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がんばれ人生!名言集

中国古典による金言名句です。なお、孔子・韓非・孫子ほか主な「諸子百家」の言葉については別のページに掲載していますのでご参照ください。
孔子韓非子孫子諸子百家

【その1】【その2】/【その3】/【その4】

  • 彼も人なり、予(われ)も人なり ~韓愈「原毀」

    いくら強そうに見える相手であっても、しょせんは同じ人間。自分と大差があるわけではない、自信を持ってぶち当たろう!

  • 士別れて三日なれば、即ちまさに刮目(かつもく)して相待つべし ~「十八史略」

    ひとかどの人物は分かれて三日も経てば、それなりの成長を遂げているはずだから、目を見開いて評価しなければならない。

  • 朴魯(ぼくろ)なるにしかず ~「菜根譚」

    「朴」とは、切ったままの木で、あまり形の美しくない普通の木。「魯」とは、喜び大切にする意。つまり、優秀なものばかりもてはやさないで、ごく普通の人のすばらしさを、しっかり見抜き、大切にせよということ。

  • 径路(けいろ)の窄(せま)き処(ところ)は、一歩を留めて人の行くに与えよ ~「菜根譚」

    道の狭いところでは、ちょっと立ち止まって、人に先に道を譲るようにせよ。

  • 一利を興(おこ)すは一害を除くに若(し)かず。一事を生ずるは一事を減ずるに若かず ~「十八史略」

    有益なことを一つ始めるよりも有害なことを一つ取り除くことの方が大切である。新しいことを一つ始めるよりも余計なことを一つ減らすことの方が重要である。

  • 貧賤(ひんせん)の交わりは忘るべからず。糟糠(そうこう)の妻は堂より下さず ~「十八史略」

    貧しいときの友人は出世をしても忘れてはならない。生活の苦労をともにしてきた妻は、偉くなっても家から追い出してはならない。

  • 心(こころ)誠(まこと)に之(これ)を求むれば、中(あ)たらずと雖(いえど)も遠からず ~「大学」

    相手のことを本当に思いやる気持ちがあれば、相手に対して見当違いのことはしないものだ。

  • 桃李(とうり)言わざれども、下(した)自ずから蹊(こみち)を成す ~「史記」

    桃やスモモなどの果実は物を言わない。しかし美しい花や美味しい果実には自然と人が集まり、小道ができる。それと同じで、魅力ある人には自然と多くの人が慕ってくる。

  • 未(いま)だ至らざるを測ることなかれ ~劉子澄「小学」

    まだ起こってみないことを、ああでもないこうでもないと心配したところでどうなるものではない。先のことばかりに思いをめぐらすのではなく、現実をしっかり見つめよう!

  • 一悪をもってその善を忘れず ~太宗「帝範」

    一つの欠点のみで人を判断してはならない。ダメな奴だと思っていたら、ふとした所で思わぬ才能を発揮するかもしれない。

  • 玉 琢(みが)かざれば器(うつわ)と成らず。人学ばざれば道を知らず ~「礼記」

    せっかくの玉も、磨き上げなければ立派な器にならない。人も学ぶことによって自分を磨き上げていかなければ、人としての道をわきまえることはできない。

  • 人の子たるを知りて、然(しか)る後に以(も)って人の父たるべし。人の臣たるを知りて、然る後に以って人の君たるべし。人に事(つか)うるを知りて、然る後に能(よ)く人を使う ~「礼記」

    子としての務めをしっかりと果たしてこそ、自分が親となった時に親としての責任を果たすことができる。臣下としての務めをしっかりと果たしてこそ、自分が君主になった時に君主としての責任を果たすことができる。部下として上司に仕えた経験があってこそ、自分が上司の立場になった時によく部下を使いこなすことができる。

  • 人生意気に感ず、功名誰かまた論ぜん ~魏徴

    人間は相手の意気にこそ感じるものだ、功を立て名を揚げようなどとすることは、誰が問題にするものか。

  • 積善(せきぜん)の家には必ず余慶(よけい)あり、積不善の家には必ず余殃(よおう)あり ~「易経」

    たくさんの善行を積み重ねた家には、必ず子孫に喜びごとがあり、悪事を重ねた家の子孫には、必ず災難がやって来る。

  • 古(いにしえ)をもって今を制する者は、事(こと)の変に達せず ~「戦国策」

    過去の成功体験ばかりにこだわって、その方法を今に当てはめようとしてもうまくいかないものだ。

  • 凡(およ)そ人の人たる所以(ゆえん)は礼義なり。礼義の始めは、容体を正し、顔色を斉(ととの)え、辞令を順にするに在り ~「礼記」

    人の人たるゆえんは礼儀にある。礼義の始めは姿勢や態度、歩き方を正すことであり、その次に表情を和やかにし、最後に言葉遣いを気を付けること。

  • 徳は事業の基(もとい)なり ~「菜根譚」

    徳は事業をするための基本である。徳のある理念や目的のもとでなければ、事業は決して成功しない。

  • 友と交わるには、すべからく三分(さんぶ)の侠気(きょうき)を帯(お)ぶべし ~「菜根譚」

    友と交わるときは、侠気(男気)は三分とするべき。(これ以上発揮したら共倒れになるおそれがあるし、交友も長続きできない。)

  • 一なれば即(すなわ)ち明、明なれば即ち功有り ~「ニ程粋言」

    勉強でも仕事でも、一つのことに集中して努力すればしっかりと理解できるようになり、成果も格段にあがってくる。

  • 家人、過ちあらば、よろしく暴怒すべからず、よろしく軽棄すべからず。この事言い難くんば、他の事を借りて陰にこれを諷せよ。今日悟らざれば、来日を俟(ま)ちて再びこれをいましめよ。 ~「菜根譚」

    家族の者が過ちを犯した時は、怒鳴りつけてはならないし、黙っていてもならない。言い難いのであれば、他のことにかこつけてそれとなく戒めるのがよい。それでも効果がなければ、時間をおいてまた別の機会に注意をすればいい。

  • 福の生ずるは基(もと)有り、禍(か)の生ずるは胎(たい)有り ~「漢書」

    幸福になるのも不幸になるのも、必ず原因があるものだ。不幸の原因を見つけ、克服していかなければ、いつまでたっても幸せになれない。

  • 身体(しんたい)髪膚(はつぷ)これを父母に受く ~「考経」

    からだ全体、髪の毛や皮膚にいたるまで、すべて父母から受けたものだから、大切にしなさい。

  • 君子は必ずその独りを慎むなり ~「大学」

    君子は人目のないところでも、必ず自分の心を正し、行いを慎む。

  • この身、常に閒処(かんしょ)に放在せば、栄辱得失も、誰かよく我を差遣せん。この心、常に静中に安在せば、是非利害も誰かよく我を瞞昧(まんまい)せん ~「菜根譚」

    我が身を常にあくせくする必要のない状態においていれば、世間の思惑がどうあろうと、少しも動揺させられることはない。我が心をいつも静かな境地に落ち着かせていれば、世間の評価がどうあろうと、少しもかき乱されることはない。

  • 糟糠(そうこう)の妻は堂より下さず ~「後漢書」

    貧しい時から連れ添って苦労を共にしてきた妻は、自分が立身出世した後も大切にして座敷からおろすなどせず、まして他の女性に心を動かしてはならない。

  • 君子は交わり絶ゆとも悪声を出(いだ)さず ~「史記」

    人徳のある人は、たとえ絶交するようなことになっても決して相手の悪口を言わない。

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  • 富は屋(おく)を潤し、徳は身を潤す。心広く体胖(ゆたか)なり ~「大学」

    お金があれば快適な家に住むことができ、徳があれば、身を潤して、心は広々とし、体ものびやかになる。

  • 遠くに行くに、必ず近きよりす ~「中庸」

    身近なところから一歩ずつ着実に歩いていく人が、最後にはいちばん遠くまで行けるものだ。物事は順を追って行うべきで、最初からあまりに高い目標を掲げても届かない。

  • 人の力を用いて人の功を忘るるは不可なり ~「戦国策」

    自分ひとりの力で成し遂げたと思っていても、そこには多くの人たちの助けがあったことを忘れてはいけない。

  • 人に事(つか)うるを知る者にして、然る後に以(もっ)て人を使うべし ~王粛

    人に従い仕えるということが分かっている者が、はじめて人を使うことができる。

  • 鶏口(けいこう)となるも牛後(ぎゅうご)となるなかれ ~「史記」

    大きな牛の尻になるくらいなら、小さな鶏の口になる方がいい。大きな組織にいて使われるよりも、たとえどんなに小さな組織でも、そこのトップになる方がいい。

  • 苟(まこと)に日に新た、日々に新たに、又(また)日に新たなり ~「大学」

    毎日の生活や仕事は同じことの繰り返しが多く、すぐにマンネリになってしまう。そうならないためには、常に意欲を奮い起こし、「日々に新たに」の気持ちで取り組む必要がある。

  • 君子はその位(くらい)に素(そ)して行い、その外を願わず ~「中庸」

    君子というのは、現在の地位や境遇のなかで与えられた責任を果たすことだけを考え、その他のことは一切念頭におかないものである。

  • 人を玩(もてあそ)べば徳を喪(うしな)い、物を玩べば志を喪う ~「書経」

    人をもてあそぶようなことをすれば徳を失い、物をもてあそぶようなことをすれば志を失う。

  • 禍福(かふく)は地中より出ずにあらず、天井より来たるにあらず、己(おのれ)自らこれを生ず ~「説苑」

    幸せも災いも、地からわいてくるわけではない、天から降ってくるわけではない、すべては自分の行いや考えから生じるものだ。

  • 愛してしかもその悪を知り、憎みてしかもその善を知る ~「礼記」

    いくら愛している人にも欠点はあり、どれほど憎んでいる人にも長所はある。相手を冷静に見る姿勢を示さなければ、人を理解することはできない。

  • 天下の広く、人物の衆(おお)きに、しかるに果たして材無しという者は、我信じざるなり ~「材論」

    世界は広く、人間はこんなにたくさんいるのに、「よい人材がいない」などと嘆くのは間違っている。

  • 学ぶに暇あらずと謂(い)う者は、暇ありと雖(いえども)もまた学ぶことあたわず ~劉安

    学びたいのに暇がないと言う人は、たとえ暇があっても学ぼうとはしないものだ。本当に学びたければ、時間などいくらでも作れるはず。

  • 時(とき)失うべからず、喪(も)久しかるべからず ~「国語」

    チャンスを見逃してはならない、たとえ見逃したとしても、すぐに次の手を打つべきだ。何もしないでいると、ロスはますます拡大する。

  • 豹(ひょう)は死して皮を留(とど)め、人は死して名を残す ~「五代史」

    豹が死んで皮を残すように、人は死後に美名を残さなくてはならない。

  • 戦いは風の発するがごとく、攻むるは川の決するがごとし ~「三略」

    戦いは疾風のように素早く、攻撃は川が決壊するときのような迫力で!

  • 兵を養うこと千日、用は一朝(いっちょう)に在(あ)り ~「水滸伝」

    兵隊を千日もかかって養うのは、ほんの一朝の戦いのためである。今は無駄に思えても、必ず必要になると思えるものは残し続けなければならない。

  • 言は簡(かん)なるをもって貴(とうと)しと為す ~「ニ程粋言」

    言葉は簡潔なのがいちばん!

  • 皇天(こうてん)親(しん)なく惟(た)だ徳を是(こ)れ輔(たす)く ~「書経」

    天は人を選んで親しくするようなことはしない。ただ徳のある人を助ける。

  • 上に交わりて諂(へつら)わず、下に交わりて驕(おご)らず、すなわちもって為すこと有るべし ~「法言」

    真にすぐれた人物は、上にへつらい、下におごることもない。こび、へつらうのは、自分への信頼を閉ざしてしまうこと。

  • 天を楽しみ命を知る、故(ゆえ)に憂えず ~「易経」

    天命を自覚し、それに安んずれば、くよくよすることもない。

  • 一寸(いっすん)の光陰(こういん)軽(かろ)んずべからず ~朱熹

    わずかな時間でも無駄に過ごしてはいけない。

  • 君子 以(もっ)て小人(しょうにん)を遠ざく。悪(にく)まずして厳(げん)なり ~「易経」

    君子はくだらない人間を近づけない。相手を憎んで遠ざけるのではなく、威厳によって近づけない。

  • 驕(おご)りて亡びざる者は、未だ之あらざるなし ~「春秋左氏伝」

    驕りたかぶって亡びなかった者は、いまだかつていない。

  • 己(おのれ)を修めて人を責めざれば、則(すなわ)ち難より免(まぬか)る ~「春秋左氏伝」

    自分自身の修養に努め、人の過失をとがめない。これを心掛ければ、危難を免れることができる。

  • 人の悪を攻むるには、太(はなは)だ厳(げん)なることなかれ ~~「菜根譚」

    人を𠮟るときはあまり厳しい態度で臨んではいけない。

  • 山高きがゆえに貴(たっと)からず、樹(き)有るを以て貴しとなす ~「実語教」

    山は高いからといって貴いのではない、そこに木が生えているから貴いのだ。人も見かけが立派だからといって貴いのではなく、人格や知恵などの内容が備わってこそ立派なのだ。

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  • 清にして能(よ)く容(い)るるあり、仁にしてよく断を善(よ)くす ~「菜根譚」

    清廉潔白であるとともに受容性があり、思いやりもあっても決断力に富んでいる。

  • 百里を行く者は九十を半ばとす ~「戦国策」

    百里の旅をする者は、九十里まで来たところで、旅程の半分に達したぐらいのつもりでいることが大事だ。

  • 智者は時に後れず、勇者は決を留めず ~「三国志」

    知者は好機を逃さない。勇者は決断をためらわない。

  • 歓楽(かんらく)極(きわ)まりて哀(あいじょう)情多し ~漢・武帝

    楽しみが極点に達すると、かえって無限の悲しみが心に生じる。

  • 天の与うるを取らざれば、悔ゆとも追うべからず ~「三国志」

    天が与えてくれるものを受け取らないと、後で悔いても間に合わない。絶好のチャンスを逃してはならない。

  • 大功を成す者は衆に謀(はか)らず ~「戦国策」

    大きな事業を成す者は、決して衆人に諮ることなどせず自分自身で決定する。

  • 千軍は得易きも、一将は求め難し ~「史記」

    多くの軍兵は容易に集められるが、それを統率する一人の将を得るのは難しい。。

  • 花は半開を看(み)、酒は微酔(びすい)に飲む ~「菜根譚」

    花の観賞は五分咲きのころがよい。酒を飲むならほろ酔い加減がよい。

  • 徒(いたずら)に先の者の易(やす)きを見て、いまだ当今の難を観(み)ず ~「三国志」

    前例の楽な部分ばかりを見て、現下の困難を直視しようとしない。

  • 人を責(せ)むるには含蓄(がんちく)せんことを要す ~「呻吟語」

    相手の過ちをとがめるときは、言いたいことを全部言わない方がよい。

  • 一利(いちり)を興(おこ)すは一害(いちがい)を除くに如(し)かず  ~「十八史略」

    一つの利益になることをやり始めるよりも、前からある一つの弊害を取り除いたほうがよい。

  • 権変の時は、もとより一道のよく定むるところに非ざるなり ~「三国志」

    世の中が変化していく時には、固定した一つのやり方では対応できない。

  • 河海(かかい)は細流(さいりゅう)を択(えら)ばず ~「戦国策」

    大人物になるには、度量広く、どんな種類の人でも選り好みをせずに、自分の仲間に入れなければならない。川や海はどんな小さい流れもいとわずに包容するから、大きな川や海となることができる。

  • 一日も喜神(きしん)なかるべからず ~「菜根譚」

    一日に一回でも笑う時間を持つべきだ。

  • 静を守りて後に、動を好むの労に過ぐるを知る ~「菜根譚」

    静かな場所で安らかにしていると、仕事ばかりを追いかけて、毎日忙しくしている自分に気づく。

  • 一歩を退くの法を知るべし ~「菜根譚」

    一歩引くことをわきまえよ。一歩引くことで前進できることもある。

  • 人の小過(しょうか)を責めず、人の陰私(いんし)を発(あば)かず、人の旧悪を念(おも)わず ~「菜根譚」

    小さな過失はとがめない。隠し事はあばかない。古傷はそっとしておく。

  • 君子は独(ひと)りを慎(つつし)む ~「大学」

    徳が高く品位のある人は、人が見ていないところでも自分の行いを慎む。

  • 他人の商度(しょうたく)、人の意の如きは少なし ~「三国志」

    他人の意見ほど、いい加減なものはない。

  • 天の与うるを取らざれば、悔(く)ゆとも追うべからず ~「三国志」

    天が与えたものを受け取らないと、あとで後悔しても間に合わない。絶好のチャンスを逃してはならない。

  • 久しく尊名を受くるは不祥なり ~「史記」

    栄誉が長く続くことは不祥(不吉)であり、禍のもとになる。

  • 燕雀(えんじゃく)安(いずく)んぞ鴻鵠(こうこく)の志(こころざし)を知らんや ~「史記」

    大人物の偉大な心は、凡人などにわかるはずがない。燕や雀のような小鳥には、鴻(おおとり)や鵠(白鳥)のような大きい鳥の心は分からない。

  • 一日(いちじつ)の計は朝(あした)にあり ~「月令広義」

    すべて計画や準備は、早く終えるべきであること。一日の計画は朝のうちに定めておくべきである意。

  • 陰徳(いんとく)あれば陽報(ようほう)あり ~「淮南子」

    人に知られない善事を行う人は、必ず明らかなよい報いを受けるものである。

  • 隔(かく)の一字は、人情の大患(たいかん)なり ~「呻吟語」

    分け隔て、えこひいきは、人の心の大きな病である。

  • 専欲(せんよく)は成り難く、衆怒(しゅうど)は犯し難し ~「呻吟語」

    自分ひとりの欲望はかなえがたく、大勢の怒りに逆らうことはできない。

  • 悪の小なるを以(もっ)これを為(な)すなかれ。善の小なるを以てこれを為さざるなかれ。ただ賢、ただ徳、よく人を服す ~「三国志」

    悪はたとえわずかでも行ってはならない。善は、たとえわずかでも行わなくてはならない。人を動かすのは、おのれの賢明さと人格の二つである。

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中国の古典

易経
周の時代に大成された経典。「易経」は周の文王が作成したといわれているため「周易」とも呼ぶ。五経・十三経の首位に置かれる。天文・地理・人事・物象を陰陽変化の原理によって説いている。

後漢書
後漢時代のことを書いた歴史書で二十四史の一つ。著者は南朝宋の范曄(はんよう:398年~445年)。この書の東夷伝に倭(日本)の記事があり、奴国の使者が来たと伝えている。

菜根譚
明末期の著作家、洪自誠(こうじせい:生没年未詳)による随筆集。内容は人生の指南書ともいえる名言が多く、日本では僧侶によって仏典に準ずる扱いも受けてきた。

三国志
後漢末期から三国時代にかけて群雄割拠していた時代(180年頃~280年頃)の興亡史であり、蜀・魏・呉の三国が争覇した三国時代の歴史を述べた歴史書でもある。著者は西晋の陳寿(ちんじゅ:233年~297年)。

史記
前漢の武帝の時代に司馬遷(しばせん:前145年?~前86年?)によって編纂された歴史書である。二十四史の一つで、正史の第一に数えられる。著者自身が名付けた書名は『太史公書(たいしこうしょ)』だったが、後世に『史記』と呼ばれるようになるとこれが一般的な書名とされるようになった。二十四史の中でも『漢書』と並んで最高の評価を得ており、歴史的価値だけではなく文学的価値も高く評価されている。


十八史略
南宋の曾先之(そうせんし:生没年未詳)によってまとめられた歴史読本である。三皇五帝の伝説時代から南宋までの十八の正史を要約し、編年体で綴っている。

春秋左氏伝
孔子の編纂と伝えられている歴史書『春秋』の注釈書の一つ。紀元前700年頃から約250年間の魯国の歴史が書かれている。孔子の弟子、左丘明 (さきゆうめい) の著といわれる。

書経
上古代の歴史書で、伝説の聖人である堯・舜から夏・殷・周王朝までの天子や諸侯の政治上の心構えや訓戒・戦いに臨んでの檄文などが記載されている。五経の一つで、編者は孔子であると伝えられている。

呻吟語
明代の思想家、呂坤(りよこん:1536年~1618年)の著作。修身道徳に関する実践躬行の教訓を述べ、学問、政治、詩文などについて批判している。当時の朱子学に批判を加え、実行を主とする独自の主張を展開している。

戦国策
戦国時代の遊説の士の言説、国策、献策、その他の逸話を国別に分類し、編集した書物(全33篇)。前漢の学者、劉向(りゅうきょう:前77年~前6年)の編。「戦国時代」という語はこの書に由来する。

大学
儒教の経書の一つで、南宋以降、『中庸』『論語』『孟子』と合わせて四書とされた。もともとは『礼記』の一篇であり、曾子によって作られたとも秦漢の儒家の作とも言われる。

中庸
もともと『礼記』中の一篇、すなわち礼記中庸篇として伝えられてきたもので、司馬遷の『史記』では、中庸は子思の作であるとされており、これが通説となっている。しかし、戦国時代の無名の儒家の著作であるという説や、『大学』同様『子思子』の一篇だったのではないかという説もあり、成立及び作者は諸説が存在している。

礼記
儒学の経書で,五経の1つ
戦国時代や秦・漢代の礼の理論・実際・制度についての儒家の説を集めたもの。漢の儒学者である戴聖 (たいせい:生没年未詳) が編纂 したといわれる。多くの人の説を編集したため,内容に矛盾した点もある。

※諸子百家によるものは割愛しています。

おもな諸子の生年

老子 紀元前571年?
管仲 生年不明
晏子 生年不明
孔子 紀元前552年?
孫子 紀元前535年?
墨子 紀元前470年?
呉起 紀元前440年?
商鞅 生年不明
張儀 生年不明
蘇秦 生没年不明
孟子 紀元前372年?
荘子 紀元前369年?
公孫竜 紀元前320年?
荀子 紀元前298年?
韓非 紀元前280年?

ご参照 >>>
孔 子
老 子
荘 子
墨 子
孟 子
荀 子
韓 非

「諸子百家」から
 

漢詩の名句

何の日か是れ帰年ならん
~『絶句』(杜甫)

覚えず君が家に到る
~『尋胡隠君』(高啓)

空山人を見ず
~『鹿柴』(王維)

一将功成って万骨枯る
~『己亥歳』(曹松)

国破れて山河在り
~『春望』(杜甫)

頭を低れて故郷を思う
~『静夜思』(李白)

孤雲独り去って閑なり
~『独坐敬亭山』(李白)

歳月人を待たず
~『雑詩』(陶淵明)

春宵一刻値千金
~『春夜』(蘇軾)

錦上花を添う
~『即事』(王安石)

春風春水一時に来る
~『府西池』(白居易)

春眠暁を覚えず
~『春暁』(孟浩然)

少年老い易く学成り難し
~『偶成』(朱熹)

人間到る処青山有り
~『将東遊題壁』(釈月性)

人生意気に感ず、功名誰か復た論ぜん
~『述懐』(魏徴)

清明の時節雨紛紛
~『清明』(杜朴)

霜葉は二月の花よりも紅なり
~『山行』(杜朴)

年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず
~『代悲白頭翁』(劉廷芝)

花は錦官城に重からん
~『春夜喜雨』(杜甫)

槿花一日の栄
~『放言』(白居易)

独り釣る寒江の雪
~『江雪』(柳宗元)

牧童遥かに指さす杏花の村
~『清明』(杜朴)

明月来たりて相照らす
~『竹里館』(王維)

盛年重ねて来らず
~『雑詩』(陶淵明)

児孫のために美田を買わず
~『偶成』(西郷隆盛)

去る者は日々に疎し
~『文選・古詩十九首』

山雨来らんとして風楼に満つ
~『咸陽城の東楼』(許渾)

胡馬は北風に依り越鳥は南枝に巣くう
~『文選・古詩十九首』

材大なれば用を為し難し
~『古柏行』(杜甫)
 
中原に鹿を逐う
~『述懐』(魏徴)

天高く馬肥ゆ
~『蘇味道に贈る』(杜審言)

灯火親しむべし
~『符読書城南詩』(韓愈)

白髪三千丈
~『秋浦』(李白)
 
万緑叢中紅一点
~『詠柘榴』(王安石)

人は木石に非ず
~『李夫人』(白居易)

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