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優しいエイリアン

 上の写真↑↑↑は、1997年に打ち上げられ、7年かかって土星に到着した探査機カッシーニが撮影した、土星から見た地球の写真です。大きな輪の下に見える白い小さな点が地球ですって。当たり前ですが、宇宙の中では私たちの地球もほんの点にしか見えない小さな星なんですね。こういう姿を見ると、何だか感慨深いです。

 カッシーニは、土星に到達すると土星の人工衛星になって206回も周回し、10年間にわたって数々の発見や観測結果をもたらしてくれました。撮影した写真は実に33万2,000枚に及んだそうです。想像を絶する膨大な活動量です。しかし、役目を終えると、最後は土星の大気圏に突入し、2010年の「はやぶさ」が地球に帰ってきたときのように燃え尽きて消えたんですね。

 この措置は、そのまま飛行させておくと、土星の衛星のタイタンやエンゲラドゥスに衝突する恐れがあったため、カッシーニ本体に付着している地球の微生物が、生命が存在しているかもしれない両星の環境に影響を及ぼしてはならないという配慮からだったそうです。土星からみれば地球人はエイリアンに他ならないわけですが、ずいぶん気配りの利いた、優しいエイリアンですよね。

太陽系がヤバイって!

 ハンガリーの科学者が「太陽系は、いま銀河系の中心に最も近い位置に近づいている」との論文を掲げているそうです。その場所とは、太陽とすべての惑星の磁場を変えるほどの膨大なエネルギー領域だといいます。

 私たちの地球は、自転しながら太陽の周りを公転し、さらに、太陽を中心とした太陽系は天の川銀河の中を移動し続けているのはご存じと思います。その速度はというと、地球の公転速度が毎秒30qで、太陽系の移動速度は何と毎秒240qだそうです。そんな途方もないスピードで、私たちの太陽系は、膨大なエネルギーが存在する銀河系の中心に近づきつつあるというのです。まさに未知の領域へと。

 実際に、太陽の磁場がここ数年間で230%上昇し、その影響による磁気嵐が異常に増加、また、水星に突然強力な磁場が出現、金星のオーロラの明るさが過去40年間で2500%増加、木星のプラズマ雲の明るさが過去10年間で急激に増加、天王星や海王星でも雲や大気の明るさが増加、冥王星では気圧が300%も上昇しているというのです。そして、われらが地球の最近の異常気象です。どうやら、現在の太陽系全体の変化は「気温の上昇の方向にある」というのです。

 なるほど、そういうことならと、大いに合点がいきます。かねがね、地球温暖化の要因を人類の営みによるガス排出だとする話には、どうにも無理があると思うのです。あくまで素人考えですが、いくら人類の進歩が偉大とはいえ、地球全体の環境を急激に変えるほどの力があると考えるのは、えらい買いかぶりではないかと。地球や自然をナメてはいかんと思うんです。地球は決してそんなに柔(やわ)じゃない。

 しかし、これが宇宙規模の変化による影響だというのなら、大いに納得できる話です。でも、そうだとすると、もはや私たちに成す術はありませんね。この先、いったいどこまで温度が上がるのでしょうか。ひょっとして人類滅亡は早まる? 蒸し焼きになって死ぬのは嫌ですね。そういえば、どこかの国の少女が各国首脳に向かって地球温暖化への無策を非難してノーベル賞候補だとかいわれたことがありましたが、そういう次元の話ではないと思っているんです。
 

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ホーキング博士の言葉

体に障がいを持つ人に対する私のアドバイスは、集中すればうまくやれるということ、そしてできないことを後悔しないこと。体だけではなく、精神にまで障がいをもたらしてはいけない。

エイリアンが来たら、コロンブスがアメリカ大陸に到達したときのようになるだろう。ネイティブ・アメリカンにとっては良いことではなかった。知的生命体がどのようにして私たちが会いたくないものに進化したのかを知りたければ、私たち自身を見ればいい。

行き詰っても、逆上してはいけない。何が問題かを考え、他の方法を試す。前に進む道を見つけるのに何年もかかることもある。ブラックホール情報パラドックスには、29年かかった。

宇宙がどうして存在するのか知りたい、なぜ無より偉大なものがあるのかが知りたい。

宇宙が本当にまったく自己完結的であり、境界や縁を持たないとすれば、始まりも終わりもないことになる。

科学は勝つ、つじつまが合うから。

我々の時代に未来からの観光客が押し寄せたことはない。ただ、それについて私は誰とも賭けをしないだろう。

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