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高市黒人
奈良前期、持統・文武朝に仕えた下級官吏(生没年未詳)で、大和国6県の一つである高市県の統率者の家筋の氏人の一人だと見られている。柿本人麻呂とほぼ同時代の人で、『万葉集』には短歌のみ18首を残す。すべて旅中の作で、その足跡は、大和をはじめ、山城、近江、摂津から尾張、三河、越中の諸国に及ぶ。当時の下級官吏が自由気ままに旅ができたとは考えられないことから、風俗民謡を採集する採詞官(さいしかん)だったという説がある。地名や旅中に目にした景物を叙事的に詠み、とくに舟を素材とし、漠とした旅愁を漂わせる作品に特色がある。叙景歌の代表的歌人である山部赤人の先駆をなすといわれるが、赤人よりも主観的な詠嘆を表出する傾向が強い。
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『万葉集』の代表的歌人
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古典に親しむ
万葉集・竹取物語・枕草子などの原文と現代語訳。 |