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睡眠不足とマイナス思考

 皆さまはきちんと睡眠なさっていますでしょうか。睡眠不足などで頭が疲れてくると、何かと「マイナス思考」に陥ってしまう。誰もが経験されていることかと思います。やたらと怒りっぽくなったり、面白いことでも面白く思えなかったり、嫌なことばかり気になったり・・・。疲れているから当たり前だといってしまえばそうですが、そもそもなぜそうなるのでしょうか。

 実はこれは、あえて「脳」がそうなるように仕向けている結果だといいます。脳が疲れてくると、基本的にはすべての感覚や思考が鈍ってくる中にあって、マイナス情報にだけは「過敏」になるよう脳の稼動領域が広がるというんです。じゃあなぜそうなるかというと、これはまさに生存本能に根ざした働きなんですね。

 マイナス情報にもいろいろあり、中には身に危険が及ぶ情報もあります。たとえば、あれは怖いとか、あの食べ物には毒があるとか。現代の人間はともかく、野生の動物だと周りは危険だらけ、いつ天敵に襲われて命を落とすかもしれません。私たち人間も、大昔は野生動物たちと同じ状況だったはずです。

 つまり、脳はたとえひどく疲れて休みたいと思っても、生きのびるためのマイナス情報だけはもれなく察知しようとがんばるというのです。だから全体としてマイナス思考になってしまう。なるほどなーと、ずいぶん感心するお話ではありませんか。脳ってすごいですね。でもそういうのは脳にとって決して良い状態ではないし、負担も大きく限界はあります。くれぐれもよい睡眠を取って、脳を休ませてあげましょー。

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無意識行動

 私たちは自らの行動を、思ったほどにはコントロールできていないそうですよ。神経科学のKing氏という研究者によれば、「人間はほとんどの場合、無意識のうちに行動しています。自分ではきちんと制御できていると思っているだけ」ですって。そんなバカな!と思いますが、決してそんなことないようです。

 たとえば、「考えごとをしていても高速道路を時速100キロメートルで運転できることを考えれば、脳がどれだけ自動的に行動を管理できるのかがわかりますよね」って。そういわれたらそうですね。ふだん道を歩くときだって、次の一歩はどの位置を踏んで進もうなんて全く意識していない。他のことを考えていても、ちゃんと足は規則正しく左右交互に歩んでくれる。まさに無意識行動というか、積極的な意識をあえて排除しているようなところがある。考えてみたら不思議ですね。

 そしてKing氏は「何かに熱中できるのは、私たちが無意識のうちに行動しているからです。目標を設定したり、何かを欲したりするのも無意識です」とおっしゃっています。うーん、脳の中に、私たちの意識とは離れたところで行動や思考を管理、コントロールしてくれる部位があるってことなんですかね。まるで自分以外の誰かがいるみたいです。つくづく、脳ってすごいと思います。
 

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