中学受験について
ご子弟が中学受験を控えておられるご両親の皆様、いかがお過ごしですか。本来、受験などというのは、生まれて未だ10年余りの子供たちが乗り越えなければならない試練として、あまりに過酷で早すぎるのだと思います。
実は私の息子二人も相次いで中学受験に挑戦し、幸い何とか合格でき、事無きを得ましたが、まだ幼くて頼りない精神状態で臨むにはとてもリスクが高かったことだと思います。特に次男の方は、勉強嫌いだったにも拘わらず受験すると言い出したのは、ただ「お兄ちゃんと同じことがしたい」というたわいもない動機からでした。それでも塾に通い始めてからは、我が子ながら頭の下がるほどのがんばりようで、これで不合格になったら彼は一体どうなってしまうんだろうと、そればかりが気がかりでした。
私の近所のお子さんも、女の子でしたが、絶対に大丈夫といわれていた私学を落ちてしまい、その後、心の病にかかり、中学校に登校しなくなってしまったそうです。ご両親の心労は如何ばかりかと思います。私の次男も、もし不合格になっていれば、その後、毎日お兄ちゃんの私学の制服を目の当たりにしなくてはならず、普通の精神状態を保てなくなっていたと思います。不合格になった時の幼い心の傷はとり返しのつかないことになりかねないと、きちんと認識しておく必要があります。
その代り、合格した時の喜びはまさに天にも昇る気持ちです。親子で苦労してきた達成感はこの上ない宝となります。また、多くの公立中学校に比べて、明確な目的意識を持った私学の教育内容や先生方の真摯さには驚かされます。高い授業料を払うだけの価値はあると思います。
学校や先生方に気概があれば子供たちにも間違いなく伝わります。息子も電車での長距離通学を苦にせず、学校が大好きだと言っています。私もたまに親として学校に行く機会があり、校長先生の話を聞くのを楽しみにしています。本当は公立学校にもこうした気概や迫力を持ってほしいものです。
とにかく中学受験は、家庭が一体になってがんばらなくてはならない一大イベントです。ご子弟の勉学の一助にでもなればと、本サイトを作成しました。少しでもお役に立てれば幸甚です。がんばれ、中学受験生!
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受験勉強は、単なる「勉強」というより、明確な目標と期限のある一大プロジェクトと言ってよいでしょう。その成功のためには、ただ闇雲に頑張ればいいというものではなく、また、だらだらと時間ばかりかけてもだめです。ターゲットの傾向を正確にとらえ、それに見合った対策を立てて、本番当日に能力とコンディションを最高潮にもっていく努力と工夫が必要です。
まず、受験対策をいつから始めるかですが、早ければいいというものではありません。本当は効率さえよければできるだけ短いに越したことはないわけです。陸上競技にたとえれば、あまり助走やスタートダッシュが早すぎると、途中で息切れしてしまいますし、目標地点でトップスピードに乗るのが難しくなってきます。
また、子どもにとっての1年、2年という時間は、大人にとってのそれよりうんと長いものです。その間に目覚しく成長することも念頭に入れておく必要もあります。
そうした理由から、私としてはどんな難関校を志望する場合でも、5年生からのスタートで必要且つ充分だと思っています。それまでの間は、むしろいろいろな感性を磨くことに注力すべきでしょう。いろいろな体験をしたり、たくさんの本を読んでおくのも大切です。
ここでいう受験対策とは、おもに進学塾への入塾を意味します。最近の厳しい中学受験競争の下では、残念ながら独学で乗り切るのはほとんど不可能に近いでしょう。実績のある進学塾のノウハウは、まことに驚嘆すべきレベルにあります。そういった手法を目の当たりにしますと、受験は単なる勉強だけではないのがよく理解できます。不謹慎な言い方かもしれませんが、これは本当にプロジェクトです。
塾に入ると、いきなりどっさり宿題が出て面食らうかもしれませんが、大丈夫です。すぐに慣れます。
ところで、塾とお子さんの”相性”が非常に重要になってきます。うちの次男も、最初の塾で、学習態度が悪くて先生に嫌われたのか、嫌われたから学習態度が悪くなったのか不明ですが、途中から全くやる気を無くしてしまい、とうとうその塾をやめてしまいました。少し経って、今度は○○塾に行きたいと言いだしたものですから入塾テストを受けさせて行かせますと、今度は人が変わったように頑張り始めまして、つくづく相性とは怖いものだなと感じた次第です。塾がお子さんに合わないと思ったら、スパッと替えてみるほうがよいかもしれません。
志望校はなるべく早く決めるべきです。お子さんの成績の成り行き次第で決めようという未練がましい考え方は、あまり好ましくありません。各学校の出題レベルや傾向はそれぞれ独特ですから、なるべく早く照準を絞った勉強をしなくてはなりません。本番の半年前になっても悩んでいるようでは、虻蜂取らずになってしまうおそれすらあります。
志望校の「過去問」はとても重要です。どの学校の入試問題も、設問の種類や配列は毎年だいたい似通っていますから、極力たくさんの過去問をこなせば対策が立てやすくなります。その学校の試験問題の雰囲気に慣れるという意味もあります。それから、入試説明会へは必ず行ってください。その場で出題傾向や出題範囲を具体的に話してくれる学校もありますから、絶対に聞き逃さないように。
受験勉強の合間のリラックスは不可欠です。頭と精神と身体の活動のバランスを保つ意味合いもあります。ですから、遊ぶときはとことん遊びます。それでもなかなか思い切れないときは、遊ぶ日や時間をあらかじめ計画のなかに織り込んでおけば、「計画通り」ということで不安感も払拭できます。
いざ本番に際しては、第一志望校の前に、必ず合格できる学校を一つ受験するのをお勧めします。いきなり第一志望校の本番では、極度の緊張を招いて実力を発揮できないリスクが大きいからです。本番前に合格発表があればなおよいですね。
まあ、あれやこれや脈絡なく申しましたが、とにかくがんばってください。
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がんばれ中学受験生!
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受験生のみなさん、間違った勉強方法してませんか?貴重な時間ですから、ずいぶん注意なさってください。
■蛍光ペン(ラインマーカー)は使わない。
蛍光ペンで重要な個所や語句などにラインを引いて覚えようとしますね。しかし、これは、後で見直す際の目印にはなっても、決して記憶の助けにはなりません。ラインを引くことで安心して、脳がサボっちゃうんですね。それより、じっくり読むことの方が、うんと効果的です。
■静かな場所は逆効果
勉強するときの環境としては、ある程度、日常的な雑音がある場所のほうが集中力が増すようです。静かな一人部屋や図書館よりも、雑音の多いファミレスで勉強したほうがテストの成績がよかったという実験結果もあります。非日常的な静けさは、かえって逆効果なんです。
■徹夜は×
記憶力アップのためには、睡眠は絶対に必要です。勉強が間に合わないからといって徹夜して試験に臨んでも、決してよい結果は得られません。徹夜するくらいなら、先に仮眠して、未明もしくは早朝から勉強し、フレッシュさを保ったまま試験に臨むべきです。
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