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おもな歌人の歌万葉集(掲載歌の索引)古典に親しむ

大伴家持の歌(索引)③

  1. 巻18-4068 居り明かしも今夜は飲まむほととぎす明けむ朝は鳴き渡らむそ
  2. 巻18-4070 一本のなでしこ植ゑしその心誰れに見せむと思ひそめけむ
  3. 巻18-4071 しなざかる越の君らとかくしこそ柳かづらき楽しく遊ばめ
  4. 巻18-4072 ぬばたまの夜渡る月を幾夜経と数みつつ妹は我れ待つらむぞ
  5. 巻18-4076 あしひきの山はなくもが月見れば同じき里を心隔てつ
  6. 巻18-4077 我が背子が古き垣内の桜花いまだ含めり一目見に来ね
  7. 巻18-4078 恋ふといふはえも名付けたり言ふすべのたづきもなきは・・・
  8. 巻18-4079 三島野に霞たなびきしかすがに昨日も今日も雪は降りつつ
  9. 巻18-4082 天離る鄙の奴に天人しかく恋すらば生ける験あり
  10. 巻18-4083 常の恋いまだやまぬに都より馬に恋来ば担ひ堪へむかも
  11. 巻18-4084 暁に名告り鳴くなる霍公鳥いやめづらしく思ほゆるかも
  12. 巻18-4085 焼太刀を砺波の関に明日よりは守部遣り添へ君を留めむ
  13. 巻18-4086 あぶら火の光に見ゆるわが縵さ百合の花の笑まはしきかも
  14. 巻18-4088 さ百合花ゆりも逢はむと思へこそ今のまさかもうるはしみすれ
  15. 巻18-4089 高御座天の日継と皇祖の神の命の聞こし食す・・・(長歌)
  16. 巻18-4090 ゆくへなくありわたるとも霍公鳥鳴きし渡らばかくや偲はむ
  17. 巻18-4091 卯の花のともにし鳴けば霍公鳥いやめづらしも名告り鳴くなへ
  18. 巻18-4092 霍公鳥いとねたけくは橘の花散る時に来鳴き響むる
  19. 巻18-4093 英遠の浦に寄する白波いや増しに立ち重き寄せ来東風をいたみかも
  20. 巻18-4094 葦原の瑞穂の国を天下り知らしめしけるすめろきの・・・(長歌)
  21. 巻18-4095 大夫の心思ほゆ大君の御言の幸を聞けば貴み
  22. 巻18-4096 大伴の遠つ神祖の奥城はしるく標立て人の知るべく
  23. 巻18-4097 天皇の御代栄えむと東なる陸奥山に金花咲く
  24. 巻18-4098 高御座天の日継と天の下知らしめしける皇祖の・・・(長歌)
  25. 巻18-4099 いにしへを思ほすらしも我ご大君吉野の宮をあり通ひ見す
  26. 巻18-4100 もののふの八十氏人も吉野川絶ゆることなく仕へつつ見む
  27. 巻18-4101 珠洲の海人の沖つ御神にい渡りて潜き取るといふ鮑玉・・・(長歌)
  28. 巻18-4102 白玉を包みて遣らばあやめぐさ花橘に合へも貫くがね
  29. 巻18-4103 沖つ島い行き渡りて潜くちふ鰒玉もが包みて遣らむ
  30. 巻18-4104 我妹子が心なぐさに遣らむため沖つ島なる白玉もがも
  31. 巻18-4105 白玉の五百つ集ひを手にむすびおこせむ海人はむがしくもあるか
  32. 巻18-4106 大汝少彦名の神代より言ひ継ぎけらく父母を・・・(長歌)
  33. 巻18-4107 あをによし奈良にある妹が高々に待つらむ心しかにはあらじか
  34. 巻18-4108 里人の見る目恥づかし左夫流子にさどはす君が宮出後姿
  35. 巻18-4109 紅はうつろふものぞ橡のなれにし衣になほしかめやも
  36. 巻18-4110 左夫流子が斎きし殿に鈴懸けぬ駅馬下れり里もとどろに
  37. 巻18-4111 かけまくもあやに畏し天皇の神の大御代に田道間守・・・(長歌)
  38. 巻18-4112 橘は花にも実にも見つれどもいや時じくになほし見が欲し
  39. 巻18-4113 大君の遠の朝廷と任きたまふ官のまにまみ雪降る・・・(長歌)
  40. 巻18-4114 なでしこが花見るごとに娘子らが笑まひのにほひ思ほゆるかも
  41. 巻18-4115 さ百合花ゆりも逢はむと下延ふる心しなくは今日も経めやも
  42. 巻18-4116 大君の任きのまにまに取り持ちて仕ふる国の年の内の・・・(長歌)
  43. 巻18-4117 去年の秋 相見しまにま今日見れば面やめづらし都方人
  44. 巻18-4118 かくしても相見るものを少なくも年月経れば恋ひしけれやも
  45. 巻18-4119 いにしへよ偲ひにければ霍公鳥鳴く声聞きて恋しきものを
  46. 巻18-4120 見まく欲り思ひしなへにかづらかけかぐはし君を相見つるかも
  47. 巻18-4121 朝参の君が姿を見ず久に鄙にし住めば我れ恋ひにけり
  48. 巻18-4122 天皇の敷きます国の天の下四方の道には馬の爪・・・(長歌)
  49. 巻18-4123 この見ゆる雲ほびこりてとの曇り雨も降らぬか心足らひに
  50. 巻18-4124 我が欲りし雨は降り来ぬかくしあらば言挙げせずとも年は栄えむ
  51. 巻18-4125 天照らす神の御代より安の川中に隔てて向かひ立ち・・・(長歌)
  52. 巻18-4126 天の川橋渡せらばその上ゆもい渡らさむを秋にあらずとも
  53. 巻18-4127 安の川こ向ひ立ちて年の恋日長き子らが妻どひの夜ぞ
  54. 巻18-4134 雪の上に照れる月夜に梅の花折りて送らむはしき子もがも
  55. 巻18-4135 我が背子が琴取るなへに常人の言ふ嘆きしもいやしき増すも
  56. 巻18-4136 あしひきの山の木末のほよ取りて挿頭しつらくは千年寿くとぞ
  57. 巻18-4137 正月立つ春の初めにかくしつつ相し笑みてば時じけめやも
  58. 巻18-4138 薮波の里に宿借り春雨に隠りつつむと妹に告げつや
  59. 巻19-4139 春の園紅にほふ桃の花下照る道に出で立つ娘子
  60. 巻19-4140 吾が園の李の花か庭に散るはだれのいまだ残りたるかも
  61. 巻19-4141 春まけてもの悲しきにさ夜更けて羽振き鳴く鴫誰が田にか棲む
  62. 巻19-4142 春の日に張れる柳を取り持ちて見れば都の大道し思ほゆ
  63. 巻19-4143 もののふの八十娘子らが汲み乱ふ寺井の上の堅香子の花
  64. 巻19-4144 燕来る時になりぬと雁がねは本郷偲ひつつ雲隠り鳴く
  65. 巻19-4145 春まけてかく帰るとも秋風にもみたむ山を越え来ずあらめや
  66. 巻19-4146 夜ぐたちに寝覚めて居れば川瀬尋め心もしのに鳴く千鳥かも
  67. 巻19-4147 夜くたちて鳴く川千鳥うべしこそ昔の人も偲ひ来にけれ
  68. 巻19-4148 杉の野にさ躍る雉いちしろく音にしも泣かむ隠り妻かも
  69. 巻19-4149 あしひきの八つ峰の雉鳴き響む朝明の霞見れば悲しも
  70. 巻19-4150 朝床に聞けば遥けし射水川朝漕ぎしつつ唄ふ舟人
  71. 巻19-4151 今日のためと思ひて標めしあしひきの峰の上の桜かく咲きにけり
  72. 巻19-4152 奥山の八つ峰の椿つばらかに今日は暮らさね大夫の伴
  73. 巻19-4153 漢人も筏浮かべて遊ぶといふ今日ぞ我が背子花かづらせな
  74. 巻19-4154 あしひきの山坂越えて行きかはる年の緒長くしなざかる・・・(長歌)
  75. 巻19-4155 矢形尾の真白の鷹を宿に据ゑ掻き撫で見つつ飼はくしよしも
  76. 巻19-4156 あらたまの年行き変はり春されば花のみにほふ・・・(長歌)
  77. 巻19-4157 紅の衣にほはし辟田川絶ゆることなく我れかへり見む
  78. 巻19-4158 年のはに鮎し走らば辟田川鵜八つ潜けて川瀬尋ねむ
  79. 巻19-4159 礒の上の都万麻を見れば根を延へて年深からし神さびにけり
  80. 巻19-4160 天地の遠き初めよ世の中は常なきものと語り継ぎ・・・(長歌)
  81. 巻19-4161 言とはぬ木すら春咲き秋づけばもみち散らくは常を無みこそ
  82. 巻19-4162 うつせみの常なき見れば世の中に心つけずて思ふ日ぞ多き
  83. 巻19-4163 妹が袖我れ枕かむ川の瀬に霧立ちわたれさ夜更けぬとに
  84. 巻19-4164 ちちの実の父の命ははそ葉の母の命おほろかに・・・(長歌)
  85. 巻19-4165 ますらをは名をし立つべし後の世に聞き継ぐ人も語り継ぐがね
  86. 巻19-4166 時ごとにいやめづらしく八千種に草木花咲き鳴く鳥の・・・(長歌)
  87. 巻19-4167 時ごとにいやめづらしく咲く花を折りも折らずも見らくしよしも
  88. 巻19-4168 毎年に来鳴くものゆゑ霍公鳥聞けば偲はく逢はぬ日を多み
  89. 巻19-4169 ほととぎす来鳴く五月に咲きにほふ花橘のかぐはしき・・・(長歌)
  90. 巻19-4170 白玉の見が欲し君を見ず久に鄙にし居れば生けるともなし
  91. 巻19-4171 常人も起きつつ聞くぞ霍公鳥この暁に来鳴く初声
  92. 巻19-4172 霍公鳥来鳴き響めば草取らむ花橘を屋戸には植ゑずて
  93. 巻19-4173 妹を見ず越の国辺に年経れば我が心どの和ぐる日もなし
  94. 巻19-4174 春のうちの楽しき終へは梅の花手折り招きつつ遊ぶにあるべし
  95. 巻19-4175 霍公鳥今来鳴きそむ菖蒲蘰くまでに離るる日あらめや
  96. 巻19-4176 我が門ゆ鳴き過ぎ渡る霍公鳥いやなつかしく聞けど飽き足らず
  97. 巻19-4177 我が背子と手携はりて明けくれば出で立ち向ひ夕されば・・・(長歌)
  98. 巻19-4178 我れのみし聞けば寂しも霍公鳥丹生の山辺にい行き鳴かにも
  99. 巻19-4179 霍公鳥夜鳴きをしつつ我が背子を安寐な寝しめゆめ心あれ
  100. 巻19-4180 春過ぎて夏来向へばあしひきの山呼び響めさ夜中に鳴く・・・(長歌)
  101. 巻19-4181 さ夜更けて暁月に影見えて鳴く霍公鳥聞けばなつかし
  102. 巻19-4182 霍公鳥聞けども飽かず網捕りに捕りてなつけな離れず鳴くがね
  103. 巻19-4183 霍公鳥飼ひ通せらば今年経て来向ふ夏はまづ鳴きなむを
  104. 巻19-4185 うつせみは恋を繁みと春まけて思ひ繁けば引き攀ぢて・・・(長歌)
  105. 巻19-4186 山吹を宿に植ゑては見るごとに思ひはやまず恋こそまされ
  106. 巻19-4187 思ふどちますらをのこの木の暗の繁き思ひを見明らめ・・・(長歌)
  107. 巻19-4188 藤波の花の盛りにかくしこそ浦漕ぎ廻つつ年に偲はめ
  108. 巻19-4189 天離る鄙としあればそこここも同じ心ぞ家離り・・・(長歌)
  109. 巻19-4190 叔羅川瀬を尋ねつつ我が背子は鵜川立たさね心なぐさに
  110. 巻19-4191 鵜川立ち取らさむ鮎のしが鰭は我れにかき向け思ひし思はば
  111. 巻19-4192 桃の花紅色ににほひたる面輪のうちに青柳の・・・(長歌)
  112. 巻19-4193 霍公鳥鳴く羽触れにも散りにけり盛り過ぐらし藤波の花
  113. 巻19-4194 霍公鳥鳴き渡りぬと告ぐれども我れ聞き継がず花は過ぎつつ
  114. 巻19-4195 我がここだ偲はく知らに霍公鳥いづへの山を鳴きか越ゆらむ
  115. 巻19-4196 月立ちし日より招きつつうち偲ひ待てど来鳴かぬ霍公鳥かも
  116. 巻19-4197 妹に似る草と見しより我が標し野辺の山吹誰れか手折りし
  117. 巻19-4198 つれもなく離れにしものと人は言へど逢はぬ日まねみ思ひぞ我がする
  118. 巻19-4199 藤波の影なす海の底清み沈く石をも玉とぞ我が見る
  119. 巻19-4205 皇祖の遠御代御代はい布き折り酒飲みきといふぞこのほほがしは
  120. 巻19-4206 渋谿をさして我が行くこの浜に月夜飽きてむ馬しまし止め

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大伴家持

 『万葉集』末期の代表歌人で、官人(?年~785年)。大伴旅人の子。坂上郎女は叔母にあたる。新興貴族の藤原氏が勢力を増す中、没落の途にある大伴家の家長として苦しんだ。746年越中守として赴任、751年少納言として帰京。754年4月兵部少輔となり、このとき防人の事務をつかさどり、防人歌を収集した。758年6月に因幡守となり、759年までの歌が残っている。『万葉集』の編集者の一人と目され、収録作品も最も多く長短歌合わせて473首が載る。すぐれた技巧と繊細な抒情歌に特色があり、その美意識や自然観照の態度などは、平安時代和歌の先駆となる点が少なくない。 

古典に親しむ

万葉集・竹取物語・枕草子などの原文と現代語訳。