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短歌を作ってみました ちょっと美しい日本語 がんばれ凡人!

 

鳩を詠む短歌1首

道ばたの
鳩が何気に距離をとる
こちらも横目で睨んで通る

 「海翁好鴎」という、あまり知られていない四字熟語があります。「かいおうこうおう」と読みます。次のようなお話に由来します。ある島に、カモメ(鴎)をこよなく愛する「海翁」という老人がいました。彼は毎日海辺に行き、無数のカモメたちと遊んで暮らしていました。ある日、父親が「カモメは人間を恐れないそうだから、一羽捕まえてきてほしい」と頼みました。翌日、老人がいつものように海岸へ行くと、カモメたちは上空を舞うばかりで一羽も老人の近くへ降りてきません。老人の中に「捕まえたい」という下心(打算)が生まれ、それがカモメに見透かされてしまったためです。

 カモメに限らず、私たちの周囲にいる鳥たちは、どんなに近いところにいても、戯れに手を伸ばそうとすると、決して触れることができない。こちらに野心があると鳥たちもそれを察して近寄らない。野心を人に知られると目的を達しにくい、というたとえです。

 歩いていて道端で出会う鳩も、何気にちらちらとこちらとの距離を測っていて、一定の範囲内に近づいたところでさっと飛び去ります。ただ、鳩のこの距離感は地域によって差があるらしく、大阪市内の鳩は、よほど近づかないと逃げません。図々しいのか鈍いのか、たぶん図々しいのだと思います。もっと図々しいのが、いつだったか、郊外を走るガラガラの近鉄電車に一羽の鳩が乗り込んできまして、あれー?と思って見ていると、何食わぬ顔で次の駅で降りていきましたもん。

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