現代文の重要語句
【PR】
■ 猜疑(さいぎ)
他人をねたんだり疑ったりすること。
■ 歳時記(さいじき)
俳句の季語を集めて四季ごとに分類、解説した本。一年中の行事や自然、風物を記した本。
■ 錯誤(さくご)
認識がかみ合わない状態になっていること。
■ 些事(さじ)
ささいな事。つまらない事。
■ 沙汰(さた)
①物事の処理。裁定。〔用例〕地獄の沙汰も金次第。②通知。命令。指示。〔用例〕沙汰があるまで待て。③便り。知らせ。音信。〔用例〕このところ何の沙汰も無い。④話題として取り上げること。うわさにすること。〔用例〕取り沙汰。⑤問題となるような事件、行為。〔用例〕表沙汰。
■ 蹉跌(さてつ)
つまずくこと。失敗。〔用例〕青春の蹉跌
■ 瑣末(さまつ)
わずかなこと。ささいなこと。「些末」とも書く。
■ 残滓(ざんし)
残りかす。「滓」は「かす」のこと。
■ 暫時(ざんじ)
しばらく。少しの間。〔用例〕暫時の猶予を乞う。
■ 暫定(ざんてい)
確定するまで仮に一時的に決めること。
■ 恣意(しい)
自分勝手な気持ち、考え。
■ 自我(じが)
自分自身。自己主張。行動や意識の主体。他者や外界から区別して意識される自分。
■ 弛緩(しかん)
ゆるむこと。⇔緊張
■ 忸怩(じくじ)
深く恥じ入るさま。 〔用例〕内心忸怩たるものがある。
■ 示唆(しさ)
それとなくほのめかすこと。 〔用例〕示唆を与える。示唆に富む。
■ 思索(しさく)
論理的に考えること。
■ 自恃(じじ)
自分自身をたのみとすること。「自負」と同義。
■ 市井(しせい)
(昔、井戸のある場所に人が集まり、市を開いたことから)人が多く集まっているところ。俗世間。
■ 事大主義(じだいしゅぎ)
強いものにつき従って、わが身の維持・安全を保とうとする態度。
■ シチュエーション (英)situation
状況。局面。
■ 桎梏(しっこく)
自由を束縛するもの。「桎」は「足かせ」、「梏」は「手かせ」の意味。
■ シニカル (英)cynical
皮肉な。冷ややかな。
■ 諮問(しもん)
一定の機関や有識者に、ある問題について尋ね意見を求めること。
■ 洒脱(しゃだつ)
さっぱりしていて俗気がないこと。
■ 秀逸(しゅういつ)
他のものより一段と優れていること。
■ 修辞(しゅうじ)
言葉を有効に使って、うまく美しく表現すること。レトリック。〔用例〕修辞法
■ 収斂(しゅうれん)
散在しているものをとりまとめること。「斂」は「おさめる」の意味。
■ 珠玉(しゅぎょく)
美しいもの。尊いもの。すばらしいもの。 〔用例〕珠玉の言葉。
■ 首肯(しゅこう)
もっともだと認めて賛成すること。
■ 主宰(しゅさい)
中心となって人々をまとめ、物事を行うこと。「主催」は、中心となって催し物をすること。
■ 呪縛(じゅばく)
心を圧迫して動けなくすること。「呪」は「まじない・のろう」、「縛」は「しばる」の意味。
■ 旬日(じゅんじつ)
十日間。
■ 逡巡(しゅんじゅん)
ためらうこと。躊躇(ちゅうちょ)すること。
■ 憧憬(しょうけい)
あこがれ。あこがれること。「どうけい」は慣用読み。
■ 上梓(じょうし)
書物を出版すること。
■ 饒舌(じょうぜつ)
口数が多すぎること。おしゃべり。 ⇔寡黙(かもく)
■ 悄然(しょうぜん)
しょんぼりしたさま。
■ 常套(じょうとう)
ありふれたこと。ありきたり。〔用例〕こういう場合の常套手段。
■ 焦眉(しょうび)
(火がまゆげを焦がすほどに)危難が迫ること。「焦眉の急」という慣用句がある。
■ 従容(しょうよう)
ゆったりとして落ち着いたようす。〔用例〕従容として死を迎える。
■ 庶幾(しょき)
こいねがうこと。「庶」も「幾」もともに「ねがう」の意味。
■ 食言(しょくげん)
一度口から出た言葉を再び口に戻す意で、約束や前言を破ること。
■ 所作(しょさ)
しぐさ。ふるまい。
■ 所詮(しょせん)
結局。つまり。つまるところ。
■ 所与(しょよ)
他から与えられること。〔用例〕所与の条件。
■ 熾烈(しれつ)
勢いが盛んではげしいこと。「熾」は「火の勢いが強い」意味。
■ ジレンマ (英)dilemma
進退きわまること。苦しい立場。板ばさみ。
■ 箴言(しんげん)
教訓・いましめの短いことば。格言。
■ 真骨頂(しんこっちょう)
それが本来もっている真価をよく現わしている姿。
■ 真摯(しんし)
まじめでひたむきなこと。
■ 斟酌(しんしゃく)
事情をくみとり、ほどよくとりはからうこと。
■ 辛辣(しんらつ)
(味がひりひりと辛い意味から)非常に手厳しいこと。
■ 数奇(すき/すうき)
「すき」と読むと「風流の道。また、それを好むこと」の意味。「すうき」と読むと「ふしあわせ。不運」の意味。
■ 杜撰(ずさん)
出版物などに誤りが多いこと。いいかげん。〔用例〕杜撰な工事。
■ ストイック (英)stoic
禁欲的で感情に動かされず、苦楽を超越する人やそのようす。
■ 寸毫(すんごう)
きわめてわずかなこと。〔用例〕寸毫の隙もない。
■ 脆弱(ぜいじゃく)
もろくて弱いこと。 〔用例〕脆弱な体質。
■ 碩学(せきがく)
大学者。「碩」は「大きい、偉大である」の意味。
■ 寂寥(せきりょう)
ものさびしいこと。〔用例〕寂寥感/寂寥とした冬景色。
■ 絶唱(ぜっしょう)
①この上なくすぐれた詩歌。〔用例〕万葉集中の絶唱。②感情をこめ、夢中になって歌うこと。〔用例〕国歌を絶唱する。
■ 折衷(せっちゅう)
異質のものをほどよく調和させること。二つのものの中間をとる。
■ 刹那(せつな)
瞬間。〔用例〕顔をあわせた刹那、彼の心中のすべてを察した。
■ 拙劣(せつれつ)
非常につたないこと。⇔巧妙〔用例〕拙劣な文章。
■ 僭越(せんえつ)
身分を越えて出過ぎたことをすること。〔用例〕僭越ではありますが。
■ 善後策(ぜんごさく)
後あとしこりを残さないような後始末の方策。〔用例〕善後策を講じる。
■ 漸次(ぜんじ)
〔副詞〕だんだん。しだいに。〔用例〕老齢人口が漸次増加する。
■ 漸増(ぜんぞう)
次第に増えること。⇔漸減
■ 先入観(せんにゅうかん)
実際にその物事を見聞きする以前に、あらかじめつくりあげられている固定的な見解や観念。「先入見」「先入主」も同義。
■ 羨望(せんぼう)
うらやましく思うこと。「羨」は「うらやむ・うらやましい」の意味。
■ 戦慄(せんりつ)
恐ろしくてふるえおののくこと。「戦」は「たたかう」のほかに「おののく」の意味がある。「戦慄かす」は「わななかす」と読む。
■ 造化(ぞうか)
万物を創造し育てること。もしくは、その主。〔用例〕造化の神。
■ 造詣(ぞうけい)
学問・技術などに深く通じ、広い知識とすぐれた見識をもっていること。〔用例〕古典文学に造詣が深い。
■ 相好(そうごう)
顔つき。表情。「相好を崩す」は、にこやかな表情になる、顔をほころばせる、の意。〔用例〕孫の顔を見て相好を崩す。
■ 相克(そうこく)
互いに相容れない二つのものが争うこと。〔用例〕理性と感情が相克する。
■ 相殺(そうさい)
差引して解消すること。 〔用例〕借入金と預金を相殺する。
■ 相対(そうたい)
向き合っていること。相互に関係しあっていて、互いに相手を切り離しては成り立たないこと。⇔絶対
■ 遡及(そきゅう)
過去にさかのぼって効力を及ぼすこと。〔用例〕刑罰の不遡及。
■ 齟齬(そご)
くいちがい。「上下の歯がかみ合わない」という意味。〔用例〕両者の意見に齟齬をきたす/計画が齟齬する。
■ 粗忽(そこつ)
そそっかしいこと。〔用例〕粗忽なふるまい。
■ 咀嚼(そしゃく)
よくかみ砕くこと。十分に理解し味わうこと。
■ そらんじる
暗記する。〔用例〕歌詞をそらんじる。
■ 遜色(そんしょく)
他と比べて劣っていること。〔用例〕入賞作品に比べても遜色のない出来栄えだ。
■ 忖度(そんたく)
推量。推察。〔用例〕相手の気持ちを忖度する。
【PR】
■ 体系(たいけい)
個々の要素が集まって構成されたグループ。〔用例〕言語体系
■ 醍醐味(だいごみ)
①牛や羊の乳から作った濃厚な甘い液の味。 ②何ものにもかえられない妙味、楽しさ。〔用例〕釣りの醍醐味を味わう。
■ 対峙(たいじ)
対立するものが向かい合うこと。
■ 対蹠的(たいしょてき)
あることに対して反対であること。
■ ダイナミズム (英)dynamism
力強さ。活力。〔用例〕民衆運動のダイナミズム。
■ たけなわ
真っ最中。物事がいちばん盛り上がっている時。
■ たたずまい
立っている様子。転じて、ものの姿。ありさま。
■ 端的(たんてき)
てっとりばやいさま。直接にはっきり言うさま。「端」は「まっすぐで偏らない」、「的」は「明らか」の意味。
■ 耽溺(たんでき)
よくないことにふけりおぼれること。「耽(ふけ)り溺(おぼ)れる」と訓読する。
■ 知己(ちき)
自分の心をよく知っている友人。親友。知人。「己(おのれ)を知る」の意味。
■ 逐一(ちくいち)
〔副詞〕いちいち。一つ一つ。
■ 逐次(ちくじ)
〔副詞〕順序を追って次々に。「順次」と同義。
■ 知悉(ちしつ)
知り尽くすこと。「悉」は「ことごとく」の意味。〔用例〕事情を知悉している。
■ 紐帯(ちゅうたい)
紐(ひも)と帯(おび)。二つのものを結びつける大切なもの。
■ 鳥瞰(ちょうかん)
高い場所や空中から見下ろすこと。「俯瞰」は類義語。
■ 兆候(ちょうこう)
前ぶれ。きざし。「徴候」とも書く。
■ 寵児(ちょうじ)
もてはやされる人。「時代の寵児」という慣用句がある。
■ 跳梁(ちょうりょう)
悪いものがのさばること。「横行」は類義語。
■ 直裁(ちょくさい/ちょくせつ)
すぐに裁断を下すこと。まわりくどくないこと。「ちょくさい」は慣用読み。〔用例〕直截な処置/簡明直截な表現。
■ 椿事(ちんじ)
思いがけない出来事。珍しい出来事。
■ 通念(つうねん)
一般的に浸透している考え。
■ 痛痒(つうよう)
苦痛。
■ 夙(つと)に
〔副詞〕早くから。前々から。朝早く。幼いころから。
■ 低徊(ていかい)
物思いにふけりながら行ったり来たりすること。
■ 庭訓(ていきん)
家庭教育。
■ 鼎談(ていだん)
三人で向かい合って話をすること。またその話。三者会談。
■ デカダン (仏)decadent
道徳や秩序を軽視する、退廃的・堕落的な傾向。
■ デッドロック (英)deadlock
(会議などが)ゆきづまること。「deadrock」は「暗礁」。
■ デフォルメ (仏)deformer
形を変えて表現すること。誇張して表現すること。
■ 衒(てら)い
自分で自分を誇ること。見せびらかすこと。〔用例〕奇を衒う。
■ 手を束(つか)ねる
腕組みをする。手出しをしない。
■ 恬淡(てんたん)
あっさりとしているようす。〔用例〕無欲恬淡。名利に恬淡な人。
■ 伝播(でんぱ)
広く伝わること。「播」は「まく」の意味。「でんぱん」と読むのは誤り。
■ 天稟(てんびん)
生まれつきのすぐれた才能。〔用例〕天稟を発揮する。
■ 当為(とうい)
「かくあるべし」と目標となるべき理想の状態。
■ 慟哭(どうこく)
声を立てて泣き悲しむこと。
■ 踏襲(とうしゅう)
今までのやり方を受け継いで、その通りにやっていくこと。
■ 蕩尽(とうじん)
すっかり使ってしまうこと。
■ 道破(どうは)
言い切ること。
■ 瞠目(どうもく)
驚いたり感心したりして目をみはること。
■ 登竜門(とうりゅうもん)
立身出世の関門。
■ ドキュメンタリー (英)documentary
実録作品。「ドキュメント」は「記録・実録・文献」の意味。
■ ドグマ(独)Dogma
宗教上の教義。独断的な説。
■ 度し難い
わけを言い聞かせても分かろうとしない。救いようがない。
■ 訥弁(とつべん)
口下手なこと。 ⇔雄弁
■ トラウマ (英)trauma
心的外傷。
■ 吐露(とろ)
考えていることを隠さず述べること。
■ 徒労(とろう)
むだな骨折り。むだな努力。
■ 頓死(とんし)
突然死ぬこと。
【PR】
がんばれ高校生!
がんばる高校生のための文系の資料・問題集。 |
【PR】
【PR】