いつかの新聞に、こんな詩が紹介されていました。交通事故で母親を亡くした小学4年の児童が書いた詩です。
お母さんが 車に はねられた
お母さんが 病院の れいあんしつに ねかされていた
お母さんを かそうばへ つれていった
お母さんが ほねに なってしまった
お母さんを ほとけさまに おいた
お母さんを まいにち おがんでいる
この詩を読んだ担任の先生は、児童に対し「お母さん」は1回だけでいいと指導したそうです。でも、児童は頑なに直そうとしません。どうしてよいか迷った先生は、ある人に相談しました。その人はこう答えました。「何回でも、何万遍でも書かせてあげてください。その子の悲しみをわかちもって・・・」。お母さん、お母さん・・・と、ずっと呼び続けていたい児童の気持ちが、胸に突き刺さってくるようです。
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