短歌を作ってみました< ちょっと美しい日本語< がんばれ凡人!

ホトトギス
ひとり未明に鳴く声を
誰が聞くのか私のみ聞く
年を取ってきますと、ずいぶん早起きになりまして、まだ暗いうちから起きてゴソゴソしております。辺りは皆寝静まっていて、何だか自分だけの世界になったような心地よい時間帯です。そんな静寂の中、ホトトギスの鳴く声がどこからともなく聞こえてきます。「キョッキョッ キョキョキョキョ」って。かわいいもんです。初夏の頃に日本にやって来る渡り鳥ですが、わが家の近所では、毎年ほんの短い間だけしか鳴いてくれずにどこかへ行ってしまいます。もっとたくさん聞きたいのに・・・。

『万葉集』とホトトギス
ホトトギス科の鳥で、鳩よりやや小さく全長27、8cm。頭と背が黒っぽい灰色、腹は白く、黒い黄斑があります。冬は南方で過ごし、日本へは初夏(5月ごろ)に渡来し、山から人里に来て鳴きます。鳴き声は、テッペンカケタカまたはトッキョキョカキョクなどと聞き馴らされています。万葉時代とくに後期以降に愛好され、集中に詠まれた鳥の中で最も多く、153首に歌われています。中でも大伴家持に64首もあり、こよなくホトトギスを愛したことが窺えます。
なお、『万葉集』でのホトトギスの表記は、一字一音で書く以外はすべて「霍公鳥」となっています。中国では一般に杜鵑、子規、杜宇などのほか多くの表記がありますが、霍公鳥はなく、出典が明らかではありません。これを音読すれば、クヮクコウ鳥であるため、郭公(かっこう)と何らかの関係があるものと考えられます。両者はともに鳴き声からつけられた名で、鳴き方はホトトギスが鋭く激しいのに対し、カッコウはのどかにゆったり鳴くので、対照的です。しかし、ともにホトトギス科に属し、体長はカッコウがやや大きい程度で、体形・体色それに托卵の習性など、多くの類似点があります。しかも『万葉集』には、あの親しみやすい鳴き声のカッコウを詠んだ歌が一首もないことが、古くから問題とされています。
そこで、万葉でいうホトトギスは、霍公鳥の文字からしても、実はカッコウではないかとか、両者を含むホトトギス科の鳥の総称であろうとか、あるいは当時はそれぞれを別の鳥とする認識がなく、同じ鳥が夜昼や雌雄または幼鳥と成鳥などの違いによってさまざまに鳴くと考えられていたのだろう、などと言われています。
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