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一人の静かな時間

 私たち人間の意識というのは、放っておくと、90%はマイナスの方向に傾いてしまうそうです。「小人閑居にして不遇をなす」なんて言葉もありますからね。まー確かに、暇なときは、ロクでもないことばかり考える気もします。そんなときは、強く意識して心がポジティブになるよう心掛けるべきなんでしょう。

 しかし、何もせずボーッとしている時間は、精神衛生上というか、脳のリフレッシュのためにけっこう大切だという意見もあります。ボーッとしてても、必ずしもチコちゃんに叱られるべきものではない、って。たとえば教育学者の齋藤孝さんは、このようにおっしゃっています。

「一人の静かな時間は、人を育てる。人とコミュニケーションをする中でももちろん人間性は養われるが、一人きりになって静かに自分と向き合う時間も、自己形成には必要だ。音楽を聴きながらボーッと一人でいる時間も楽しい」

 私も斎藤さんの意見に強く賛同したく思います。一人の静かな時間というのは、私にとっても至福のひとときですし、無くてはならない場面です。おそらく皆さまも同じでは? それから、何かで読んだところでは、ボーッとしているときは脳内で情報が整理され、かえってパフォーマンスが上がるといいます。ひらめきを生みやすくなるって。そういえば、歴史上の偉人や発明家が、仕事に集中している最中ではなく、ぼんやりしていたり、まったく関係ないことをしていたりするときに突然ひらめきが生まれたなどいう話はよく耳にします。

 斎藤さんが言うように「音楽を聴きながらボーッと一人でいる時間」も、たまらなくいいもんです。もっともクラシック音楽ファンである私にとっては、むしろ神経を集中して一音一音にじっと耳を凝らして聴き入る感じのほうが多い気がします。ひらめきは生まれにくいかも。一方ではむろんBGMや子守唄代わりにもなり得るんですが、どちらの場合も最高に心地よいです。じっと集中して聴くのもよし、ボーッと聴くのもよし。とにかく、ボーッとするのは、私たちにとってとても大事なことのようです。

「笑い」と健康

 「笑う門には福来る」という諺がありますが、私たちにとって、全ての「福」の礎となるのは、やはり「健康」を置いて他にはないでしょう。そして、その健康の維持や増進に大いに寄与しているのが「笑い」というわけです。

 笑いと健康の関係を調べた研究は多くあり、まず笑い声を出すと、幸せホルモンのセロトニンが分泌され、ストレスホルモンのコルチゾール値が下がる。また、認知機能が低下する危険性は、ほとんど笑う機会がない人のほうが、ほぼ毎日笑う人に比べ、2倍以上も高い。さらに落語や漫才を複数回鑑賞したがん患者は、しなかった患者に比べ、がん細胞を攻撃する免疫細胞が1.3倍増えた、等々。

 では、笑いを日常的に取り込むにはどうしたらいいか。周囲が自然な笑いに包まれている人はよいでしょうけど、そうでない人もいます。かといって落語や漫才を毎日のように無理して鑑賞するわけにもいきません。簡単なようで案外難しいものです。そこで、とても効果的な方法があるといいます。何だと思いますか?

 答えは、ペットを飼うことですって。人間は赤ちゃんと好きな動物を見ると自然に笑顔になるといいます。ペットにもいろいろありますが、特に犬がオススメだそうです。ただ可愛いだけでなく、散歩に連れていくのでよい運動にもなりますし、散歩中に出会った飼い主同士で会話が弾むことも多くなるからだそうです。
 


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