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試合の流れ

 中学生のころにバレーボール部のキャプテンだったという同僚がこんな話をしていました。ある試合で自チームが得点を重ねて勢いに乗ってきたところで、相手チームがタイムを取ったそうです。監督が出てきて選手たちに何やら話して、そのあと相手のキャプテンが、しゃがんで自分のシューズの紐を結び直し始めたそうです。

 それを待って試合再開。ところがどうしたことか、それを境に相手が調子を取り戻し、逆転を許してしまったというのです。試合後、キャプテンの彼は自チームの監督に呼び止められました。「お前、あの時、向こうのシューズの紐なんてほどけていなかっただろ。それをわざわざゆっくり結び直していた。その間、お前は何をやっていたんだ!」とえらく怒られたんですって。

 野球でもサッカーでも同じですが、チームで行うスポーツでは、試合の「流れ」というのが随分な影響力をもって試合を左右するもんです。そして、まさに彼が体験したように、ちょっとしたきっかけで、それまでの流れがガラリと変わってしまうことがしばしばあります。しかも焦れば焦るほどその流れがどんどん大きくなってしまう。不思議なもんですね。

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二者択一のトリック

 あるカップルがレストランで食事をしたときのこと。食事が終わりかけたころに、タイミングよくウェイターがテーブルに近づいてきて、こう尋ねました。「デザートはメロンとアイスクリームがございますが、どちらにいたしましょうか?」

 こう聞かれて、男性のほうが、「じゃあ、メロンを頼むよ」と答えました。ところが、注文のメロンが運ばれてきて、彼は「しまった!」と思いました。というのは、二人ともすでに満腹状態で、デザートなど少しも欲しくはなかったからです。

 ウェイターに尋ねられたとき、「デザートはいらない」と言えばよかったのに、そのときは何故だか「いらない」という返事など思いつかなかったのです。これが、もし「デザートはいかがですか?」と聞かれていたら、きっと「いらない」という返事をしていたはずでした。

 「メロンかアイスクリームか」という選択は、本来は「デザートがいるかいらないか」の選択のあとになされるはずなのに、この第一段階の選択を省略して、いきなり第二の選択を示したところに、このウェイターの巧妙さがあります。

 つまり、ふつうの人は「メロンかアイスクリームか」と聞かれると、「いらない」という選択肢もあるということを忘れ、二つのいずれかを選ばなければならないかのように錯覚してしまうのです。

 このように二者択一を迫って、他の選択肢がないかのように錯覚させるトリックは、レストランだけでなく色んな局面であるかもしれませんから、くれぐれも注意なさってくださいな。
 

一般常識のまとめ

就職試験対策などにお役立てください。

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ノムさんの言葉

V9時代の巨人を指して、「あれだけの選手が揃っていれば、どうやったって優勝できた」という人がいますが、それは違います。あれは王貞治、長嶋茂雄という「チームの鑑」がいたからこそ、成し遂げられた偉業なのです。事実、私が南海で四番を打っていたとき、巨人から移籍してきた相羽欣厚という選手がこう言っていました。

「ON(王・長嶋)は練習でも一切手を抜かない。球界を代表するあの二人があれほど練習しているのです。自分達だってやらないわけにはいきませんよ」。

それを聞いて当時の私は、身が引き締まる思いがしました。

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