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巻第19(索引)<万葉集(掲載歌の索引)古典に親しむ

『万葉集』巻第19(索引)

  1. 春の園紅にほふ桃の花下照る道に出で立つ娘子
  2. 吾が園の李の花か庭に散るはだれのいまだ残りたるかも
  3. 春まけてもの悲しきにさ夜更けて羽振き鳴く鴫誰が田にか棲む
  4. 春の日に張れる柳を取り持ちて見れば都の大道し思ほゆ
  5. もののふの八十娘子らが汲み乱ふ寺井の上の堅香子の花
  6. 燕来る時になりぬと雁がねは本郷偲ひつつ雲隠り鳴く
  7. 春まけてかく帰るとも秋風にもみたむ山を越え来ずあらめや
  8. 夜ぐたちに寝覚めて居れば川瀬尋め心もしのに鳴く千鳥かも
  9. 夜くたちて鳴く川千鳥うべしこそ昔の人も偲ひ来にけれ
  10. 杉の野にさ躍る雉いちしろく音にしも泣かむ隠り妻かも
  11. あしひきの八つ峰の雉鳴き響む朝明の霞見れば悲しも
  12. 朝床に聞けば遥けし射水川朝漕ぎしつつ唄ふ舟人
  13. 今日のためと思ひて標めしあしひきの峰の上の桜かく咲きにけり
  14. 奥山の八つ峰の椿つばらかに今日は暮らさね大夫の伴
  15. 漢人も筏浮かべて遊ぶといふ今日ぞ我が背子花かづらせな
  16. あしひきの山坂越えて行きかはる年の緒長くしなざかる・・・(長歌)
  17. 矢形尾の真白の鷹を宿に据ゑ掻き撫で見つつ飼はくしよしも
  18. あらたまの年行き変はり春されば花のみにほふあしひきの・・・(長歌)
  19. 紅の衣にほはし辟田川絶ゆることなく我れかへり見む
  20. 年のはに鮎し走らば辟田川鵜八つ潜けて川瀬尋ねむ
  21. 礒の上の都万麻を見れば根を延へて年深からし神さびにけり
  22. 天地の遠き初めよ世の中は常なきものと語り継ぎ・・・(長歌)
  23. 言とはぬ木すら春咲き秋づけばもみち散らくは常を無みこそ
  24. うつせみの常なき見れば世の中に心つけずて思ふ日ぞ多き
  25. 妹が袖我れ枕かむ川の瀬に霧立ちわたれさ夜更けぬとに
  26. ちちの実の父の命ははそ葉の母の命おほろかに・・・(長歌)
  27. ますらをは名をし立つべし後の世に聞き継ぐ人も語り継ぐがね
  28. 時ごとにいやめづらしく八千種に草木花咲き鳴く鳥の・・・(長歌)
  29. 時ごとにいやめづらしく咲く花を折りも折らずも見らくしよしも
  30. 毎年に来鳴くものゆゑ霍公鳥聞けば偲はく逢はぬ日を多み
  31. ほととぎす来鳴く五月に咲きにほふ花橘のかぐはしき・・・(長歌)
  32. 白玉の見が欲し君を見ず久に鄙にし居れば生けるともなし
  33. 常人も起きつつ聞くぞ霍公鳥この暁に来鳴く初声
  34. 霍公鳥来鳴き響めば草取らむ花橘を屋戸には植ゑずて
  35. 妹を見ず越の国辺に年経れば我が心どの和ぐる日もなし
  36. 春のうちの楽しき終へは梅の花手折り招きつつ遊ぶにあるべし
  37. 霍公鳥今来鳴きそむ菖蒲蘰くまでに離るる日あらめや
  38. 我が門ゆ鳴き過ぎ渡る霍公鳥いやなつかしく聞けど飽き足らず
  39. 我が背子と手携はりて明けくれば出で立ち向ひ夕されば・・・(長歌)
  40. 我れのみし聞けば寂しも霍公鳥丹生の山辺にい行き鳴かにも
  41. 霍公鳥夜鳴きをしつつ我が背子を安寐な寝しめゆめ心あれ
  42. 春過ぎて夏来向へばあしひきの山呼び響めさ夜中に・・・(長歌)
  43. さ夜更けて暁月に影見えて鳴く霍公鳥聞けばなつかし
  44. 霍公鳥聞けども飽かず網捕りに捕りてなつけな離れず鳴くがね
  45. 霍公鳥飼ひ通せらば今年経て来向ふ夏はまづ鳴きなむを
  46. 山吹の花取り持ちてつれもなく離れにし妹を偲ひつるかも
  47. うつせみは恋を繁みと春まけて思ひ繁けば引き攀ぢて・・・(長歌)
  48. 山吹を宿に植ゑては見るごとに思ひはやまず恋こそまされ
  49. 思ふどちますらをのこの木の暗の繁き思ひを見明らめ・・・(長歌)
  50. 藤波の花の盛りにかくしこそ浦漕ぎ廻つつ年に偲はめ
  51. 天離る鄙としあればそこここも同じ心ぞ家離り・・・(長歌)
  52. 叔羅川瀬を尋ねつつ我が背子は鵜川立たさね心なぐさに
  53. 鵜川立ち取らさむ鮎のしが鰭は我れにかき向け思ひし思はば
  54. 桃の花紅色ににほひたる面輪のうちに青柳の・・・(長歌)
  55. 霍公鳥鳴く羽触れにも散りにけり盛り過ぐらし藤波の花
  56. 霍公鳥鳴き渡りぬと告ぐれども我れ聞き継がず花は過ぎつつ
  57. 我がここだ偲はく知らに霍公鳥いづへの山を鳴きか越ゆらむ
  58. 月立ちし日より招きつつうち偲ひ待てど来鳴かぬ霍公鳥かも
  59. 妹に似る草と見しより我が標し野辺の山吹誰れか手折りし
  60. つれもなく離れにしものと人は言へど逢はぬ日まねみ思ひぞ我がする
  61. 藤波の影なす海の底清み沈く石をも玉とぞ我が見る
  62. 多祜の浦の底さへにほふ藤波をかざして行かむ見ぬ人のため
  63. いささかに思ひて来しを多祜の浦に咲ける藤見て一夜経ぬべし
  64. 藤波を仮廬に造り浦廻する人とは知らに海人とか見らむ
  65. 家に行きて何を語らむあしひきの山ほととぎす一声も鳴け
  66. 我が背子が捧げて持てるほほがしはあたかも似るか青き蓋
  67. 皇祖の遠御代御代はい布き折り酒飲みきといふぞこのほほがしは
  68. 渋谿をさして我が行くこの浜に月夜飽きてむ馬しまし止め
  69. ここにしてそがひに見ゆる我が背子が垣内の谷に明けされば・・・(長歌)
  70. 我がここだ待てど来鳴かぬ霍公鳥ひとり聞きつつ告げぬ君かも
  71. 谷近く家は居れども木高くて里はあれども霍公鳥・・・(長歌)
  72. 藤波の茂りは過ぎぬあしひきの山霍公鳥などか来鳴かぬ
  73. 古にありけるわざのくすばしき事と言ひ継ぐ茅渟壮士・・・(長歌)
  74. 処女らが後の標と黄楊小櫛生ひ変り生ひて靡きけらしも
  75. 東風をいたみ奈呉の浦廻に寄する波いや千重しきに恋ひわたるかも
  76. 天地の初めの時ゆうつそみの八十伴の男は大君に・・・(長歌)
  77. 遠音にも君が嘆くと聞きつれば哭のみし泣かゆ相思ふ我れは
  78. 世間の常なきことは知るらむを心尽くすな大夫にして
  79. 卯の花を腐す長雨の始水に寄る木屑なす寄らむ子もがも
  80. 鮪突くと海人の灯せる漁り火の穂にか出ださむ我が下思ひを
  81. 我が宿の萩咲きにけり秋風の吹かむを待たばいと遠みかも
  82. 海神の神の命のみ櫛笥に貯ひ置きて斎くとふ・・・(長歌)
  83. かくばかり恋しくしあらばまそ鏡見ぬ日時なくあらましものを
  84. この時雨いたくな降りそ我妹子に見せむがために黄葉取りてむ
  85. あをによし奈良人見むと我が背子が標めけむ黄葉地に落ちめやも
  86. 朝霧のたなびく田居に鳴く雁を留め得むかも我がやどの萩
  87. あしひきの山の紅葉に雫合ひて散らむ山道を君が越えまく
  88. この雪の消残る時にいざ行かな山橘の実の照るも見む
  89. 大殿のこの廻りの雪な踏みそねしばしばも降らぬ雪そ・・・(長歌)
  90. ありつつも見したまはむそ大殿のこの廻りの雪な踏みそね
  91. 新しき年の初めはいや年に雪踏み平し常かくにもが
  92. 降る雪を腰になづみて参り来し験もあるか年の初めに
  93. なでしこは秋咲くものを君が家の雪の巌に咲けりけるかも
  94. 雪の嶋巌に植ゑたるなでしこは千代に咲かぬか君が挿頭に
  95. うち羽振き鶏は鳴くともかくばかり降り敷く雪に君いまさめやも
  96. 鳴く鶏はいやしき鳴けど降る雪の千重に積めこそ我が立ちかてね
  97. 天雲をほろに踏みあだし鳴る神も今日にまさりて畏けめやも
  98. 天地の神はなかれや愛しき我が妻離る光る神・・・(長歌)
  99. うつつにと思ひてしかも夢のみに手本巻き寝と見ればすべなし
  100. 君が行きもし久にあらば梅柳誰れとともにか我がかづらかむ
  101. 二上の峰の上の茂に隠りにしその霍公鳥待てど来鳴かず
  102. 大船に楫しじ貫きこの我子を唐国へ遣る斎へ神たち
  103. 春日野に斎く三諸の梅の花栄きてあり待て帰り来るまで
  104. 天雲の行き帰りなむものゆゑに思ひぞ我がする別れ悲しみ
  105. 住吉に斎く祝が神言と行くとも来とも船は早けむ
  106. あらたまの年の緒長く我が思へる子らに恋ふべき月近づきぬ
  107. そらみつ大和の国あをによし奈良の都ゆおしてる・・・(長歌)
  108. 沖つ波辺波な越しそ君が船漕ぎ帰り来て津に泊つるまで
  109. 天雲のそきへの極み我が思へる君に別れむ日近くなりぬ
  110. あらたまの年の緒長く相見てしその心引き忘らえめやも
  111. 石瀬野に秋萩しのぎ馬並めて初鷹猟だにせずや別れむ
  112. しなざかる越に五年住み住みて立ち別れまく惜しき宵かも
  113. 玉桙の道に出で立ち行く我れは君が事跡を負ひてし行かむ
  114. 君が家に植ゑたる萩の初花を折りてかざさな旅別るどち
  115. 立ちて居て待てど待ちかね出でて来し君にここに逢ひかざしつる萩
  116. 蜻蛉島大和の国を天雲に磐船浮かべ艫に舳に・・・(長歌)
  117. 秋の花種にあれど色ごとに見し明らむる今日の貴さ
  118. いにしへに君が三代経て仕へけり我が大主は七代申さね
  119. 手束弓手に取り持ちて朝狩に君は立たしぬ棚倉の野に
  120. 明日香川川門を清み後れ居て恋ふれば都いや遠そきぬ
  121. 十月時雨の常か我が背子が宿の黄葉散りぬべく見ゆ
  122. 大君は神にしませば赤駒の腹這ふ田居を都と成しつ
  123. 大君は神にしませば水鳥のすだく水沼を都と成しつ
  124. 唐国に行き足らはして帰り来むますら健男に御酒奉る
  125. 櫛も見じ屋内も掃かじ草枕旅行く君を斎ふと思ひて
  126. そらみつ大和の国は水の上は地行くごとく船の上は・・・(長歌)
  127. 四つの船早帰り来と白香付く我が裳の裾に斎ひて待たむ
  128. あしひきの八つ峰の上の栂の木のいや継ぎ継ぎに松が根の・・・(長歌)
  129. 天皇の御代万代にかくしこそ見し明きらめめ立つ年の端に
  130. この里は継ぎて霜や置く夏の野に我が見し草はもみちたりけり
  131. よそのみに見ればありしを今日見ては年に忘れず思ほえむかも
  132. 葎延ふ賎しき宿も大君の座さむと知らば玉敷かましを
  133. 松蔭の清き浜辺に玉敷かば君来まさむか清き浜辺に
  134. 天地に足らはし照りて我が大君敷きませばかも楽しき小里
  135. 天地と相栄えむと大宮を仕へまつれば貴く嬉しき
  136. 天にはも五百つ綱延ふ万代に国知らさむと五百つ綱延ふ
  137. 天地と久しきまでに万代に仕へまつらむ黒酒白酒を
  138. 島山に照れる橘うずに刺し仕へまつるは卿大夫たち
  139. 袖垂れていざ我が園に鴬の木伝ひ散らす梅の花見に
  140. あしひきの山下日蔭縵ける上にやさらに梅をしのはむ
  141. 能登川の後には逢はむしましくも別るといへば悲しくもあるか
  142. 立ち別れ君がいまさば磯城島の人は我れじく斎ひて待たむ
  143. 白雪の降り敷く山を越え行かむ君をぞもとな息の緒に思ふ
  144. 言繁み相問はなくに梅の花雪にしをれてうつろはむかも
  145. 梅の花咲けるが中にふふめるは恋か隠れる雪を待つとか
  146. 新しき年の初めに思ふどちい群れて居れば嬉しくもあるか
  147. 大宮の内にも外にもめづらしく降れる大雪な踏みそね惜し
  148. 御園生の竹の林に鴬はしば鳴きにしを雪は降りつつ
  149. 鴬の鳴きし垣内ににほへりし梅この雪にうつろふらむか
  150. 川洲にも雪は降れれし宮の内に千鳥鳴くらし居む所なみ
  151. 青柳のほつ枝攀ぢ取りかづらくは君が宿にし千年寿くとぞ
  152. 春の野に霞たなびきうら悲しこの夕影に鴬鳴くも
  153. 我が宿のいささ群竹吹く風の音のかそけきこの夕かも
  154. うらうらに照れる春日にひばり上がり心悲しも独し思へば

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