファン諸兄は、CDやオーディオ機器が帯びる「静電気」及びそれに伴って発生する「磁気」については如何お考えになっておられるでしょうか。静電気がオーディオの音質に悪影響を及ぼすとして、いくつかの除電のための機器やアイテムが売られている一方、そんなのオカルトだとして否定する意見もあります。実際のところ、まだ科学的にはっきりとは証明されていない部分もあるようです。

 しかしながら、私は静電気の除去の必要性を強く信じております。たとえば飛行機は、飛行中の空気との摩擦などで機体が静電気を帯びてしまうため、それを除去する装置が備えられています。「放電索」といって各翼の後方に針のようなのが幾つもくっついているのがそれです。大型機では全部で数十本もの放電索があり、それらによって意図的に静電気を逃がしているそうです。除去できないでいると無線通信にノイズが入ったり、航法装置やWifiなどに障害が起きる場合があるといいます。

 じゃあオーディオについてはどうか。CDは高速で回転しますから空気との摩擦を続けているうちに帯電してくるのは分かりますね。さらにオーディオ機器自体も、稼動しているうちに本体内部に不要な静電気がだんだん溜まってくるといいます。アンプやCDプレーヤーは、本来の音楽信号と帯電した微弱信号を区別できないため、どちらも同じように増幅してしまい、時間の経過とともに音を曇らせていくというのです。であるならこちらも飛行機と同様に除電の必要があることになりませんでしょうか。

 そこで私が利用しているのが、CDの磁気を除去する専用機器や、マイナスイオンを発生させて機器内部の静電気を取り除くというアイテムです。後者は自然界でマイナスイオンを発生する鉱物が組み合わされていて、機器の上に置くだけで、時間の経過とともに効果を発揮するそうです。電気代も何も要らない優れものです。ここらあたりになると、かなりマニアックといわれても仕方ありませんかね。
 
 マイナスイオンの効用については、ウイルスやカビ菌の除去だとかリラックスできるとか、巷間あれこれ言われていますが、こと静電気に対しては確かな効果があると感じています。なので、室内にもマイナスイオンを発生する空気清浄機を置いています。要するにマイナスイオンが大好きなんです。


マイナスイオンについて

 「マイナスイオン」という言葉は、実は科学的な用語(正式な物理・化学用語)ではなく、家電製品や健康ブームの中で生まれた「和製英語(マーケティング用語)」です。本来の科学の世界では、これに対応するものを「陰イオン(Negative Ion)」と呼びます。一般的に広く浸透している「マイナスイオン」のイメージと、科学的な事実の2つの側面からわかりやすく説明します。

  1. 科学的な視点:本来の「陰イオン」とは?
     物質を構成する微小な粒子(原子や分子)は、通常は電気的にプラスでもマイナスでもない「中性」の状態にあります。しかし、何らかのきっかけで電子を受け取ったり手放したりすることで、電気を帯びるようになります。これをイオンと呼びます。

    @陰イオン(いわゆるマイナスイオン):
     原子や分子が、余分な電子(電気的にマイナス)を受け取って、全体としてマイナスの電気を帯びた状態のこと。

    A陽イオン(プラスイオン):
     原子や分子が、電子を失って全体としてプラスの電気を帯びた状態のこと。

     自然界においては、空気中の酸素分子や水分が電子と結びついたものが、いわゆる「空気中のマイナスイオン」の正体とされています。
  2. 一般・商業的な視点:「マイナスイオン」のイメージ
     1990年代後半から2000年代初頭にかけて日本で大ブームとなり、現在もドライヤーや空気清浄機、エアコンなどの機能として定着しています。商業的な文脈では、以下のような効果がある(あるいは、そうした環境に多く存在する)と謳われることが多いです。

    @発生しやすい場所
      滝の近く、森林、噴水(水滴が激しく衝突して分裂する際、周囲の空気がマイナスに帯電するという「レナード効果」に基づくとされています)。

    A謳われる主な効果
     リラックス効果、疲労回復、空気清浄(ハウスダストや花粉の除去)、髪の保湿(ドライヤーなど)。
  3. なぜ「疑似科学」と言われることがあるのか?
     「マイナスイオン」という言葉やその効果については、科学者や消費者庁などから厳しい目が向けられることがあります。その理由は主に以下の通りです。

    @定義があいまい
      「マイナスイオン」が具体的に「どの原子や分子の陰イオンなのか」が製品やメーカーによってバラバラ(あるいは明記されていない)であるため、科学的な測定や再現実験が困難とされています。

    A健康効果の医学的根拠(エビデンス)が乏しい
     「体に良い」「リラックスできる」という明確な医学的・生化学的な根拠が、国際的な科学コミュニティで広く認められているわけではありません。

     過去には、過度な健康効果を謳ったマイナスイオン製品に対して、消費者庁(旧・国民生活センターなど)が合理的な根拠がないとして是正を求めた事例もあります。現在の家電メーカーは、単に「マイナスイオン」と呼ぶだけでなく、独自技術で「微細な水粒子に包まれた高電圧のイオン(プラズマクラスターやナノイーなど)」を作り出し、それが「菌やウイルスのタンパク質を分解する」「静電気を抑えて髪をまとめる」といった、実験で実証可能な物理的・化学的作用をアピールする方向へとシフトしています。

【PR】

やさしいクラシック音楽案内

クラシック音楽は、人生についていろいろと語りかけてくれる、そして、人生の栄養源になってくれる・・・。

目次へ ↑このページの先頭へ

【PR】

フルレンジスピーカー

一つのユニットで、高音から低音まで(フルレンジ)をすべて受け持つスピーカー。

長所は、マルチウェイ方式の分割ユニットのような音色の違いがなく、また、理想とされる「点音源」に近いため、音の定位は極めて優れていること。ネットワーク設計が容易ということもあり、自作もしやすい。

短所は、マルチウェイ方式によるそれぞれの専用ユニットと比べて低音と高音の限界が低くなり、音量にも限界があること。また、高音に関しては、分割振動のために周波数特性や指向特性に山や谷が発生しやすいこと。

目次へ