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間違えやすい日本語

あなたの日本語はどこか間違っていませんか? いっしょに学んでいきましょう。
→あ行/か行さ行た行な・は行ま行~

 間違えやすい日本語

あ行

【誤】 【正】
愛苦しい 愛くるしい
愛想をふりまく 愛嬌(あいきょう)をふりまく
愛想ずかし 愛想かし

⇒「愛想」と「づかし」のように二語に分解できる場合は「づ」を使うのが正しい

合槌(あいづち)を打つ 相槌を打つ

⇒「相槌」は、向き合った鍛冶の師と弟子が交互に槌を打ったことからきた言葉。

合いの手を打つ 合の手を入れる
明るみになる 明るみに出る

⇒「明るみ」は、明るい場所のこと。

悪(あく)どい あくどい

⇒「くどい」に「あ」がついたもので、「度を超す」という意味。

味あわないで食べる 味わわないで食べる
足蹴りにする 足蹴(あしげ)にする
足下をすくわれる をすくわれる
預かり知らぬ り知らぬ

⇒関知しない意。

アタッシュケース アタッシェケース
頭をかしげる をかしげる
圧倒的な敗北 圧倒的な勝利

⇒「圧倒」とは、はるかに勝った力で相手を倒すこと。

後仕末
後へも先へも引けぬ 後へも先へも行けぬ
油の乗った年ごろ の乗った年ごろ
アボガド アボ
雨が降らない前に 雨が降る前に/雨が降らないうちに

⇒「雨が降らない前に」だと、雨が降らない、すなわち晴れの前にということになる。

誤(あやま)ち 過ち

⇒「誤り」という語はあるが、「誤ち」という語はない。

蟻の入り込む隙もない 蟻のはい出る隙もない
暗雲がたちこめる 暗雲がたれこめる

⇒雲は、垂れて辺りを覆う。

許嫁(いいなづけ) 許嫁(いいなずけ
怒り心頭に達する 怒り心頭に発する

⇒「心頭」とは「心の中」。

息咳切って 急き切って
池の中の蛙(かわず) の中の蛙
いさぎがよい いさぎよい

⇒漢字で書くと「潔い」。「いさぎ」がよい・悪いではなく、そもそも「いさぎ」という言葉はない。

礎(いしづえ) 礎(いしずえ
石にしがみついてでも 石にかじりついてでも

⇒正しい慣用句はこちら。

依存心(いぞんしん) 依存心(いそんしん
痛い腹をさぐられる 痛くもない腹をさぐられる

⇒やましいことはないのに疑われること。

一同に会す 一堂に会す
一早く いち早く(早く)
一矢(いちや)を報いる 一矢(いっし)を報いる
一陽来複 一陽来

⇒冬至のこと。

一連托生(いちれんたくしょう) 托生

⇒同じ心で念仏を唱えれば、同じ蓮(はす)の上に生まれ変わる、という仏教の教え。

一獲千金 千金

⇒「一獲千金」は新聞独自の書き方。

いづれは れは
一部の隙もない 一分の隙もない
一抹の望み 一縷(いちる)の望み

⇒「一縷」は、細い一本の糸。

一身同体 同体
一睡の夢 一炊の夢

⇒粟飯を炊いているほんの短い間。

一端緩急あれば 緩急あれば
一等地を抜く 地を抜く

⇒「一頭地」は、あたま一つ分の高さのこと。また、一つの言葉なので「一頭、地を抜く」のように間をあけるのは誤り。

稲妻(いなづま) 稲妻(いなま)

⇒二語(稲と妻)に分解しにくい場合は「ず」と書く。「人妻」は二語の連用として「ひとづま」と書く。

命に別条はない 命に別はない
遺髪(いはつ)を継ぐ 衣鉢を継ぐ
茨城(いばらぎ)県 茨城県(いばら)県
今だに だに
いまはの際 いまの際
意味慎重 意味深長
嫌が上にも/否が上にも いや(弥)が上にも

⇒いよいよ、ますますの意味。

嫌気(いやけ)がする 嫌気がさす
異和感 和感
言わゆる 所謂
印籠(いんろう)を渡す 引導(いんどう)を渡す

⇒もとは仏教用語。

有為(うい)の士 有為(ゆうい)の士

⇒「才能のある人」のこと。

上へ下への大騒ぎ 下への大騒ぎ
ウオッカ ウオ
浮き目 き目
後ろ足で砂をかける 後足(あとあし)で砂をかける

⇒去り際に迷惑をかけること。

後ろ立て 後ろ

⇒後ろで助けてくれる人、後援者という意味なら「後ろ盾」が正解。

薄皮をはぐように回復する をはぐように回復する
嘘ぶく 嘯(うそぶ)

⇒豪語する、とぼけて知らん顔をする意。

有頂点 有頂
腕よりの職人 腕利きの職人
うっとおしい うっとしい(鬱陶しい)
うなづく うな

⇒二語に分解しにくい例。ただし「うなづく」も特例的に認められている。

迂余曲折(うよきょくせつ) 余曲折
裏寂しい(うらさびしい) 寂しい(うらさびしい)
恨み骨髄に達する 恨み骨髄に徹(てっ)する
うるおぼえ おぼえ
上前をかすめる 上前をはねる
笑顔がこぼれる 笑みがこぼれる

⇒顔がこぼれたら大変。

江戸のお膝元 江戸のお膝元
沿岸ぞい 沿岸

⇒「沿岸ぞい」は二重表現。

エンターテイメント エンターテイメント
炎天下のもとで 炎天下

⇒「炎天下のもとで」は二重表現。

縁は奇なもの味なもの 縁はなもの味なもの
お愛想してください 勘定してください

⇒「おあいそ」は店側が言う言葉。

甥子(おいご)さん さん
置いてきぼり 置いてぼり

⇒由来は、江戸・本所の堀で釣った魚を、幽霊が「置いてけ、置いてけ」と言ったというもの。

仰(おう)せ 仰(おお)せ
大きいお世話 大きなお世話

⇒「大きなお世話」が定型。

大番振る舞い 振る舞い

⇒もとは「椀飯振舞」

大見栄(おおみえ)を切る 大見を切る

⇒「見得」はもともと歌舞伎などの大事な場面で役者が見せる大げさな表情やしぐさ。

御頭付きの鯛 頭付きの鯛
お体をご自愛ください ご自愛ください

⇒「自愛」とは自分の体を大切にするという意味なので、「お体を」は不要。

屋上屋を重ねる 屋上屋を架す
憶する する
憶病(おくびょう)

⇒「憶病」は新聞独自の書き方。

遅れを取る れを取る
押し着せ お仕着せ
お仕着せがましい 押しつけがましい

⇒「お仕着せ」という言葉はあるが、「お仕着せがましい」という言葉はない。

押し出しが強い 押し出しがよい/押し出しが立派
押しも押されぬ 押しも押されもせぬ/押すに押されぬ

⇒誰からも実力を認められ、ゆるぎない地位をしめていること。

遅巻きながら きながら
同じ釜の飯を食べる 同じ釜の飯を食う

⇒正しい慣用句はこちら。

お話する お話しする
帯を絞める 帯をめる
汚名を挽回する 汚名を返上する/名誉を挽回する

⇒「汚名挽回」では汚名を取り戻す意味になってしまう。ただし「挽回」には「元に戻す」という意味があるので、「汚名挽回」は「汚名の状態を元に戻す」と考え、誤用ではないとする向きもある。

思い半ばを過ぎる 思い半ば過ぎる
お求めやすい  お求めになりやすい 
親不幸  親不
恩の字 の字
恩を着せる  着せる 

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か行

【誤】 【正】
買いかぶりすぎ 買いかぶり

⇒「買いかぶり」自体に「過ぎる」という意味を含むので、「買いかぶりすぎ」は二重表現。

魁(かい)より始めよ より始めよ
快気炎 気炎

⇒怪しく感じるほどの盛んな意気。

外交辞礼 外交辞
瓦壊(がかい)
かかりつけの美容院/かかりつけの業者 かかりつけの医者

⇒「かかりつけ」は医者に使う語。

掻き入れ時 き入れ時

⇒帳簿の記入が忙しくなるから。

各位殿 各位
欠け替えのない存在 け替えのない存在
崖っ淵 崖っ

⇒「淵」は川や沼などの、水が深くよどんでいる所の意味。

過酷すぎる 酷すぎる

⇒「過」のつく熟語と「すぎる(過ぎる)」を一緒に使うと、二重表現になる。

傘(かさ)にかかって (かさ)にかかって

⇒「嵩」は容積や体積のこと。量や大きさにたのんでふるまうという意味。

風見鳥 風見

⇒鶏に模した飾り。

固意地を張る 意地を張る

⇒片寄った意地という意味。

肩苦しい 苦しい
かたづを飲む かたを飲む
肩パット 肩パッ
片肘(かたひじ)張る 肘張る

⇒気負う、威張るという意味。

片身が狭い 身が狭い
肩を撫で下ろす を撫で下ろす
価値感 価値

⇒「観」は、その物事についての見方、考え方。

喝采(かっさい)を叫ぶ 快哉(かいさい)を叫ぶ
喝(かつ)を入れる を入れる
かねてから/かねてより かねて

⇒「かねて」は「あらかじめ」「以前から」の意味だから、「より」「から」などをつけると二重表現。

金にまかせて 金に飽(あ)かせて
彼女に首っ引き 彼女に首っ丈(たけ)
過半数を超える 過半数を占める(取る)/半数を超える

⇒「過半数を超える」は二重表現。

カムチャッカ半島 カムチャカ半島
彼は語学に堪能(たんのう)だ 彼は語学に堪能(かんのう)だ

⇒「フランス料理を堪能する」のような場合は「たんのう」と読む。

変わり映え わり映え

⇒代わったために良くなること。

感違い 違い
勘忍袋 忍袋

⇒「堪」は、たえる、こらえるの意。

間髪(かんぱつ)を入れず 間髪(かん、はつ)を入れず
完壁(かんぺき)

⇒「璧」は「たま」の意味。「完璧」は傷のない玉。

堪弁

⇒「勘」は、よく考える意。「勘弁」は、いろいろな事情を考慮して許すこと。

効いたふうなことを言う/聞いたふうなことを言う いたふうなことを言う

⇒「利く」は、十分なはたらきをする意。

機運が高まる 運が高まる
気慨を示す を示す
危機一発 危機一
危機迫る演技 鬼気迫る演技
気嫌がいい 嫌がいい
気骨(きこつ)が折れる仕事 気骨(きぼね)が折れる仕事

⇒気苦労が多く、神経が疲れる仕事。

疑心暗鬼を抱く 疑心暗鬼を生ずる
絆(きずな)を深める 絆を強める

⇒「絆」はもともと「動物をつなぎとめる綱」。それが人と人との結びつきの意味に。つないでいるものなので深めることはできない。

期待倒れ 期待外れ

⇒計画倒れ、看板倒れなどというが、「期待倒れ」とは言わない。

木で花をくくる 木でをくくる

⇒そっけなく冷淡な態度のこと。

木に寄りて魚を求める 気に(よ)りて魚を求める
ギブス
気まじめ まじめ
決まりが悪い まりが悪い

⇒何となく恥ずかしくて落ち着かないこと。

機密性の高い容器 密性の高い容器
きめ細(こま)やか きめ細(こま)か

⇒「こまか」はマイナスの評価に使われることもあるので、もっぱらプラスの評価で使われる「こまやか」が広まっているが、「きめこまやか」とは言わない。

肝入り(きもいり)
肝に命ずる 肝にずる

⇒「肝に刻みつける」の意。

キャスティングボード  キャスティングボー

⇒英語でcasting voteと書く。本来は議会で賛否同数のとき、議長が投じる一票の意。

脚光を集める 脚光を浴びる
キャノン

 (会社名)

ノン

⇒「ヤ」は全角。

キューピー

 (会社名)

ーピー

⇒「ユ」は全角。

キューピット キューピッド

⇒「cupid」。ローマ神話の恋の神。

旧訳聖書 聖書
興味深々 興味津々
清水の欄干(らんかん)から飛び降りる 清水の舞台から飛び降りる
綺羅星(きらぼし)のごとく 綺羅星(きら、ほし)のごとく

⇒「綺羅」はきれいな衣服の意味。

極め付け 極め付

⇒極書(きわめがき)が付いている、という意味。

金(きん)の草鞋(わらじ) 金(かね)の草鞋

⇒「ゴールド」ではなく「金属」の意味。

草木もなびく丑三つ時 草木も眠る丑三つ時
くしの歯が抜けたよう くしの歯が欠けたよう
苦汁の決断 苦渋の決断
苦汁を味わう  苦渋を味わう 
苦渋をなめる 苦汁をなめる
口数が減らない が減らない
口聞き
口先三寸(くちさきさんずん) 先三寸(したさきさんずん)
口車を合わせる 口裏を合わせる
口をにごす 言葉をにごす
国敗れて山河あり れて山河あり

⇒語源(唐の詩人・杜甫の「春望」)にしたがうとこの字を使う。

首実験 首実

⇒討ち取った武将の生首による本人確認。

くみやすし くみしやすし

⇒漢字で書くと「与し易し」。相手としたとき扱いやすい意。

雲を散らすように 蜘蛛(くも)の子を散らすように
黒白(くろしろ)をつける 黒白(こくびゃく)をつける
軽卒(けいそつ)
気嫌いする 嫌いする
激を飛ばす 檄を飛ばす

⇒「檄」は、自分の主張を述べて、人々に決起を促す文書のこと。

下熱剤 熱剤

⇒「下熱」を認める向きもある。

原価償却 価償却

⇒価値が減少するから、原価ではなく減価。

喧々諤々(けんけんがくがく) 喧々囂々(けんけんごうごう)/侃々諤々(かんかんがくがく)
言質(げんしつ) 言質(げんち

⇒後々の証拠となる言葉。

現状回復 原状回復

⇒事態を元の状態に戻すこと。

剣もほろろ けんもほろろ

⇒つっけんどんなようすを表すが、「けん」も「ほろろ」も雉(きじ)の鳴き声のこと。

言を待たない 言をたない

⇒「あらためて言うまでもない」の意味。

合格はおぼつきません 合格はおぼつかないです。

⇒「おぼつかな・い」という形容詞。

紅顔の美少女 紅顔の美少年
厚顔無知 厚顔無
公算が強い 公算が大きい

⇒「公算」は確率の意味なので、「大・小」で表現すべき。

好事魔、多し 好事、魔多し
頌春(こうしゅん) 頌春(しょうしゅん

⇒年賀状のあいさつ言葉。

後世畏るべし(こうせいおそるべし) 畏るべし

⇒「後生」は後から生まれた人。

口答試問 試問
功成り名を上げる 功成り名を遂げる
興奮さめやまぬ 興奮さめやらぬ
効を奏する を奏する
声をあらげる 声をあららげる

⇒漢字で書くと「声を荒らげる」。

心ずくし くし
心に泌みる 心にみる/心にみる

⇒「泌」は、にじみ出る意。

古式豊かに 古式ゆかしく

⇒「ゆかしく(床しく)は、何となく懐かしさを感じる、上品で優れているという意味。

こじんまり んまり
ご静聴ありがとうございました 聴ありがとうございました

⇒「清聴」は他人が自分の話を聴いてくれることを敬って言う言葉。

御託を述べる 御託を並べる
御他聞(ごたぶん)に漏れず 多分に漏れず

⇒「多分」は「大部分」の意味。

木っ葉微塵(こっぱみじん) 木っ微塵

⇒こっぱ」は木の葉ではなく、気の削りくず。

言(こと)切れる 切れる

⇒死ぬ、命が絶える意味。

事さら ことさら(殊更)
言葉が滑る が滑る/が滑る
コーヒーをたてる コーヒーをいれる
こぼれ日 木漏れ日
コミニュケーション コミュニケーション

(communication)

コラム欄 コラム

⇒コラム(column)自体が新聞などの欄、段などの意味。

孤立無縁 孤立無
五里夢中 五里
こんにちわ こんにちは

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使いこなしたい慣用表現

◎あたかもよし
◎辺りを払う
◎言い得て妙
◎如何せん
◎生き馬の目を抜く
◎いざ知らず
◎一日の長
◎一も二もなく
◎一線を画する
◎一頭地を抜く
◎言わずもがな
◎因果を含める
◎打てばひびく
◎倦まずたゆまず
◎倦むことなく
◎得てして
◎おいそれ
◎推して知るべし
◎惜しむらくは
◎遅きに失する
◎思いきや
◎思い半ばに過ぐ
◎折しも
◎笠に着る
◎刀折れ、矢尽きる
◎寡聞にして
◎間然するところがない
◎釘を刺す
◎口幅ったい
◎酌んでも尽きない
◎軽々に
◎気色ばむ
◎けだし
◎言下
◎毫も
◎こそすれ
◎事ともせず
◎こもごも
◎細大漏らさず
◎沙汰の限り
◎察するに余りある
◎歯牙にも掛けない
◎(~するに)如くはない
◎忸怩(じくじ)
◎耳朶に触れる
◎死命を制する
◎下にも置かない
◎耳目を集める
◎衆を頼む
◎十目の見るところ
◎知らぬ存ぜぬ
◎心眼を開く
◎人口に膾炙する
◎人後に落ちない
◎進退窮まる
◎図星を指す
◎正鵠を射る
◎寂(せき)として
◎せつな
◎選を異にする
◎相好を崩す
◎俗耳に入りやすい
◎俎上に載せる
◎そぞろ
◎多とする
◎矯めつ眇めつ
◎端倪すべからざる
◎重畳
◎緒に就く
◎等閑に付する
◎同日の談ではない
◎時を得る
◎どのみち
◎度を失う
◎なまじ
◎二の次
◎沛然
◎半畳を入れる
◎範を仰ぐ
◎引きも切らず
◎筆舌に尽くしがたい
◎ひとしお
◎百も承知
◎平仄が合う
◎非を鳴らす
◎間尺に合わない
◎眦を決する
◎微塵も
◎味噌をつける
◎名状しがたい
◎以て瞑すべし
◎矢も楯もたまらず
◎ややもすると
◎ゆるがせにしない
◎窈窕(ようちょう)
◎由(よし)も無い
◎よしや
◎余人
◎宜しきを得る
◎我が意を得る

区別のまぎらわしい語

意志
 何かをしよう(しまい)とする積極的な意欲、こころざし。
意思
 何かをしたいという考え、思い。

畏縮
 恐れて小さくなること。
萎縮
 物がちぢまったり、しなびたりすること。

鋭気
 鋭い気勢のこと。
英気
 元気、気力のこと。

おざなり
 大雑把なさま。中途半端なさま。
なおざり
 そのままの状態で放っておく。避けて通る。必要な対応を怠る。
 
改訂
 間違いを修正する。
改定
 内容を変更する。

棄却
 下級裁判所での判決を正当と認めたとき。
破棄
 下級裁判所での判決を不当と認めたとき。
却下
 上訴を不適当と認めたとき。
 
起訴
 一般用語。裁判にかける手続き。
公訴
 検察官が裁判所に裁判を請求する法律用語。
 
規程
 一つの目的のために決められた一連の条項の総体を呼ぶ場合に使う。例:社員就業規程
既定
 一つの法令や規程などの中の個々の条項を呼ぶ場合に使う。
 
過料
 行政罰で、行政官庁の決定による。
科料
 刑事罰で、判決によるもの。1000円以上1万円未満。
罰金
 刑事罰で、判決によるもの。1万円以上。

魚介類
 エビやカニ、貝類を含む海産動物の総称。
魚貝類
 魚類と貝類の総称で、エビやカニは含まない。

警視庁
 東京都の警察本部。
警察庁
 国家機関の一つで、警察に関する国の予算作成などの事務や、全国にまたがる事件が起きた場合、各県警の連絡・調整を行う。

公示
 天皇の詔書を公布し、それにもとづいて行う重要な事項を知らせるときに使う。
告示
 詔書を公布しないが、公の機関が決定事項を知らせるときに使う。
公告
 知らせる事項の利害関係者が多数あり、権利行使や異議申し立ての機会を与えなければならないときに使う。

国債
 国が発行する債券。
公債
 国債と地方債の総称。
 
告訴
 犯罪の被害者その他これと一定の関係にある人がその犯罪事実を検察官に通告して、犯人の追訴を求めること。
告発
 犯罪の被害者以外の第三者が検察官(警察署)に犯罪の事実を申告すること。
摘発  一般に秘密の悪事を見つけて、世間に知らせること。

召集
 呼び出して集める。身分や地位の高い人が、自分より下の者を呼んで来させることで、普通は「天皇の行為」をいう。
招集
 招き集める。一般的には「招集」を使う。
 
上訴
 裁判に不服のため、上級の裁判所へ訴えること。
控訴
 判決について、高等裁判所へ上訴すること。
上告
 最高裁判所へ上訴すること。
 
親族
 六親等内の血族、三親等内の姻族。
血族
 血統の続いた親族。
姻族
 結婚によってできた親類。
親類
 血縁関係や婚姻関係でつながるが、別の世帯に属する人。
 
製作
 形のある工業系の物品をつくる。
制作
 おもに芸術性を伴う作品をつくる。

大使
 外国で勤務する外務省職員で、大使館の最高位者。
公使
 大使館で大使の次の序列にある人。かつては公使館の長だったが、今では公使館がなくなった。
領事
 国交のある国の主要都市に在し、自国民保護の任務にあたる人。

懲役
 一定期間刑務所に拘禁する刑罰のうち、刑務作業を科すもの。
禁固
 刑務作業の義務がないもの。
 
貯金
 一般用語。郵便局関係で使う。
預金
 銀行関係で使う。
貯蓄
 不時の用のためにお金を貯めておくこと。

破産
 法律用語であり、会社や個人が負債を返せないとき、裁判所に申告し、認定された状態をいう。
倒産
 法律用語ではなく、企業破綻のさまざまな形態のこと。
 
病院
 患者20人以上の収容施設をもつ医業・歯科医業を営む場所。
診療所
 患者の収容施設をもたないか、患者19人以下の収容施設をもつ医業・歯科医業を営む場所。

法律
 立法機関である国会が制定する法規。
政令
 行政機関である内閣が制定する法規。
法令
 法律と政令をあわせて呼ぶときの総称。
省令
 各省の大臣が法令にもとづいて制定する命令。
条例
 地方自治体が法令に違反しない範囲でその自治立法権にもとづいて議会で制定する法規。
規則
 国会以外の諸機関によって制定される法規。
 
補償
 与えた損失・損害をつぐなう。
保障
 不安や危害がないよう責任をもって請け合う、守る。
保証
 大丈夫、確かだと請け負う。
 
容疑者
 一般用語。犯罪の疑いのある者で、取り調べの対象になっている者。
被疑者
 「容疑者」の法律用語。
被告
 起訴されて、裁判を受ける容疑者。法律用語では「被告人」。
犯人
 判決が確定して、罪人と決まった者。

論理
 ある結論を導くまでの流れ。
理論
 知識や情報を論理的に一つにまとめたもの。

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