日本の文学
問題 | 解答 | |
1 | 大伴家持が編者と伝えられ、歌数約4,500首からなる現存する日本最古の歌集は? | 万葉集 |
2 | 日本で最も古い物語で、かなを使った最初の文学といわれる作品は何か? | 竹取物語 |
3 | 平安時代に、醍醐天皇の命令によって紀貫之らが編集した最初の勅撰和歌集は? | 古今和歌集 |
4 | 宮廷生活の中で、折にふれて感じたことを個性豊かに書きつづり、『源氏物語』と並んで平安文学の双璧とされる作品とその作者は? | 枕草子・清少納言 |
5 | 平安時代に紀貫之が著し、かな文による日記のさきがけとなった日記は? | 土佐日記 |
6 | 天竺(インド)・震旦(中国)・本朝(日本)の説話約1000編を集成した日本最大の古説話集とは? | 今昔物語集 |
7 | 鎌倉時代には宮廷女流日記が流行したが、その代表作『十六夜(いざよい)日記』の作者は? | 阿仏尼 |
8 | 後鳥羽上皇の命令でつくられた鎌倉時代最初の勅撰和歌集は? | 新古今和歌集 |
9 | 鎌倉時代に鴨長明が自分の体験した社会のできごとなどをつづった随筆は? | 方丈記 |
10 | 『金槐和歌集』は誰の歌を集めた歌集か? | 源実朝 |
11 | 平安時代の『枕草子』とならぶ随筆で、鎌倉時代に吉田兼好が書いた作品は? | 徒然草 |
12 | 室町時代に宗祇が大成した、和歌の上の句と下の句をつなげていく遊びは? | 連歌 |
13 | 「南北朝」の争いを中心に扱った室町時代の軍記物語は? | 太平記 |
14 | 江戸時代に『世間胸算用』『好色一代男』など、町人を主人公にした文学を確立した作家は? | 井原西鶴 |
15 | 元禄文化が栄えたころ、大坂で浄瑠璃や歌舞伎の台本を書き、義理人情にしばられた町人や武士の世界を描いた作家は? | 近松門左衛門 |
16 | 歌人でもある上田秋成が、わが国の古典や中国の小説に題材をとってまとめた怪異小説の傑作は? | 雨月物語 |
17 | 江戸っ子の弥次郎兵衛と喜多八の2人が、数々の失敗や滑稽を繰り返しながら東海道を下る珍道中を描いた十返舎一九の作品は? | 東海道中膝栗毛 |
18 | 滝沢(曲亭)馬琴が、中国の『水滸伝』の構想を模倣して書いた雄大な作品は? | 南総里見八犬伝 |
19 | 「しずかさや岩にしみ入るせみの声」の俳句の作者は? | 松尾芭蕉 |
20 | 「目出度さもちう位なりおらが春」と詠んだ孤独と逆境の俳人は? | 小林一茶 |
21 | 「菜の花や月は東に日は西に」と詠んだ、画人としても知られる俳人は? | 与謝蕪村 |
22 | 「東海道四谷怪談」を著した歌舞伎脚本の作家は? | 鶴屋南北 |
23 | 『小説神髄』で「小説の主脳は人情なり、世態風俗これに次ぐ」と説いて写実主義を提唱した明治の文学者は? | 坪内逍遥 |
24 | 言文一致体で書かれ、日本の近代写実小説の先駆とされる二葉亭四迷の作品は? | 浮雲 |
25 | 名人肌の大工”のっそり十兵衛”が、義理を捨てて仕事に精魂こめる職人気質を描いた幸田露伴の名作は? | 五重塔 |
26 | 東京の下町に住む少年や少女たちの世界を描いた樋口一葉の作品は? | たけくらべ |
27 | 日本の近代詩の始まりといわれる島崎藤村の第一詩集は? | 若菜集 |
28 | 田山花袋の『蒲団』と並んで、自然主義文学の礎石となった島崎藤村の長編小説は? | 破戒 |
29 | 狂乱する踊り子エリスを棄てて帰国の途につく豊太郎の胸中は・・・・・・。明治新文学の発生期を画する清新さと浪漫的色彩の濃い『舞姫』の作者は? | 森鴎外 |
30 | 白樺派に属し、『カインの末裔』『或る女』によって文名を上げた作家は? | 有島武郎 |
31 | 生活感情をありのままに歌った、石川啄木の最初の歌集は? | 一握の砂 |
32 | 小説「野菊の墓」の作者で、アララギ派の歌人でもある人物は? | 伊藤左千夫 |
33 | 谷崎潤一郎の耽美主義の到達点を示すといわれる大阪船場の没落豪商の美しい四人姉妹の物語は? | 細雪 |
34 | 主人公時任謙作が、前編では出生の秘密に悩み、後編では妻の過失に悩みながらも、それを克服して人間的成長を遂げるという志賀直哉唯一の長編小説は? | 暗夜行路 |
35 | 詩集「邪宗門」の著者で、有名な童謡も数多く残している詩人は? | 北原白秋 |
36 | 斎藤茂吉の作で、近代短歌の代表作といわれる歌集は? | 赤光 |
37 | 芥川龍之介の出世作といわれる、世間のうわさを気にする僧を主人公にした作品は? | 鼻 |
38 | 資本主義の矛盾を、北洋の蟹工船で働く労働者集団を通して鋭くついた『蟹工船』の作者は? | 小林多喜二 |
39 | 弟の自殺を助けたという罪人の気持ちをえがいた森鴎外の歴史小説は? | 高瀬舟 |
40 | 「智恵子は東京に空が無いといふ、ほんとの空が見たいといふ」と、亡き妻の半生をうたった詩集『智恵子抄』の作者は? | 高村光太郎 |
41 | 処女歌集『みだれ髪』で女性の官能と情熱を大胆にうたい、大きな反響を呼んだ歌人は? | 与謝野晶子 |
42 | 『風の又三郎』『銀河鉄道の夜』などの童話の作者は? | 宮沢賢治 |
43 | 芥川龍之介作の、仙人になれなかった男を主人公とする中国に取材した小説は? | 杜子春 |
44 | 冒頭で、天城峠が舞台になる川端康成の青春小説は? | 伊豆の踊子 |
45 | 第二次世界大戦後の時勢の変化を4人の主人公の滅亡の姿の中にとらえ、”斜陽族”という流行語まで生んだ『斜陽』の作者は? | 太宰治 |
46 | 生まれてすぐ里子に出された少年の生い立ちを主題にした下村湖人の小説は? | 次郎物語 |
47 | 佐渡の民謡に取材した、木下順二の戯曲は? | 夕鶴 |
48 | 金閣寺の美にとりつかれた青年の心理を描いた『金閣寺』の作者は? | 三島由紀夫 |
49 | 水島上等兵の生きざまを描いた『ビルマの竪琴』の作者は? | 竹山道雄 |
(次の書き出しで始まる作品名は?) | ||
50 | 春はあけぼの。やうやうしろくなりゆく山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる。 | 枕草子 |
51 | ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。 | 方丈記 |
52 | 月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。 | 奥の細道 |
53 | 祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす。 | 平家物語 |
54 | 男もすなる日記といふものを、女もしてみむとて、するなり。 | 土佐日記 |
55 | つれづれなるままに、日くらし、硯にくかひて、心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。 | 徒然草 |
56 | 山路を登りながら、かう考えた。智に働けば角が立つ。情に棹)させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角(とかく)に人の世は住みにくい。 | 草枕 |
57 | 越後の春日を経て今津へ出る道を、珍らしい旅人の一群(ひとむれ)が歩いている。母は三十歳をこえたばかりの女で、二人の子供を連れている。姉は十四、弟は十二である。それに四十位の女中が一人附いて、草臥(くたび)れた同胞(はらから)二人を、「もうじきお宿におつきなさいます」といって励まして歩かせようとする。 | 山椒太夫 |
58 | 木曾路はすべて山の中である。 | 夜明け前 |
59 | 国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。 | 雪国 |
(次の書き出しで始まる作品名は?) | ||
60 | 十年ひとむかしというならば、この物語の発端はいまからふたむかし半もまえのことになる。世の中のできごとはといえば、選挙の規則があらたまって、普通選挙法というのがうまれ、二月にその第一回の選挙がおこなわれた、2ケ月後のことになる。昭和三年四月四日、農山漁村の名がぜんぶあてはまるような瀬戸内海べりの一寒村へ、わかい女の先生が赴任してきた。 | 二十四の瞳 |
61 | 或(ある)日の事でございます。御釈迦様は極楽の蓮池のふちを、独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。池の中に咲いている蓮の花は、みんな玉のようにまっ白で、そのまん中にある金色の蕊(ずい)からは、何ともいえない好い匂が、絶間なくあたりへ溢れて居ります。極楽は丁度朝なのでございましょう。 | くもの糸 |
62 | そのとき、吾一は学校から帰ったばかりだった。はかまをぬいでいるところへ、おとっつあんが、ひょっこり帰ってきた。おとっつあんは、彼に銅貨を一つ渡して、焼きイモを買ってこい、と言った。よっぽど腹がすいているらしく、いやにせかせかしていた。吾一は、急いで路地を駆け出して行った。 | 路傍の石 |
63 | 四里の道は長かった。其間に青縞の市の立つ羽生の町があった。 | 田舎教師 |
64 | 道がつづら折りになって、いよいよ天城峠に近づいたと思う頃雨脚が杉の密林を白く染めながら、すさまじい早さで・・・・・・ | 伊豆の踊子 |
65 | 廻(まわ)れば大門の見かへり柳いと長けれど、お歯ぐろ溝(どぶ)に澄火うつる三階の騒ぎも手に取る如く。明暮れなしの往(ゆ)き来には・・・・・・ | たけくらべ |
66 | 親ゆずりの無鉄砲で子供のときから損ばかりしている。小学校にいる時分、学校の二階から飛び降りて、一週間ほど腰を抜かしたことがある。 | 坊っちゃん |
67 | いづれの御時にか、女御更衣あまたさぶらひたまひける中に、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めきたまふありけり。 | 源氏物語 |
68 | 幼時から父は、私によく、金閣のことを語った。 | 金閣寺 |
69 | 或日の暮方のことである。一人の下人が羅生門の下で雨やみを待ってゐた。広い門の下には、この男の外に誰もゐない。 | 羅生門 |
(次の古典・文学に関する漢字のよみは?) | ||
70 | 蜻蛉日記 | かげろうにっき |
71 | 旋頭歌 | せどうか |
72 | 狭衣物語 | さごろもものがたり |
73 | 更級日記 | さらしなにっき |
74 | 十六夜日記 | いざよいにっき |
75 | 閑吟集 | かんぎんしゅう |
76 | 御伽草子 | おとぎぞうし |
77 | 宇治拾遺物語 | うじしゅういものがたり |
78 | 洒落本 | しゃれぼん |
79 | 平田篤胤 | ひらたあつたね |
80 | 荻生徂徠 | おぎゅうそらい |
81 | 犬子集 | えのこしゅう |
82 | 野晒紀行 | のざらしきこう |
83 | 国性爺合戦 | こくせんやかっせん |
84 | 不如帰 | ほととぎす |
85 | 高山樗牛 | たかやまちょぎゅう |
86 | 虞美人草 | ぐびじんそう |
87 | 戯作三昧 | げさくざんまい |
88 | 室生犀星 | むろうさいせい |
89 | 檸檬 | れもん |
90 | 赤光 | しゃっこう |
91 | 河東碧梧桐 | かわひがしへきごとう |
92 | 飯田蛇笏 | いいだだこつ |
93 | 春琴抄 | しゅんきんしょう |
94 | 倫敦塔 | ろんどんとう |
95 | 俘虜記 | ふりょき |
96 | 井伏鱒二 | いぶせますじ |
97 | 水原秋桜子 | みずはらしゅうおうし |
98 | 次の中で、「歳時記」と最も関係が深いものはどれ? 俳句 和歌 小説 近代詩 |
俳句 |
99 | 高浜虚子が師事した文学者は誰? | 正岡子規 |
100 | 次の中で、芥川龍之介の歴史小説と関係の深いものはどれ? 平家物語 今昔物語集 伊勢物語 雨月物語 |
今昔物語集 |
101 | 次の中で、俳句に関係する用語はどれ? 枕詞 切れ字 掛詞 縁語 |
切れ字 |
102 | 次の中で、「私小説」にあたるのはどの作品? こころ たけくらべ 暗夜行路 友情 |
暗夜行路 |
103 | 夏目漱石が活躍した時期は? 明治初期~明治中期 明治中期~明治後期 明治後期~大正初期 大正初期~大正後期 |
明治後期~大正初期 |
104 | 東北地方の歌枕はどれ? 布引の滝 木枯の森 勿来(なこそ)の関 白河の関 |
勿来の関 |
105 | 継子(ままこ)いじめの物語はどれ? 落窪物語 狭衣物語 宇津保物語 伊勢物語 |
落窪物語 |
106 | 賀茂真淵らが「ますらをぶり」としてその歌風を称揚した歌集はどれ? 万葉集 古今和歌集 新古今和歌集 |
万葉集 |
107 | 樋口一葉の「たけくらべ」の舞台となった街はどこ? 湯島 下谷 根津 赤坂 |
下谷 |
108 | 「古今和歌集」の仮名序で、「その心余りて、詞(ことば)足らず」と評されたのは誰? 紀友則 小野小町 在原業平 文屋康秀 |
在原業平 |
109 | 「紫」にかかる枕詞はどれ? ぬばたまの あかねさす うつせみの たまのをの |
あかねさす |
110 | 「山椒太夫」は、どこの人物か? 越後 丹後 豊後 佐渡 |
丹後 |
111 | 「源氏物語」で、「雨夜の品定め」のエピソードはどの巻に出てくるか? 夕顔 空蝉 帚木 桐壺 |
帚木 |
112 | 鴨長明の「方丈記」の題名は何に由来するか? 作者の身長 作者の住居 作者の職業 |
作者の住居 |
113 | 夏の季語はどれか? 鯉のぼり 七夕 残暑 |
鯉のぼり |
114 | 春の季語はどれか? 八十八夜 青田 かたつむり |
八十八夜 |
115 | 浮世草子の最初の作品とされるのはどれ? 好色一代男 日本永代蔵 竹斎 |
好色一代男 |
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(石川啄木)
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