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野球はビジネスや人生に似ている

 あの松井秀樹さんが、巨人軍からメジャーリーグのヤンキースに移籍したときに上司だったトーリ監督。ベンチから黒いサングラス越しにじっとグラウンドを見つめる姿は、名門チームの監督ならではの存在感と威厳を感じたものです。そのトーリ監督が、当時こんなことをおっしゃっていたのが強く印象に残っています。

―― 野球は、ほかのスポーツ以上にビジネスや人生に似ている。その理由の一つが、平常心が必要であることだ。例えばアメリカンフットボールの場合は、一週間練習に励み、日曜日の午後の試合でエネルギーを一気に爆発させる。一方、6カ月に162試合をこなす野球には、ペースとリズムが必要だ。毎日立ち向かういくつもの小さな挑戦が積み重なって、それが大きな挑戦になる。

 その大きな挑戦が実を結ぶには、時間がかかる。結果が出るのは、シーズンの終わりか一年の終わり。ときにはもっと時間がかかることもある。ビジネスマンも取引、利益、販売促進、キャンペーン、企業買収など長期目標を立てる。何カ月にもわたる成功の日々がつながって、初めてその目標を達成できるのだ。ちょうど野球と同じように。

 目標をしっかり頭に描いてビジネスを展開する者は、平常心を忘れない。悪い日があるのは当たり前で、良い日はもっと大きな挑戦に向けての土台づくりになると知っているからだ。――


 うーん、毎日立ち向かういくつもの小さな挑戦の積み重ね。うまくいかないときもあり時間はかかるけれども、それがやがて大きな実を結ぶ。まさしく「野球はビジネスや人生に似ている」。だから、野球って面白いんですね。

送りバントは無意味!?

 『勝てる野球の統計学』という本があります。それによると、統計では、何と「送りバントは無意味」だというのです。ノーアウト1塁の状態から送りバントをしてワンアウト2塁にしたところで、実は統計上の勝利確率は下がっている、と。これはアメリカでも日本でも結果は同じで、つまり、野球の作戦として正しくないというのです。
 
 ただ、全てのバントが間違っているというわけではなく、唯一有効な送りバントは、同点で迎えた9回裏ノーアウト2塁からの送りバントだそうです。これがうまく成功すればワンアウト3塁となって、犠牲フライでも相手のエラーでもサヨナラ勝ちとなる。この場合の勝利確率は明らかに高まる、って。
 
 大いになるほどなお話で、日ごろ観戦していて感じる疑問が払拭される思いです。そもそも野球は「確率」のスポーツですからね、統計数値を生かさない手はない。この際、大のカープファンである私は、カープ球団に、ノーアウト1塁での送りバントは全面的に廃止してはいかがかと提言したく思います。
 

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ノムさんの言葉

●重荷があるからこそ、人は努力するのである。重荷があるからこそ、大地にしっかりと足をつけて歩いていける。

●どうやったらライバルとの競争に勝てるか考えたとき、1日24時間の使い方の問題だ、と思った。

●優勝というのは強いか、弱いかで決まるんじゃない。優勝するにふさわしいかどうかで決まる。

●組織はリーダーの力量以上には伸びない。

●リーダーシップとは人を動かす、先を読むこと。人を動かすのは生きがい、夢、希望、目標、目的、ビジョン、興味、関心。

●部下を「信じる」というのは、リーダーの重要な資質。

●ちっぽけなプライドこそ、その選手の成長を妨げる。

●不器用な人間は苦労するけど、徹してやれば器用な人間より不器用な方が、最後は勝つよ。

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