体の慣用句 →あ行か行/さ行/た行な・は行ま行〜

さ行

歯牙(しが)にもかけない

相手にするほどの価値がないものとして、全く問題にしない。【用例】彼は先輩の忠告など歯牙にもかけないようすで、強引に事を進める。

舌(した)が回る

べらべらと、よどみなくしゃべる。【用例】頭の回転が速い男だけに、よく舌が回る。

舌先三寸(したさきさんずん)

口先だけの巧(たく)みな話術。

舌つづみを打つ

食べ物がおいしいことを表すようす。

下手に出る

相手に対してやましいことなどがあるとき、またそうでなくても、相手を立てたり、へりくだったりするさま。【用例】あの社長は気難しいから、とりあえず下手に出ておいたほうがよい。

舌の根も乾(かわ)かぬうちに

言った言葉が終わって間もないうちに、の意。約束を破(やぶ)ったり、すぐに反対のことを言うのをとがめるときに使う。

舌を出す

かげでこっそりと人の悪口を言う。

舌を巻く

あまりの見事さにとても感心する。【用例】超人的なファインプレーに観客は舌を巻いた。

手腕をふるう

あることをするのに、能力を存分に発揮(はっき)すること。

食指(しょくし)が動く

あるものに対して興味を示したり、ほしくなったりするさま。食指はもともと人差し指のこと。

尻馬(しりうま)に乗る

他人のすることに無批判に従い、自分もそのまねをしたり、いっしょになって何かをしたりする。【用例】彼は何もわからないくせに、ただ人の尻馬に乗って騒いでいるんだ。

尻が青い

(幼児の尻が青いことから)まだ年が若く、何事につけても経験が乏(とぼ)しいようす。

尻が重い

何かをしようと思っても、ついめんどうですぐに行動に移せないようす。【反対語】尻が軽い。

尻が軽い

@ 頼まれごとを何でも気軽に引き受けて、さっさと行動に移すさま。【反対語】尻が重い・腰が重い。
A 浮気な女性のたとえ。【用例】彼女は尻が軽いから、恋人にするのはどうかと思うよ。

尻が長い

他人の家に行ったとき、話が長くてなかなか帰らない客のこと。

尻が割れる

隠(かく)していた悪事やごまかしがばれる。

尻に火がつく

物事が差し迫(せま)ってじっとしておられない。【用例】締切りまであと一週間、いよいよ尻に火がついた。

尻ぬぐいをする

他人のした不始末の処理をする。【用例】父親に借金の尻ぬぐいをしてもらう。

尻をたたく

相手の尻をたたいて何かをさせる意で、励ましたり催促(さいそく)したりすること。【用例】母親に尻をたたかれて、やっと宿題を始めた。

尻をまくる

態度を急に変えてけんか腰になる。「けつをまくる」とも言う。

尻を持ちこむ

責任を取れない人に代わって責任をを取るよう責め立てること。

白い目で見る

冷たい目つきで見る。憎(にく)しみを込めて見る。

心血(しんけつ)を注ぐ

ありったけの力を出して物事にあたる。

涼(すず)しい顔

知らないふりをして平気な顔つき。【用例】彼はあれほど周りに迷惑をかけたのに、涼しい顔をして仕事をしている。

肩脛(すね)に傷(きず)もつ

表に出せないような、うしろめたい過去をもっていること。

背に腹は代えられない

目前の重大なことのためには他のことをかえりみるゆとりはなく、犠牲(ぎせい)にすることもやむを得ない。【用例】母の形見だが、背に腹は替えられないから、これを売って治療代にしよう。

背を向ける

物事に無関心でいたり、反抗的な態度をとったりする。

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た行

血が騒(さわ)ぐ

その場に臨(のぞ)んで活動している自分の姿(すがた)を想像して、思わず興奮(こうふん)する。【用例】決勝戦を目前にして、今から血が騒ぐ。

血となり肉となる

習得した知識や技能が十分に身について、将来意義のある仕事をするための根源的な力となる。【用例】今努力して覚えたことは、必ずや血となり肉となり、君たちの役に立つだろう。

血の通った

人間的な思いやりがあるようす。【用例】血の通った行政。

血の気が多い

活力に満ち、ちょっとしたことにもすぐ興奮(こうふん)して、過激(かげき)な言動をするようす。

血も涙(なみだ)もない

非常に冷酷(れいこく)で、人間的な思いやりが全く感じられないようす。

血を引く

その家やその人の血筋(ちすじ)を受け継ぐ。また、先祖や親の持つ優れた素質を受け継ぐ。【用例】彼女は親の血を引いて、歌が上手だ。

血を分ける

実の親子・兄弟など、血のつながった関係にある。【用例】血を分けた兄弟からも見放される。

手足となる

ある人の指示・命令に従い、労を惜(お)しまずに働く。

手が上がる

わざが上達する。【類句】腕が上がる。

手があく

仕事が片づいて、暇(ひま)になる。【類句】手がすく。

手が後ろに回る

悪事を働いて警察に捕(つか)まる。【用例】何をするのも君の自由だが、決して手が後ろに回るようなことはするなよ。

手がかかる

世話が焼ける。手数がかかる。【用例】この子を育てるのはとても手がかかった。

手が込(こ)む

細かいところまで手間をかけ、念入りにやってあるようす。

手がつけられない

あまりにもひどい状態で、扱(あつか)いかねる。方法がない。

手が出ない

@相手が優(すぐ)れていて、勝つ手段がない。
A値段が高すぎて、とても買えない。

手が届(とど)く

@世話などが行き届く。
Aもう少しで到達(とうたつ)したり手に入れたりすることができる範囲内にある。【用例】還暦に手が届く年齢なのに、彼は気が若い。

手が無い

@仕事を手伝ってくれる人がいない様子。「人手が無い」とも。
Aそれを解決するうまい方法が無いようす。【用例】あの状況では、ああするより他に手が無かった。

手が離せない

仕事の途中で、中断するわけにはいかない状態にあるようす。

手が早い

物事をするのに、さっさとする。

手が回らない

忙(いそが)しかったり仕事が多すぎたりして、それを処理する余裕(よゆう)がない。

手が回る

犯人逮捕(はんにんたいほ)の手配がすでになされていることを犯人の側から言う言葉。【用例】あそこはもう警察の手が回っているだろうから、危なくて近寄れない。

手心(てごころ)を加える

相手やその場の状況に応じて、徹底的(てっていてき)に痛めつけるのを避(さ)け、あまり厳(きび)しくない扱(あつか)いをする。【用例】子供だからといって手心を加えずに、厳しくやってもらいたい。

手塩(てしお)にかける

苦労して、立派に育て上げる。【用例】手塩にかけた弟子が、コンテストで優勝した。

手に汗(あせ)を握(にぎ)る

激(はげ)しい場面や危ない場面などを見て、興奮(こうふん)したり、はらはらしたりするさま。【用例】手に汗を握る接戦。

手に余(あま)る

自分の力で扱(あつか)うことのできる限度を超えている。【類句】力に余る。

手に負えない

自分の力ではどうすることもできない。【用例】この子はいたずらで手に負えない。

手につかない

ほかに心を奪(うば)われて、落ち着いて物事を行うことができない。

手に乗る

相手の仕掛(しか)けたわなにはまり、だまされる。【用例】うまいことを言って買わそうとしても、その手には乗らないよ。

手の内(うち)を見せる

自分の考えや能力、事情などを相手に知らせること。【用例】敵に手の内を見せるようなことはしたくない。

手も足も出ない

力不足、能力不足でどうすることもできないこと。なすすべがない。【用例】あまりの難問に、手も足も出なかった。

手もなく

何かを行うのがきわめて容易な様子。【用例】難問を手もなく解いてしまう。

手を入れる

出来上がっているものに修正などを加える。【用例】一度書き上げた文章に何度も手を入れる。

手を打つ

対策を立てる。または話し合いがつく。【用例】何か手を打たないと大変なことになる。

手を切る

相手との関係を絶つ。【用例】あの人とは今日限り手を切る。

手をこまねく/手をこまぬく

すべきことを何もしないで、そばで見ている。【用例】このような事態にもはや手をこまねいているべきでない。
なお、ほんらいは「手をこまぬく」が正しい。

手を染(そ)める

自分の仕事として、何かを実際にし始める。【用例】この仕事に手を染めて、もう十年になる。

手を抜(ぬ)く

仕事をていねいにやらずにいい加減(かげん)にやる。

手を広げる

今までやっていなかった事まで、範囲(はんい)を広げてやる。

手を回す

自分の希望を実現させるために、あらかじめ関係者に依頼(いらい)するなど、表立たぬように適当な処置(しょち)をとる。【用例】しかるべき筋に手を回しておいたから、必ず許可が下りるだろう。

手を焼(や)く

どうしようもなくて持て余(あま)す。【用例】あの子のいたずらには、ほとほと手を焼いている。

手を休める

仕事をやめて、一休みする。

手を緩(ゆる)める

それまでとってきた厳(きび)しいやり方や態度をいくぶん和(やわ)らげる。

手を煩(わずら)わす

他人、とくに目上の人に面倒(めんどう)をかけてしまうこと。

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な・は行

長い目で見る

気長(きなが)にじっくり見守る。

涙(なみだ)をのむ

涙が出そうなのを我慢(がまん)する。

二の足を踏(ふ)む

ためらって、しりごみをする。

二枚舌(にまいじた)を使う

一方であることを言っておきながら、その時々の都合(つごう)でそれと矛盾(むじゅん)するようなことを平気で言う。

のどが鳴る

食べたくて仕方がない。

のどから手が出る

何かが欲(ほ)しくてたまらない様子。【用例】あの絵が、のどから手が出るほど欲しい。

歯が浮(う)くよう

それを聞いた人が不快(ふかい)に思うほど、言葉がきざで軽薄(けいはく)なようす。【用例】歯が浮くようなお世辞を、平気で言う。

歯が立たない

相手が強すぎてとてもかなわない。【用例】横綱にはまったく歯が立たない。

肌(はだ)が合う

あるものや、ある人の考え方が、自分の性格や好み、考え方と合っていると感じるさま。【用例】新しい職場は私の肌によく合う。

肌身(はだみ)離さず

あるものを、どんなときも、どこへ行くにも手放さず、ずっと持っているさま。【用例】彼女は、彼からもらったお守りを肌身離さず持っている。

鼻息(はないき)が荒(あら)い

意気込んで、強気なようす。【用例】必ず勝ってみせると、鼻息が荒いことを言っている。

鼻が高い

誇(ほこ)らしくて、得意(とくい)に思う。【用例】息子が出世して鼻が高い。

鼻っ柱が強い

向こう気が強く、容易にくじけたり妥協(だきょう)したりしない。

鼻であしらう

相手を馬鹿(ばか)にして、いいかげんな応対をする。【用例】鼻の先であしらう。

鼻で笑(わら)う

相手をさも軽蔑(けいべつ)したように笑う。

鼻にかける

じまんする。【用例】成績がいいことを鼻にかけ、みんなに嫌われる。

鼻につく

嫌(いや)なにおいが鼻について離れなくなる意で、同じことが何度も繰り返され、飽き飽きして不快に感じること。【用例】君のその言い方はどうも鼻につくなあ。

鼻持ちならない

臭(くさ)くて我慢(がまん)できないの意で、その人の言動が見え透(す)いていて、見聞きするのも不愉快(ふゆかい)なようす。【用例】調子のいいことばかり言っていて、全く鼻持ちならない男だ。

鼻を明かす

相手を出し抜いて、あっと言わせる。【用例】今日は負けたが、そのうちに鼻を明かしてやるぞ。

鼻をうごめかす

鼻をひくひくさせる意で、いかにも得意げなようす。

鼻を折(お)る

相手のじまんをくじく。「鼻をへし折る」とも。

鼻をくじく

相手のおごりたかぶる気持ちをくじくこと。

歯に衣(きぬ)着せぬ

相手の立場や気持を無視して、思っていることを遠慮(えんりょ)なく言うようす。

腹が黒い

心の中でよくないことばかり考えているようす。

腹がすわる

いざというときの覚悟(かくご)ができて、物事に動じなくなる。

腹に据(す)えかねる

怒りをおさえることができない。

腹の虫がおさまらない

ひどく腹が立って、どうにもがまんできない。【用例】少々謝られたぐらいでは腹の虫が治まらない。

腹を抱(かか)える

おかしくて笑い転(ころ)げる。

腹を決める

こうするしかないと堅く決心する。【用例】とうとう俺も腹を決めた。

腹を探(さぐ)る

それとなく相手の意中をうかがう。【用例】冗談にかこつけて相手の腹を探る。

腹を据(す)える

覚悟(かくご)を決める。

腹を割る

本心を包み隠さず打ち明ける。【用例】腹を割って話し合おうよ。

引く手あまた

あちこちから誘(さそ)いや仕事の依頼(いらい)がくること。【用例】彼女は美人で仕事もできるので、引く手あまただ。

膝(ひざ)が笑う

歩き疲(つか)れたために、膝が小刻(こきざ)みに震(ふる)え、力が入らなくなる。

膝を進める

乗り気になる。強い興味を感じる。

膝を突き合わせる

関係者同士が問題解決などのために真剣(しんけん)に話し合うようす。

膝を乗り出す

上体を前へ突き出すようにする意で、そのことに興味を感じて積極的に見たり聞いたり、また話したりしようとするようす。

膝を交(まじ)える

親しく話をする。

額(ひたい)を集める

集まって、よく相談する。【用例】会社の幹部が額を集めて、何か相談している。

へそで茶を沸(わ)かす

おかしくてたまらないようす。

へそを曲げる

機嫌(きげん)が悪くなって、ひねくれる。

ほぞを噛(か)む

へそは、昔「ほぞ」とも言った。(自分のへそを噛もうとしても噛めないことから)後悔しても及ばないこと。【用例】今それをやらねば、必ず後にほぞを噛むことになる。

骨が折(お)れる

面倒(めんどう)で、苦労する。「骨を折る」とも。

骨身(ほねみ)をけずる

からだがけずれてやせ細ってしまうほど、一生懸命に働く。

骨をうずめる

その職場や土地にとどまって一生を終える。【類句】骨を埋める。

骨を惜(お)しむ

苦労することを嫌(いや)がって、怠(なま)ける。 「若い時は、何事にも骨を惜しむな」

骨を拾(ひろ)う

火葬(かそう)後に遺骨(いこつ)を拾うことから転じて、人の仕事の後始末(あとしまつ)をすること。【用例】きちんと骨を拾ってやるから、存分に働いてこい。

あ行か行/さ行/た行な・は行ま行〜

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使いこなしたい慣用表現

◎あたかもよし
◎辺りを払う
◎言い得て妙
◎如何せん
◎生き馬の目を抜く
◎いざ知らず
◎一日の長
◎一も二もなく
◎一線を画する
◎一頭地を抜く
◎言わずもがな
◎因果を含める
◎打てばひびく
◎倦(う)まずたゆまず
◎倦むことなく
◎得てして
◎おいそれ
◎推して知るべし
◎惜しむらくは
◎遅きに失する
◎思いきや
◎思い半ばに過ぐ
◎折しも
◎笠に着る
◎刀折れ、矢尽きる
◎寡聞にして
◎間然するところがない
◎釘を刺す
◎口幅ったい
◎酌んでも尽きない
◎軽々に
◎気色ばむ
◎けだし
◎言下
◎毫(ごう)も
◎こそすれ
◎事ともせず
◎こもごも
◎細大漏らさず
◎沙汰の限り
◎察するに余りある
◎歯牙にも掛けない
◎(〜するに)如くはない
◎忸怩(じくじ)
◎耳朶(じだ)に触れる
◎死命を制する
◎下にも置かない
◎耳目を集める
◎衆を頼む
◎十目の見るところ
◎知らぬ存ぜぬ
◎心眼を開く
◎人口に膾炙する
◎人後に落ちない
◎進退窮まる
◎図星を指す
◎正鵠を射る
◎寂(せき)として
◎せつな
◎選を異にする
◎相好を崩す
◎俗耳に入りやすい
◎俎上に載せる
◎そぞろ
◎多とする
◎矯めつ眇めつ
◎端倪すべからざる
◎重畳
◎緒に就く
◎等閑に付する
◎同日の談ではない
◎時を得る
◎どのみち
◎度を失う
◎なまじ
◎二の次
◎沛然
◎半畳を入れる
◎範を仰ぐ
◎引きも切らず
◎筆舌に尽くしがたい
◎ひとしお
◎百も承知
◎平仄が合う
◎非を鳴らす
◎間尺に合わない
◎眦(まなじり)を決する
◎微塵(みじん)も
◎味噌をつける
◎名状しがたい
◎以て瞑すべし
◎矢も楯もたまらず
◎ややもすると
◎ゆるがせにしない
◎窈窕(ようちょう)
◎由(よし)も無い
◎よしや
◎余人
◎宜しきを得る
◎我が意を得る

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