バイキングの食べ放題、みなさん大好きでしょうね。私もそうなんですが、さすがにこの歳になると食が細ってきて、なかなか元が取れなくなってきましたよ。 しかしながら、お店側があの食べ放題の値段をいくらに設定するかは、なかなか難しいのでは?と思うところです。
これは、関西を中心に居酒屋チェーン店を展開する会社のお話です。新しく「かにの食べ放題」を始めることになって、さあ値段をいくらにしようかと思い悩みました。そこで、社内の老若男女をたくさん集めて「さあ思う存分、かにを食え」と実験したんです。
社員たちが食べつくした量を見て、男性・女性それぞれの値段を設定、 大々的に宣伝してスタートしました。
かなりリーズナブルな値段でしたから、おかげでお客はわんさかやってきます。狙いはバッチリ! ところが、大成功だと喜んだのも束の間、損益を計算してみると全く儲かっていません。お客が来れば来るほど、赤字が拡大する一方。「いったいなぜなんだ?」と経営陣は頭を抱え込みました。実験におかしなところはなかったはずなのに・・・。この理由は何だと思いますか?
答えは、そもそも社員を相手に実験したのが間違いだったのです。社員は、食べ放題だといわれても、自分の会社の商品だからと、かにの肉を隅から隅まで丁寧にほじくって残さず食べた。 ところが、実際のお客はそんな食べ方をしません。 いくら食べても値段は同じですから、少々肉が残っていようと全くお構いなし、次から次へと追加を注文します。食べる量というより、食べ方が全然違っていたんです。
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